- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094516753
作品紹介・あらすじ
【第二部】一郎、魔神と友達になる!?の巻
【~前回までのあらすじ~】
俺の名は小林一郎。“本物の主人公”火乃森龍牙の親友だ。
龍牙の衝撃の事実を知ったことで色々あったものの、それでも俺たちの友情は盤石、まさにベストパートナー、ベストフレンドシップを築いていた。
なのに、何故こんなことに……。
「旦那はいいなぁ。俺も龍牙たんとイチャイチャしたいなぁ」
「どんな魔神だ! お前はラスボスとしての矜恃を持て!」
第一部のラストで、なんの変哲もない友人キャラ(俺)に取り憑いた魔神トウテツ。ラスボス四凶の一人。
こいつがまさか、龍牙のファンになってしまったのだ!!
「何でしたら残りの四凶、俺がやっちまいやしょうか? 使徒たちも殲滅しやしょうか?」
「どんな超展開だ! おかしいだろ第二部!」
しかもこの魔神トウテツ、俺とそっくりの外見をしているのだ。こんなやつに自由に出歩かれたらたまらない。
ラスボスとして、ちゃんと龍牙に倒してもらうしかねえ。そして、俺は友人キャラに回帰するのだ!!
――ベストフレンダー小林がおくる名助演ラブコメ、第二部「魔神と友達!?」編、開幕!
感想・レビュー・書評
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努力が報われず確実に主人公化していく様がおもろいわ。
あと、次女ちゃんがかわいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
龍牙の物語を支える小林が敵として立ちはだかる、人類の存亡をかけたドラマの第二部を(悪役サイドからゆるーく)描いた二巻である。
相変わらず文章が上手いなと感心させられながら読ませていただいた。するすると読み進められる文章で、適度に笑いがあり、展開のエッジもなかなか利いていた。
よくまとまった第二部であり、龍牙サイドから見た物語としては良い感じに劇的だったに違いない。そこまで仕上げた小林には拍手を贈りたいところだ。
惜しむらくはヒロインが多すぎる嫌いがあって、せっかく登場した「奈落の三姫」は登場機会を制限されたし、表紙となった雪宮汐莉もメシマズ属性を披露するにとどまっている。
その辺りが評価を下げた理由であり、星四つ半相当と評価している。
彼女らについては次からのサブストーリー展開でスポットが当てられていくのだろう。なかなか大幅な軌道修正であるが、名脇役志望の小林の本領だろう。期待したい。