横柄巫女と宰相陛下 届かぬ君へ (小学館ルルル文庫 あ 2-5)

著者 :
  • 小学館
3.78
  • (3)
  • (12)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094521450

作品紹介・あらすじ

シリウスでは新年を迎えるため1か月続く大祭祀が始まり、六卿それぞれは夜会を開くことに。そしてキルテ主催の夜会に、衝撃的な急報が届く。それはキルテの人生に大きく関わり、ノトやカノンも巻き込む事件へとつながり…!一方王宮の外では"首裂き"という通り魔が人々を怯えさせていた。華やかな夜会の陰で様々な思惑がうごめく!キルテの秘めた想いの行方は!?そしてキルテの幸せを願って奔走するノトに、カノンの心は揺れる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今回は男装の麗人、キルテにまつわる話が多め。
    デレたキルテが見られて、にやにや。
    高貴な身分のお方にはありがちな、政略結婚に絡めたあれこれ。

    主人公のノトさんも成長したが、つらい成長でした。

  • キルテさんが可愛いです。可愛いです。本当にその一言に尽きます。キルテさんが好きな方ならそう思っていただけるはず。(だといいなぁ。)

  • キルテが大好きなので、今回はめちゃくちゃ嬉しかったです…! ユエルも好き。

  • 前回はリリィ様ご一族でしたが、シリーズ5巻目は、キルテです。
    男装の麗人キルテですが、男性社会の宮廷の中で、女性が男装してるのは何でだろうと思ってましたけど、バーチェブルークの当主として、諦めなければいけないものもたくさんあったみたいで、結構大変だったようです。

    いつも何でもないような描写が伏線になっていて、別に発生する事件といつの間にかつながってるってことが多いですが、今回もキルテの恋と世の中を騒がす首裂きの通り魔の話がいつの間にやらつながっていきます。

    キルテは、幼なじみのミドグラント家の次男レノウと結婚の約束をしていたのに、ミドグラント家を継ぐはずの長男ヒロクが首裂きの通り魔によって殺されたと一報が入り、レノウがミドグラント家を継がないといけなくなって、婚約は破棄。

    あんまりレノウに対する感情は出さないキルテですが、「結婚はしなくても生涯の友であり続ける」と言ったときの気持ち・・あー切ない。だって、嫌いで別れるんじゃないし、結婚の約束もしてて、あとはヒロクが帰ってくるのを待つばかりだったんですよー。それが破棄になって、代わりにドーラ家のこまっしゃくれたガキと結婚話だなんて、かわいそすぎます。

    まあ、それも首裂きの通り魔事件が解決し、オディルを「おでこくん」と呼ぶ、ヒロクが出てきたときは、にやりとしました。やっぱ、そうでなくちゃ。
    ヒロクはレノウと兄弟なのは?な感じで、リリィ様と同じくらい、キャラ立ってます。
    (あれ?そういえば、この巻、リリィ様の影が薄いかも)

    前巻でカノンがノトへの恋心に気付きましたけど、この巻では、ノトがカノンへの恋心に気付きました。
    「聖剣の巫女」「国王陛下」の立場と恋。
    これから、カノンもノトもつらいとこですね。

  • 刊行ペースが速いので、もう5冊目。
    前巻でカノンが言った「どんな形でも君がそばにいればいい」が、ボディーブローのように効いてきて、刊の途中まではとても切なかった。読むのをやめようかと思うくらい。
    カノンは、恋心も自覚しているし、そのうえで、王と巫女がけして結ばれないことも、わかっている。王としての責任感もプライドもあるので、お互いの立場を捨てるようなことはできない、ということまで考えてしまって、恋を親愛の情に変えていこうとしている。一方ノトは、恋だとも気づいていない。好きの種類を考えたことがないから、禁忌にも気付かない。思い合っているのに近づけない二人が、切ないです。
    それに加えて、男装の麗人にしてカノンの信任厚いキルテの、過去・家に対する責任・恋心も絡んだ展開です。
    ドーラ家の弟の意図するところが、今一つわかりかねたのですが、今後に対する複線なのでしょうか?ただ、私の読みが浅いだけかもしれませんが。
    優しさと自覚を持っているばかりに、自分の幸せだけを考えて動けないもどかしさがテーマになっています。
    相変わらずのリリィや犬の存在が、うまくバランスを取って、重くなりすぎずに読ませてくれます。
    続きが出たら、たぶん買います。

    イラストに萌えられないことだけが残念。

  • 相変わらず、普通に面白い。キルテの事情も、ある意味予想通り。と言うか、こういう王道の安心感というものが結構大切で、やっぱりなーと思いながらも読んでしまうのが強みなのだと思う。同時期のデビューの中で一番。
    ただ、イラストが私の好みではないので、それだけは……残念。こればかりは人それぞれの好みがあるから、このイラストが素晴らしく合っていると思っている方もいらっしゃるのだろうけど。私的には、何度見ても王様は美形に見えないし、リリィが美女に見えない。表紙のカラー絵はいいのに、モノクロが……どうにも……。いっそ、中の挿絵がない方が私はいいかな。
    星全部つけたいけど、ひとつ少ないのはイラスト分。(あくまでも私の好み)

全6件中 1 - 6件を表示

鮎川はぎのの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×