薔薇の戴冠 クラシカルロマン (小学館ルルル文庫 は 2-2)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094521207

作品紹介・あらすじ

ヴィクトワール王国最大の貿易港を持つ都市カメリアパルク。唯一の肉親である母を亡くしたエタンセルは、領主バシュレ子爵家に身を寄せ穏やかな日々を送っていた。ところがある日、王宮から使者が訪れ驚くべき事実を告げられる。わたしが、次期王位継承者-!?父である国王の病と王太子の死。王宮には様々な思惑が渦巻いていて…。未来の女王エタンセルを待ち受ける試練と恋!王宮グランドロマン開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公のエタンセルは唯一の肉親であった母を亡くし、バシュレ子爵家に身を寄せて普通の生活を送っていた。
    しかし、王宮からの使者に父である国王が病に倒れ、王太子が亡くなった事を告げられる。
    次期王位継承者として戴冠式まで残された期間は3カ月。

    シリーズ前作「ルチア」の少し前のお話で、違う国が舞台。
    この作家さんの作品が好きなので、楽しみにしていた。

    支えてくれる人達と少しずつ分かり合い、前に進むエタンセル。そしてそれに影響されて徐々に増える協力者。そしてその対抗勢力。
    今回は恋愛要素もあってフィンが良かった。

  • 前作のルチアも面白かったし、この薔薇の戴冠も面白かった…。前作は逃亡活劇的にヒロインが様々な場所に行く話だけれど、こっちはほぼ宮殿内で話が進む。
    次期王位継承として真っ直ぐに立ち向かう今作のヒロイン、エティがとても良いです。元々ポテンシャルが高いため挫けそうになってもすぐ立ち直るところとかとても好感が持てる。エティが女王になるため、品格や威厳や知識を身につけていく様が素敵でした。

    主人公のエティがほんとに魅力的なヒロインなんだけれど、ロマンスのお相手である彼は、ぶっちゃけ、うーんって感じ。確かにすごく魅力的な人物ではあるんだが、彼とエティはむしろバディ的な関係でも全然よかったような気がする。

    主人公の成長譚としてはすごく面白いです!ロマンスは悪くないけどうーんっていう感じ笑

    けど前作の推しだったイロンデルも出てきて嬉しかった〜!三作目も読む

  • 子爵家でお世話になっている主人公は、ある日突然
    本当の父親の所へ連れて行かれる。

    実はご落胤、という落ち。
    簡単に引き取る事にしたののには、王妃に何か考えが?
    とか思いましたけど、生前を知っていれば…納得です。
    こういう強い女性、好きですw

    このまま別れた幼馴染とどうなるのか、と思いましたが
    恋愛方面はそうなるのか、という状態。
    やらねばならない事も、恋愛もおまけ扱いではなく
    きちんと話の筋にあるので、どちらも気になりつつ、で。

    主人公の成長がすごかったです。
    感情的にならず、すべてを押し込めて…というのは
    この年ではきついものがあります。
    幼馴染の言葉は、確かに侮辱になるでしょう。
    守り、支えてくれるには、幼馴染では
    少々不足、でした。

  • 隠された王の庶子が認知されて立派な女王になるまで&その過程の恋愛話…ってこんだけじゃ身も蓋もない説明だなぁ。
    フィンが最初つれないのも、だんだん考えを改めてデレて(?)いくのもいい感じ。
    幼馴染くんもいい感じで…なんだけど潔く身を引いたよなぁ。もうちょっと三角関係あっても面白かったのに。

    華宮ららさんの作品はどうもこの「クラシカルロマン」シリーズしか手を出そうと思わないなぁ。

  • みんな生真面目だし主人公に厳しすぎるし、私が怒られている気分になりました。幼馴染のコレットがフィンに対してやっと言ってくれたよ!とスカッとしたけど、コレットの常に身分を考えない物言いもどうなんだろう、とずっと気になってたりもしたので、いまいち入りこめなかったところが多かったです。
    大きなスケールで書かれる主人公の成長の物語として、かなり骨太なお話だったとは思うのですが、淡々と読まされた印象が強いです。
    あと、ラブロマンスはもうちょっとがんばってほしいです。

  • 淡々としてて温度が低い話、という印象しか残っていない。
    王道すぎるくらい王道なストーリー展開で構成は悪くないんだけど、登場人物が生きてると言うより演じてる感が強かった。
    文章のせいもあるのかな。説明的で味気ない。
    悪くはないんだけど良かったかと言われると、普通、という読後感。

  • The idea of the story caught my interest enough for me to purchase this book. Halfway through the book however, I began to lose a little interest.

  •  前作から遡ること数十年。世代を一つ遡り、前作で西大陸の強国として描かれていたヴィクトワール王国が舞台です。

     ある日突然、国王の庶子であることを告げられ、王位継承者として王宮で四苦八苦しながら成長していくお姫様の話。
     政治的にも重要な時期を迎え、新参者の王女がどう立ちまわるか、はらはらしながら読みました。
     前回の「ルチア」が王宮の外で、レジンスタンス活動に加担したりだったのに対し、今回は舞台が王宮の中で、絶対的な味方もいるということで、前回よりも王道な展開です。恋愛成分も前回より多めです。
     王位継承者としての成長に重点が置かれているため、話の展開がやや緩慢な印象があります。宮中のことや政治のお勉強が前半分、残り半分で実践、みたいな。

     活発で先見の明のある主人公は好きです。聡明なお嬢様。主人公が自己嫌悪したり立ち直ったりのくだりは共感しながら読めました。

     惜しむらくは、有能だけど生意気な補佐役のイケメンに全然感情移入できなかったことでしょうか。恋愛に関して時折へたれる以外は完璧すぎたのかもしれません。あと、頑張りすぎて余裕がなくなっちゃってるあたりが、エティよりむしろおまえが大丈夫か、という(笑)
     あと、口説き文句が個人的に気に入らな(以下自重)

     エピローグは前作読んでる人には嬉しいおまけ。
     出てこないかな? 出てこないかな? と期待はしていましたが、出てきてくれて嬉しかったです。

  • 面白かった!庶子の王女が王位継承者になって女王になるまで。
    周りのキャラ含め、エタンセルが魅力的。

  • 簡潔に言うと、主人公の少女エタンセルの成長の物語、かと。
    ごくごく普通のお嬢様だった彼女が、女王という重責を担うまでの物語とそれを支える周りの人々の物語。
    挿絵も美しく素敵な一冊です。

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