- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094521450
作品紹介・あらすじ
シリウスでは新年を迎えるため1か月続く大祭祀が始まり、六卿それぞれは夜会を開くことに。そしてキルテ主催の夜会に、衝撃的な急報が届く。それはキルテの人生に大きく関わり、ノトやカノンも巻き込む事件へとつながり…!一方王宮の外では"首裂き"という通り魔が人々を怯えさせていた。華やかな夜会の陰で様々な思惑がうごめく!キルテの秘めた想いの行方は!?そしてキルテの幸せを願って奔走するノトに、カノンの心は揺れる。
感想・レビュー・書評
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今回は男装の麗人、キルテにまつわる話が多め。
デレたキルテが見られて、にやにや。
高貴な身分のお方にはありがちな、政略結婚に絡めたあれこれ。
主人公のノトさんも成長したが、つらい成長でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
キルテが大好きなので、今回はめちゃくちゃ嬉しかったです…! ユエルも好き。
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刊行ペースが速いので、もう5冊目。
前巻でカノンが言った「どんな形でも君がそばにいればいい」が、ボディーブローのように効いてきて、刊の途中まではとても切なかった。読むのをやめようかと思うくらい。
カノンは、恋心も自覚しているし、そのうえで、王と巫女がけして結ばれないことも、わかっている。王としての責任感もプライドもあるので、お互いの立場を捨てるようなことはできない、ということまで考えてしまって、恋を親愛の情に変えていこうとしている。一方ノトは、恋だとも気づいていない。好きの種類を考えたことがないから、禁忌にも気付かない。思い合っているのに近づけない二人が、切ないです。
それに加えて、男装の麗人にしてカノンの信任厚いキルテの、過去・家に対する責任・恋心も絡んだ展開です。
ドーラ家の弟の意図するところが、今一つわかりかねたのですが、今後に対する複線なのでしょうか?ただ、私の読みが浅いだけかもしれませんが。
優しさと自覚を持っているばかりに、自分の幸せだけを考えて動けないもどかしさがテーマになっています。
相変わらずのリリィや犬の存在が、うまくバランスを取って、重くなりすぎずに読ませてくれます。
続きが出たら、たぶん買います。
イラストに萌えられないことだけが残念。 -
相変わらず、普通に面白い。キルテの事情も、ある意味予想通り。と言うか、こういう王道の安心感というものが結構大切で、やっぱりなーと思いながらも読んでしまうのが強みなのだと思う。同時期のデビューの中で一番。
ただ、イラストが私の好みではないので、それだけは……残念。こればかりは人それぞれの好みがあるから、このイラストが素晴らしく合っていると思っている方もいらっしゃるのだろうけど。私的には、何度見ても王様は美形に見えないし、リリィが美女に見えない。表紙のカラー絵はいいのに、モノクロが……どうにも……。いっそ、中の挿絵がない方が私はいいかな。
星全部つけたいけど、ひとつ少ないのはイラスト分。(あくまでも私の好み)