弱キャラ友崎くん Lv.6 (ガガガ文庫 や 2-6)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094517330

作品紹介・あらすじ

文化祭目前、さまざまな思いが錯綜し――。

たまちゃんの問題がいったん解決し、文化祭を目前に控えた11月。

俺、友崎文也は日南との会議を再開し、また課題にとりくむ日々を送っている。
文化祭に積極的に関わりながら、集団での立ち位置を確立していくのがこれからの目標だ。

そんなとき、日南が俺に尋ねる。

「――あなたは、誰が好きなの?」

それは、俺がひたすら保留にしてきたこと。
「三年に進級するまでに彼女をつくる」という目標に向けて、避けては通れない問い。

日南は言う。誰を選ぶのかと。

けど、俺に誰かを選ぶ権利なんてあるのだろうか?
成長してきた実感はあるけれど、それでも、心の奥底で俺の弱キャラ精神が言うのだ。

――選ばれるはずのない俺が、誰かを選ぶなんておこがましい、と。

各賞総ナメの大ヒット人生攻略ラブコメ、待望の第6巻登場!

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず面白い。そしてなんだか甘酸っぱくなってきたぞ。

  • 多分、この巻辺りから作中の雰囲気が変わってきたように思う。

  • リア充みたいに価値観に染まれというのは?がつくけど、
    他人を理解しようとする心意気は大事だよね。

  • 簡潔を重ねるごとに加速度的に面白くなってきて、そろそろ真面目に感想を書かないと、と思っていたのですが、あとがきがいつも通りだったので、一言だけ。

    菊池さんが尊い。

  • 文化祭実行委員に立候補、出し物も自ら提案してクラスを動かしている友崎くん。
    もう十分にリア充認定してよい成長ぶり。

    「ふたり彼女候補を選ぶこと」という日南の指令も納得したかに見えた友崎くん。
    水沢に「男の作法」的なナンパ指導も受けて、ますますリア充ぷりに厚みが増していくかに見えました。

    しかし、終盤彼の闇が顔を覗かせることに。
    勇気を奮ったに違いない菊池さんの間接的な告白を自己否定で傷つけてしまいました。
    菊池さんの好感度は演劇関連で最大値であったでしょうが、この一言でどこまで下がってしまったことか。
    これまでの流れから読者は予感していたであろう、みみみの告白。
    友崎くんには意外だったらしく、こちらで頭がいっぱいのようです。
    水沢も、同様のようです。
    しかし、関係修復に時間をかけるべきなのは菊池さんなのですが。

    作者さんは、ダブルミーニングを好んでいるようです。
    演劇のダブルヒロインと「菊池さん」「みみみ」からなる三角関係
    果たして、友崎くんの彼女候補は、「菊池さん」「みみみ」なのか?それともひとりに絞られるのか?
    はたまた意外な人物になるのか?

  • 前巻終盤で日南が行った裁きを契機として日南の内面に踏み込む内容になるかと思いきやそうはならなかったのは少し意外だった。
    やはり日南はいずれラスボスになるから、今の段階ではその内面には踏み込む描写はしないということだろうか?

    日南からの新しい課題としてこれまで関わった少女達の誰と付き合いたいかを決めることになった友崎。当初から二年生が終わるまでに誰かと付き合うと中目標で定められていたわけだから、そろそろ決めなきゃいけない時期か
    しかし、友崎はその場で決められず代わりにもっと難しい課題を出されることに。正直、Instagramを撮るために試行錯誤して空回りする友崎の様子には過去のアレな記憶が疼いてしまう程に痛々しいものがあったよ……


    文化祭実行委員としてクラスの意見を纏めつつも自分の意見を通すことになった友崎。そういや日南の指導で様々な場数を踏んできた友崎だけど、一対一やグループに対してではなく多数に向けて話すのって初めてか。
    しかし、これまでに学んできた姿勢や口調のスキルを駆使して難なくクリア。むしろその意見交換の中に漫画喫茶をしたい、オリジナル脚本の演劇をしたい、それどころかその脚本には風香の書いた小説を採用したいという自分の意見を混ぜ込んだのは流石と言いたくなる。

    又、風香が私的に書いた小説を演劇の脚本に採用するなんて案は、以前のクラスと関わる姿勢が消極的だった風香であれば断った筈の提案。その風香が友崎の提案を受け入れたのは、5巻でチーム友崎の一人としてたま支援に参加したことや、変わり続ける友崎を目の前にしたこと、何よりも友崎の提案だったから受け入れたのだろうね
    あの図書室の妖精のようだった風香が友崎の影響で変化したことが伝わってくる良いシーンだった


    途中では水沢に連れられて女子校の文化祭に赴きナンパするシーンも。友崎にあそこまで丁寧に優しくナンパ指南してくれる水沢ってどれだけ優しいんだ。ていうか諸々の発言も格好良すぎだ。
    友崎は普段日南にリア充指導を受けているわけだけど、日南は学友などの前では友崎との絡みは最低限になってしまうし、そもそも男女の違いも有る。日南が男子である友崎に教えられることにはそもそも限界が有った。
    それをこのような形でフォローされるとはちょっと予想外の展開。もしかして今後も今回のように水沢によって指南を受ける展開もあるのだろうか?


    6巻でも5巻に引き続き友崎の成長を感じられる場面が幾つも有った。しかし、成長した分だけ目立ってしまったのがふとした瞬間に見えてくる弱キャラとしての素の部分。この巻の終盤ではそれが友崎の改善しなければならない点として突き付けられる
    この弱キャラとして根底に有った感覚は風香やみみみとの仲が進展するもっと早い段階で修正されていなければならなかった点。けれど、その心の奥底に染み付いた無能感は奥底に有ったために日南だけでなく友崎自身も気付くのが遅れたもの。それは一朝一夕で治るものではない。しかし、それを無視していては友崎は何度だって風香やみみみに対して誠実になれない

    水沢の鋭い指摘で自分の弱さと向き合うことになった友崎。次巻は遂に友崎が弱キャラを脱する時か?

  •  各ヒロインたちの魅力が増していく中で、その分心苦しくなっていたシリーズ。冒頭から彼女たちへの主人公の思いを整理するとありました。安心して読み始めた中、ラストに眩暈がしてしまいました。
     文化祭巻ですが、葵の課題に合わせて活動的に動いている主人公。にしてもヒロイン良すぎかよ。ふとした瞬間にときめき、また文化祭に向けての準備が楽しく、脚本がどうなるか、主人公がどう向き合っていくか、次の巻が待ち遠しいです。

  • ストーリーとしては、次の大きな話への導入。
    ということでこれまでの整理と、次の課題へのステップ。
    インスタとかツイッターとかmixiとかの話が出てきたのはなかなか面白かった。ライトノベルでこういうのそのまま出してくるのも珍しいけど、自己啓発本的なノリがあるこの本では当然といえば当然か。
    友崎くんへの恋愛指南、ナンパ指南などそういった話をしつつの、文化祭ネタで、最後の引き。文句なしの出来だった。
    1巻からですけど、キャラのマインドがいい感じに、ラノベの一面的なキャラ性を崩していくのが気持ちいいね。

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