反逆の花嫁 (小学館ルルル文庫 あ 2-19)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094522198

作品紹介・あらすじ

父王の再婚で居場所をなくしたジークリンデは、神様の花嫁である"聖剣の巫女"となるべく聖地へ渡った。巫女仲間との日々は、王宮とは違い楽しく穏やかなものだったが、ディーハルトの登場により突然破られた。ディーハルトは、王国で謀反が起こり、ジークリンデは新しい王の息子である自分の婚約者になれと告げたのだ。強引な結婚は"悲劇の王女"の立場を利用するため?ジークリンデはディーハルトに絶対に心を許すまいと誓うが…。

感想・レビュー・書評

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  • 互いに地を隠す外面を持った、実は腹黒で策謀家タイプの似た者ヒロイン・ヒーロー。物語は既に譲位隠居してる二人が政変と出逢いを語る風味でスタート。その辺の経緯はそれなりにそれなり。見処はディーハルトがジークリンデに惚れてるであろうサインがそこかしこに見えるところかなぁ。

  • ジークリンデは父王の再婚で自分の居場所がなくなり、六歳の時に自ら巫女になるために聖地へ赴いた。それから11年。ジークリンデは聖地で巫女仲間に恵まれ、穏やかな生活を送っていた。そんな彼女の元に船団を引き連れ、ある男がやってくる。ディーハルトと名乗った男はジークリンデに衝撃の事実を伝える。王国で謀反が起こり新しい王の息子である自分と結婚するように、と…。そして、無理やりジークリンデを聖地から連れ去っていく……

    腹黒なヒロインとヒーロー(笑)
    2人ともここまで腹黒なのと珍しいwwでも、腹黒なだけじゃないですよ(笑)

    ディーハルトは軽薄そうな役柄を演じているからかジークリンデに好きという想いが届きにくくて可哀想(笑)彼女も鈍感だからか必死だからか、信じようともしないしww

    ジークリンデのしゃべり方が男みたいな話し方(古の巫女のような話し方、と文章中では説明)なので、ディーハルトとの会話中はどっちが喋ってるのか分からなかったf(^^; そこは残念な気がしたり…

    まぁ色々あったけど最後に2人が幸せならいいんではないでしょうか(^_^;)

  • これまでと同じ世界観ですが、今回は、「慟哭の獅子」を聖獣とするレグルス王国のお話です。前作の「聖グリセルダ学園」シリーズはあんまり面白くなかったですが、今回は面白かったです。聖獣は出てこなかったですけどね。

    時代設定としては、「横柄巫女と宰相陛下」と同じくらいか、それより古いかもしれません。これぐらいの時代設定の方が、この世界観の話は面白いと思います。

    ヒロインのジークリンデもヒーローのディーハルトもどっちも腹黒とありましたけど、自分のことしか考えていないようなほんとの腹黒というよりは、宰相っぽい感じがしました。国を考え、どうPRすればいい方向に話が進むか考えてます。まあ考えすぎて、すれ違うことも多いですけど。

    聖剣の巫女となるはずだったのが、母国の政変で自分の家族を殺され、その殺した相手側の王太子妃になるように還俗させられたジークリンデ。当然反発必至ですが、ディーハルトが本当に民のことを考えて行動しているのが分かってくると、彼に惹かれていきます。

    ディーハルトも自分には仮面のような表情しか見せないジークリンデが、他の巫女たちには本当の笑顔を見せるところにいらだったりとか、最初からジークリンデに好意をもっているのに、それを素直に見せることができなくて。でもジークリンデが行ってしまうかもしれないと分かると、男子禁制の場所にも忍び込んで、自分の気持ちを伝えたり。なんか、甘い部分は少ないけど、こういうのもいいなぁって。

    鮎川作品では、「横柄巫女と宰相陛下」以来、ちょっと期待外れなところがありましたけど、久々に面白かったです。

  • 甘さはほとんどなかったけど、むしろそれがいい。コミュニケーションを取っていく中で育まれるというタイプの恋愛ではなかったように思うが、別に唐突さや違和感は感じなかった。
    最後のカリンの言葉には、特に描かれてはいなかった物語の裏側を感じて、少し切なくなった。カリンにも色々な出来事が降りかかって、その中で考えて、彼女なりの結論を出したのだろうと思うと、カリンの強さが心に沁みる。

  • 1巻完結もの。甘さ控えめだけどこういうのもいい。

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