このぬくもりを君と呼ぶんだ (ガガガ文庫)

  • 小学館 (2020年7月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784094518542

作品紹介・あらすじ

繋いだ手のぬくもり。これはきっとリアルだ

「この雨も、風も、空も全部。もうずっと昔に地上にあったものを再現してるだけ。ただのフェイクじゃん」

有機ディスプレイは偽物の空を映し、人工太陽の光が白々しく降り注ぐ地下都市『Polis-UK8』。この全てが人の手によって作られたフェイクタウンで生きる十六歳の少女・レニーは、周りに溢れるフェイクを嫌い、リアルな『何か』を探している。

そんなレニーが出会ったのは一人の少女・トーカ。サボリ魔で不良少女たるトーカに、レニーは特別な『何か』を感じ、一緒の時間を過ごすようになる。

ある日、レニーの前に空から謎の球体が降ってくる。まるで太陽のように真っ赤に燃えていた小さなそれを、レニーは『太陽の欠片』と名付け正体を探ろうとする。

一方その頃、トーカの方でも何やら変化が起こっていて、二人の日常は音を立てて崩れ始めていく―― 。

「きっと隣にレニーがいるから――こんな毎日なら、あたしは悪くないと思えるんだ」

いつかトーカが言った言葉。あれはフェイクだったの? それとも――。

第14回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作!
地下都市に生きる二人の少女のリアルとは――ガールミーツガールから動き出す、青春SFストーリー!

【編集担当からのおすすめ情報】
第14回小学館ライトノベル大賞の優秀賞受賞作品!
ゲスト審査員を務めていただいた若木民喜先生からは「この物語は切なくて煩悶しました」との講評を頂いた青春SFストーリー!

百合好きの担当編集としては「この面倒くさい女同士を見てくれ!」コレにつきます!
若いからこそ見えてしまう景色――偽物だらけの世界で生活する少女たちの悩みと、その悩みに真っ向からぶつかって行くアツさがあります!
著者の悠木りん先生は本作品でデビュー。キャラクターの会話や物語の展開をきっと好きになれると思います。
イラストをご担当いただいたのはアニメや舞台化もされた大人気作品『やがて君になる』(電撃コミックスNEXT刊)の仲谷 鳰先生!
地下世界という閉塞的な世界で生きている暗さを感じさせないようなキャラを活き活きと魅力的に描いてくださいました!

これがガガガ文庫の「百合×SF」の最前線です。
どうぞお楽しみください!

感想・レビュー・書評

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  • 1巻完結。
    最初レニー、中盤からトーカの独白で進み終盤にかけて二人の心情が交互に描かれる。心開いているようで、それぞれが仮面をつけていた。泰然自若にみえたトーカの心の内。地下空間に多分相当大規模な都市を創る未来でもいじめはやめられないね、人類。すれ違う二人が切ない。

  • 地上に住めなくなり、人々が地下都市で暮らす世界。そこは全てが地上を模した『フェイク』でできた世界。そんな世界で暮らす『リアル』を求める少女と、全てから目を背ける少女のガール・ミーツ・ガール。思春期特有の悩みを抱え、ときに近づき、ときにすれ違いながら絆を深める二人の恋のような友情を描いた物語でした。青くて痛い、まさに青春。仲谷鳰さんのイラストと巻末コミックも世界観をよく表現している素敵な小説でした。

  • 二人ともちょっと幼すぎる感じがするのは気のせいかしら。
    それとも、そうとしか感じられない自分が歳を取って鈍ったのか。

  • 自然環境悪化後のドーム都市の中で、「リアル」と「フェイク」に悩む主人公という図式はフィリップ・K・ディックの諸作品(特に『最後から二番目の真実』)に似ているが、SF設定は完全にメタファーのみで、実質的には青春小説。特に「太陽のかけら」の設定は恣意的すぎると感じた。舞台を現在にして、少しファンタジー設定を足した方が、メタファーと設定の調和が取れるのかもしれない。人間の設計者が明確に示されている人工物に対しては、設定の幅が狭くなる(設計者の目的が明確であるため、その機能の幅を大きくとりすぎるとそごが出る恐れがある)が、超自然的起源だと幅が大きくなる。

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