英雄の占星術師 (小学館ルルル文庫 は 2-4)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 43
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094522174

作品紹介・あらすじ

運命を変えると評判の美貌の占星術師レヴィットは、破落戸に絡まれているところを海軍将校アーツに助けられる。けれど、一見気さくなこの男、破落戸よりずっと質が悪かった。一方的に、能力を見込まれてしまったレヴィットは、半ば無理矢理、中央で出世を狙うアーツの野望に協力させられて-!?海洋国家レインフィールドで、大胆不敵な艦長&甘く怜悧な占星術師コンビに待ち受ける試練とは!?華麗なる恋と野望の海洋ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 「クラシカルロマン」シリーズの世界だけど大陸が別。
    男二人が主人公なのにキラキラしい。まわりもみんなキラキラしい…んだけどキラキラすぎて食傷気味になることもなく楽しく読んだ。キャラがみんな良い味してる気がする。面白かった!
    占星術師→海軍に引きずり込まれて仕官。
    これは続くのかな?続巻が楽しみ。

  •  この著者さんの「クラシカルロマン」シリーズが、わたしとしては大当たりだったので、新作を今か今かと待ちわびていました。
     そして、乙女小説には珍しく、主役は男性二人。社交場での女性との恋愛要素は多少あるものの、主眼は、イケメン二人のパートナーシップにあります。

     舞台は、「クラシカルロマン」シリーズの舞台となる大陸を西に見る別な大陸。ナポレオン時代あたりのイギリスをモチーフにしたであろう島国です。フィッシュ・アンド・チップスが、「揚げた魚とイモ」となっているのに最初笑いました。
     街で評判の占星術師が、野心と大義を抱く若手海軍将校に半ば引きずられながら政局の中へと踏み込んでいきます。
     イケメンと美女の描写がもうキラッキラしてるのなんのって。マンガとかのキラキラ演出がデフォで付いてるんじゃないかってくらいの描写っぷりです。「美々しい」という表現が何度出てきたことか(笑)

     しかし、実際の歴史を下地にしているだけに、話の主要部分を占める政治分野、政府と海賊の関係性などはしっかり書かれていて安心感がありました。だからこの作家さんは大好きです。
     海戦シーンも出てきますが、これも、船体の描写ともどもしっかり書かれていて、ワクワクしながら読めました。
     船上での生活や海賊についてはそんな甘いものじゃないですが、演出上のことなので仕方ない。

     最初、今までと同じように一冊完結なのかと思っていましたが、どうやら続くようで、とても楽しみです。


     もし、この本を読んで、中世後期あたりのヨーロッパにおける政治と海賊の関係なぞを知りたくなったら、以下の新書を読んでみると、もしかしたらこの本ももっと楽しく読めるかもしれません。

     竹田いさみ『世界史をつくった海賊』ちくま新書
     http://booklog.jp/item/1/4480065946

  •  『ルチア』が大当たりだったので別シリーズかーと思いつつも読んでみたんですけどうーんうーん……女の子を……女の子をもう少し出してくれ……。封殺鬼の霜島先生は「ルルル文庫は基本的に男性主人公はNGで~」とブログで仰ってたんだけど、これは男性主人公じゃないのかな……?
     相変わらず安定感のある作風でそれは十分評価するんだけど、自分の才覚で時代を生きる素敵な男性を描きたかったという作者の主張も分かるんだけど、どうもにあほも読んでるみたいで居心地悪かった。素敵な男性描きたいならヒーロー2人並べてかっこよさを引き立て合うのでなく、ヒーローとヒロインでやるのが少女小説じゃないかなあ……。ジュエルは可愛いしその苦悩もいじらしいしレヴィットが意外と可愛らしいのは良かったんだが。もう一度読み返すかと訊かれたら首をひねる感じ。

  • 主人公が男性ってところでルルル文庫っぽくない感じはしましたけど、凪かすみさんのイラストもあってて、面白かったです。

    港町で占星術師をしていたレヴィットは、半ば強引に海軍将校アーツに連れられて、あれって思うまもなくアーツに協力させられますけど、話の進み方がスムーズで一気に読んでしまいました。

    分かりやすい敵のとしてウェズリー閣下がいますけど、小物過ぎて、アーツ達の敵になってませんし、海賊達も個性豊か。美々しい面々で固められてて、こういうのもよいかも。

    アーツもレヴィットも一目惚れって感じでしたけど、アーツはちょっと不誠実かなあ。レディ エステラを相手にどこまで本気なのか分かりづらいです。レヴィットとジュエル姫は惹かれ合っている感じはしますけど、モスがレヴィットを恋敵とみなしたときにどうなるのかは気になりました。

    気になるところで終わったので、次巻も楽しみにしてます。

  • うーん、実にキラキラしている。それだけで終わらず、政治的な思惑や陰謀もちゃんと描かれていて、この作者さんはなんだか安定感があって好きです。
    しかし男二人がイイ男になる予感しかしないな。別にいいんだけど。萌えるけど。なんか恥ずかしい。
    少女向けレーベルの割には女の子との接触が少なく、主人公の青年二人に焦点が当てられていたのが、ちょっと物足りないと言えば物足りない。なんかいきなり恋情が盛り上がった気がしなくもない。男二人はどっちも一目惚れ違うん?アーツはあんまり世間一般の誠実さではないけど。
    まあ続き物になるそうなので、次巻を楽しみにしてます。次はもうちょっと女の子の出番増えるといいな。

  • 決して面白くなくはない。
    が、これ、このレーベルとしてはどうなの? という気がしないでもない。何だか別レーベルのニアBLを読んでいる気になってしまった。女の子の出番も少ないし、正直なところ、このレーベルに求めているのはそんなんじゃないわけで、がっかりした。
    もちろん、これがニアBL的なレーベルでそういう扱いで出ていたんだとしたら、楽しんだと思います。

  • 挿絵変わっちゃったのが、とにもかくにも残念。

    えー、国を変えまして、今度は続きものですよ、続きもの。
    序盤なので、これからどうなるんだのワクワク感で終わっとります。
    さて、どうなるか。
    波瀾万丈に期待。

  • 2012/05/01:全体的にさくさく進みすぎて盛り上がりにかけたのが残念。女の子も顔みせ程度でまだ序章な感じなので、続きに期待。

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