千歳くんはラムネ瓶のなか (4) (ガガガ文庫)

著者 :
  • 小学館
4.71
  • (15)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 108
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094518665

作品紹介・あらすじ

あの夏の、忘れ物を拾いにいこう。

インハイ予選を終えた7月。陽はチームの新キャプテンになった。

仲間とぶつかり合いながら切磋琢磨し、ともに高みを目指す日々。その姿はやけに眩しく、俺の心を揺さぶった。

そんなとき、野球部のエース、江崎が現れる。

「朔……頼む、野球部に戻ってくれ。どうしても、お前の力が必要なんだ」

――あの暑い夏の日。自分で止めた時計が、もう一度音を立てて動き出した。

これは、挫折と葛藤、そしていまだ胸にうずく“熱”の物語。

あの夏を終わらせて、もう一度、夏を始めるための物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自分だけの力ではできないことも、
    誰かの力を借りることでできる。
    自分ではそんなつもりは全くなかったとしても、
    自分が誰かの心に火を付けることもある。
    助けて欲しいと言わなくても
    自分がやっていることが伝わって、いつの間にか伝わっていくんですね。
    今の仲間に出会えたのは、
    あの時今を選んだから。
    昔の仲間から形としては仲違いをしてしまったのかもしれないけど、
    仲違いではなく、
    単純に道を違えただけ。
    あの時は交わっていた道からしばらく離れていたけど、
    この日の一試合だけは道が交わって、
    その道を進んでいくために、
    今まで一人だけで積み重ねたものだけで足りないものを助けてくれたんです。

    このまま昔の道と交わるのかとも思ったのですが、
    一瞬交わっただけで。
    自分として区切りをつけるためだと言った自分の言葉に準じます。
    その時につけた熱は
    いつまで燃え続けるのか、
    誰かは誰かの力に。
    その先は自分が自分の力に。

  • 陽(はる)回でした。バスケ部の青海陽と元野球部の千歳朔。二人にとって一生忘れられない一番熱い夏が始まる。今回は直球な青春部活もの。ヒロインは陽だけど、朔編ともいえる。楽しめる部活と本気で上を目指す部活。この隔たりが現実でもありふれているからこそ、今回の話は揺さぶられる。二人がお互いを支えながら過去を乗り越え、熱い言葉と行動で皆を変えていく姿は清々しかった。また、ヒール役にも思える亜十夢や野球部顧問それぞれの信念が描かれているのも良かった。今までのほんの些細な話だと思っていたものが伏線で、鮮やかに回収されていくのが読んでいてとても気持ち良かった。3巻が個人的には最高傑作だと思っていたんだけど、今作はそれを超えたと思う。泣きじゃくるほど夢中になれるものがあるってなんて素敵なことなんだ。前巻で明日姉推しだったんだけど、最後にあんなシーン見せられたら…まじで推しが決められない笑 評価は個人的にはカンストして☆10くらいつけたい。それほど最高だった。次回のヒロインはあの子かな…?

  • スポーツメインだが、スポーツ以外でも熱を帯びている印象。
    スポーツに疎い私でも理解できる描写。
    この巻を読んで購入を決意しました。

  • 1、2、3巻と胸が熱くなるシリーズだったが、4巻は圧巻だった。部活に打ち込んだ青春を過ごした、または過ごしている読者にはすごく刺さる展開だと思った。表現の仕方がいい、挿絵がいい、キャラがいい、展開がいい‥数え切れないほどの美点があるので、輝かしい青春を過ごした人、過ごしている人の全てにオススメしたい一冊です。
    ちなみに推しは七瀬悠月です。みんな大好きだけど、メインキャラではない4巻でもやっぱり悠月が好きです。

  • うわー、これはやばい!
    こんなに何度も泣かされるとは思わなかった。
    今までのお話でもクライマックスでは泣かされたんだけど、今回はやたらと胸に刺さってくる場面が多すぎてほんとやばい。
    やっぱり部活モノって好きなんだよなあ。

    今回のヒロインは陽。
    どこまでもまっすぐ頑張る少女は見てるこっちにまでどんどん熱を伝えて来る。
    朔やチームメイトだけでなく読んでいるこちらのハートにまで火を付けてくれる。
    これは震えるよなあ。
    陽は千歳を好きになるのも全力なのがとっても清々しい。
    良いね。

    それにしても毎回毎回ヒロインとの間のエピソードは、こんなんあったら絶対惚れてまうやろって言うのばっかりなんだけど、どうして千歳は踏み止まれるのか?
    バカなの? チキンなの?(笑) 
    いやあ、青春だなあ。

    さて次回は優空ちゃん回だろうか?
    これまた一年の時のこととか今まで色々匂わされているので楽しみ。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

裕夢(ひろむ)
福井県出身の作家。『ラムネの瓶に沈んだビー玉の月』で第13回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞。受賞作を改題したデビュー作、『千歳くんはラムネ瓶のなか』を2019年6月18日に刊行。

裕夢の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする
×