姫怪盗と危険な求婚者 (小学館ルルル文庫 う 1-19)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 73
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094522525

作品紹介・あらすじ

姫怪盗×腹黒王子! 運命のラブ・バトル!

地味姫と呼ばれるフローラ王女の裏の顔、それは華麗に世を騒がす美貌の大怪盗シュバルツ! そのシュバルツへ大胆に宣戦布告をしてきた青年が、なんと隣国の王子としてフローラ姫の前に現れた! もしかして正体がバレてる!? 意味ありげに口説いてくる王子クレメンスに、必死に地味姫を演じるフローラだったが……気づけば王子の花嫁最有力候補に? 腹黒王子の仕掛ける恋の罠に、姫怪盗の運命は!? トキメキのラブバトル!

感想・レビュー・書評

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  • 地味姫、と呼ばれる努力をしている王女は
    実は世間を騒がす大怪盗。
    そんな彼女に宣戦布告をしてきた男が一人。

    出来レースに、本人のみが知らずに走らされてる状態です。
    当然読み手も周囲の人間、に入っているので
    あらまぁ斜め上な考えw と笑えます。
    本人、かなり必死ではありますが。

    メインが彼との絡みやら心の傾きやら、なので
    親族やら、彼の父親やらが企んでいる事の面倒が
    これっぽっちも出てきません。
    よって、どこにもどろどろはなし。
    少々勘違いがあるぐらい、で終了。
    安心な恋愛もの、という感じでした。

  • ルルル痒くで転がる作品。
    フローラの裏の顔を知っている彼と、知られたくない彼女との駆け引きの前半と、彼に惹かれてしまった可愛いトキメキ乙女な後半。
    彼の言葉は、自分に向けられたものではないと、思い込む彼女にキュンしつつ、空回りする彼に笑う。

    空回りな大人カップルの言葉は、妙にリアル。
    楽しかった
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3200.html

  • この作品の前に読んだ『精霊王の契約者』が良かったので、気になって手に取りました。
    宇津田さんの話はまだ2作しか読んでいませんが、読み切り(1巻完結)のお話を書かれるのがとても上手な印象。
    既に巻数が出てるシリーズものだと、どうしても買うのを躊躇する私としては、1巻もので飽きずに最後まで楽しめる作品というのは嬉しいです。
    ねぎしょうこさんがイラストの本は、すっごく久しぶり。相変わらずキレイで惚れ惚れしながら楽しみました。

  • 徹底してフローラを口説きまくる天然気障王子のクレメンスが、実際は徐々にフローラに本気で惚れてくっていうプロセスが良かったですな。そして、脇でのアドルフさんとマリアの攻防戦?これも美味しかったです。御馳走様でした。

  • 腹黒王子に翻弄されるお姫様怪盗の話。でも、腹黒王子も姫怪盗に翻弄されてますけどね(笑)

    小国ながら、美形を多く輩出し外交に力を入れて存続してきたグラナート王国。けれどそんな美形王族の中で時として限りなく目立たず、パッとしない地味な王子王女がいるという。第二王女フローラもそのうちの一人。けれどそれは仮の姿。華やかさを隠し、地味な外見で他者の目をごまかすことにはある理由があって・・・。

    黒の秘宝という、いわくつきの宝を回収するために世界を暗躍する大怪盗シュバルツの十一代目のフローラ。普段はただひたすら目立たず、幽霊のように地味に過ごし、怪盗として暗躍する時は勝気に美しく華やかに振る舞うフローラのギャップがなかなか良かったです。あと、恋心を自覚する前にクレメンスにドキドキして困る様子とか可愛かった。
    対する腹黒王子クレメンス。彼は気障が標準装備の努力家ですね(笑)でもその恥ずかしい甘い言葉やしぐさもずっと片想いしていたフローラ限定なんでしょうけどwwフローラのことが好きすぎて仕方ないんでしょうね。色々罠を巡らせておいて、でもフローラに悲しい思いをさせたくないから、罠を仕掛けたことを後悔するとことか憎めませんでしたね。可愛いらしい。
    途中のフローラとクレメンスの掛け合いにも、後半の甘々な感じにもキュンキュンさせてもらって楽しく読めました。マリアとアドルフとの関係も良かったです。二人の仲も気になる♪続編は話としては完結しているので発売はされないかも、ですけど発売されるようなら是非読みたい。

  • 王女様が先祖代々怪盗っていう設定は突飛でしたけど、腹黒王子クレメンスとそれに振り回されてるフローラがなんともいえずおもしろかったです。

    過去に意図せずクレメンスを助けたフローラが言った一言で、怪盗シュバルツを見返したいと思ったクレメンスが、すごい執念でシュバルツの正体を突き止めたんですけど、シュバルツ=フローラと分かったあと、偽の花嫁候補を集めたり、わざと王や王子が忙しい時期を狙ったり、裏でいろいろやってたっていうのが、あとで分かって、でもこういう腹黒さは嫌いじゃないなって思いました。すべてはフローラ(シュバルツ)大好きって気持ちからですし。

    結婚式までだまされちゃったフローラですけど、たぶん、何をするにもクレメンスの方が一枚上手で、クレメンスから離れることはできないでしょうね(^^ゞ

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