毒蛇姫の宮廷菓子 (小学館ルルル文庫 あ 3-8)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 79
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094522570

作品紹介・あらすじ

氷の魔女×野獣王のラブバトル新婚生活!?

ユリアーニャは美人で無愛想な王女。高圧的な父の元で臆病に育ち、上手く笑えない。
幼い頃から五回の政略結婚を重ねてきたが、すべて夫の頓死により実家に戻ってきた。まだ処女。夫が死んだのは彼女のせいでは…と噂されている。「氷の魔女」「美しい毒薬」などの異名を持つ。本当はすべてたまたまなのに…
実は甘い物が大好き。でも厳格な父の手前、隠している。
そんな彼女が今回、不退転の決意で嫁ぐのが、隣国の若き王・レオナルド。
国を継いだばかりで後ろ盾が欲しい彼は、彼女の不吉な噂に怯えながらも政略結婚を受け入れる。
戦場の勇者で大柄で強面だが、実は×××な趣味があり…!?
お互いにお互いを内心怖がりながらも、なんとか始まる新婚生活は波瀾万丈で…!?



【編集担当からのおすすめ情報】
葵木節炸裂のスウィート・ラブコメディです!!

感想・レビュー・書評

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  • 5回も結婚したというのに、すべての夫が死亡。
    そして6度目の結婚相手がやってきた。

    表紙もそうですが、内容も恐ろしくお菓子でいっぱい。
    主人公もお菓子が大好きなので、夫と向き合うと
    そればかりで頭がいっぱい。
    なぜかと言うと…という理由に、なるほどと納得。

    毎度の事ながら、主人公はそれほど危険にも合わず
    でろでろに甘い状態へと変化。
    性格的には、皇女がこれでいいのか!? と
    突っ込みたい気がしてたまりません。
    そして夫の弟。
    面白いぐらいに単純です。
    しかも罪を隠そうとしてますし。
    いや、この立場に立ったらそうしますけど。

    非常に分かりやすい人間関係のため
    ある意味安定の読みやすさです。

  • 死神姫かな、とあらすじで思ってしまったので、ちょっと微妙な印象。
    陛下の意外な趣味にはちょっとにやにやしましたが。
    王弟は、正直あほ過ぎてあんな待遇で厚遇される未来ってのが理解できん。まあ、乙女向けライトノベルにそんな高度なこと要求してはいけないけど、母親と一緒に離宮に幽閉辺りが無難なのではなかろうか。

  • 五回の政略結婚と不幸な夫の死の末に”毒蛇姫”とまで呼ばれるようになったユリアーニャ。今度の結婚相手は「野獣王」と呼ばれる若き英雄・レオナルド。彼女の異名に魔物か否かと おっかなびっくりの彼と、部屋に置かれた拷問危惧に恐れつつも、今度こそ結婚の成功のために拷問は好きだと嘘をつくユリアーニャ
    そんな彼女は、お菓子が食べたくて毎夜彼に噛み付いて…?

    もちろん、鉄板でおもしろいが、
    ちょっと拷問ネタに、ルルル乙女としては引いてしまった。
    ソロン、やばい。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3065.html

  • ほんとは☆四つにしようかと思ってたんですが、どうしても引いてしまう部分があったので、一個減少。個人的な好みの問題だと思います。決して嫌いではない。

  • 葵木さんのお話は結構好きなんですけど、最近は天女の話になっていて、初の西洋系のお話、よかったです。

    5回の政略結婚の相手が急死してしまって、自国に戻っていたユリアーニャに求婚した英雄レオナルド。最初はお菓子について二人とも秘密がありましたけど、まさかレオナルドの趣味があれとは・・・。ユリアーニャに見つかったときにレオナルドの表情がなんとも言えません。

    暗殺未遂事件もなんか設定的にはもっと重くなるはずが、何故かさらっと読めちゃったのはいいんですが、最後のラストがちょっとコメディに走ってて、もったいなかったかなって思いました。

  • 大国のお姫様であり、たぐいまれな美貌を持つユリアーニャ。そのため、幼い頃から政略結婚を5回も繰り返してきた。なぜなら、その5回とも夫が不遇の死を遂げたからだ。そういった背景から彼女に付けられた異名は「氷の魔女」や「毒蛇姫」。そんなユリアーニャの6度目の結婚相手は「野獣王」と噂される冷血で戦争ばかりしているエルザネス王国の若き国王レオナルド。ユリアーニャは不退転の決意でこの婚姻に臨むが、新婦にも新郎にも何やら秘密があり・・・。

    葵木あんねさんの話はどれも好きで、今回の話もあらすじ見てからすごく楽しみにしていました。
    ストーリーは王道のラブストーリーで、最初はお互い思い違いからそれぞれの相手をなかなか受け入れられないのですが、あることがきっかけとなり、だんだんと人となりを知って想いを通じ合わせていく、という話です。
    そのきっかけになったのが「お菓子」です。いろんなお菓子が登場して読みながら私も食べたいなぁと常に思っていました(笑)
    魅力のある登場人物たちも良かったです。まず主人公ユリアーニャ。お菓子を食べる時の可愛さといったらもう!序盤では甘いものをひたすら我慢しているのですが、その反動からかレオナルドがお菓子に見えて噛みつくという(笑)お相手のレオナルドも野獣王なんて異名がついているのに、実は幽霊が嫌いでお菓子作りが趣味というwwギャップ萌えすぎる。でもこの人、かなりの不遇の幼少時を経験してますし、王様になってからも命を狙われすぎて可哀想・・・これからは思う存分、ユリアーニャと幸せに暮らしたらいいよ。そして、ソロン!!彼は色んな意味で凄すぎる(笑)このお話は彼がいなければ成り立たないのではww毒薬に詳しすぎるし、拷問が趣味だし、すごすぎる(笑)レオナルドの弟も大概面白すぎるし、本当に個性的なキャラクターがいっぱいで飽きずにサクサク読めました。
    レオナルドの母親との確執や国内のいざこざ、周辺各国との戦いなど、設定としてはなかなか重たいものもありましたが、キャラクターの言動が面白すぎて文章が暗すぎる・重たすぎるものになってないので、さらりと楽しめるのではないでしょうか。糖度もけっこうあります。ユリアーニャをからかうレオナルドにキュンキュンします。
    ストーリーにもキャラクターにも満足させていただきました。面白かった。

  • 五回の政略結婚全てが夫の死で終わってしまった<毒蛇姫>と呼ばれるヒロインと、他国にも名を馳せる<野獣王>と呼ばれるヒーローとのラブストーリーです。
    とにかく椎名咲月氏の描く表紙のイラストが美しくて溜息ものです!

    タイトルにもあるように、全編通してお菓子が関わってきます。
    まさにお菓子が取り持つ縁で、互いを警戒していたレオナルドとユリアーニャも心を通わせていきます。
    物語の背景には悲しい親子関係の問題も隠されていましたが、ラストは何だかアットホームな雰囲気が流れていてハッピーエンドで終わります。
    周囲の国との問題や国内の未来を考えると結構大変だと思うのですが、そういう重責を感じさせない軽めのストーリー展開に感じました(笑)。
    あらすじを読んで期待していたのですが、期待を裏切られない可愛いお話でした。(*^^*)

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