猛獣姫の不機嫌な花婿 (小学館ルルル文庫 あ 3-9)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 52
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094522693

作品紹介・あらすじ

「顔がいやらしい」皇太子と婚約なんて!?

シュザリア帝国に臣従するマーツェル王グィードのひとり娘ロザレーナは、娘ラブの父に溺愛されてのびのび育ったおてんば娘。見た目は小柄で可愛らしく、ふわふわした兎みたい。ドレスを着て黙っていれば「すぐに気絶しそう」「口答えなんかしたことなさそう」なお姫様に見える。
だが実際は勝気で、おとなしい令嬢たちとは気が合わず、貴族の子弟と外で遊び回る方が好き。気性が荒いと言われる雪獅子ユファエンも上手に乗りこなし、大の男でも持つのに苦労するという斧槍(ハルバード)を軽々と扱うバカ力の持ち主…
一方、幼なじみのラディガーはフィベルデ大公国の公子で、直系の男子がいない祖父・皇帝アルフォンス五世に後継者として指名され、シュザリア帝国皇太子となった。
超優秀な軍人で弓矢の名手でもあり、野性的な風貌で貴婦人たちとのロマンスの噂が絶えない。ロザレーナに言わせれば「顔がなんとなくいやらしい」。優しい従弟ハインツと三人で、幼い頃から仲良く育った。
だがハインツが妖怪ヴァイネス退治で落命し、ハインツを慕っていたロザレーナが泣き暮らしていたところに、ラディガーとの結婚話が持ち上がり…!?







【編集担当からのおすすめ情報】
葵木先生お得意の宮廷ラブコメディに、妖怪退治要素も加わって、今回もロマンチックかつファンタジックな楽しい作品に仕上がっています!!
椎名咲月先生の華麗でチャーミングなイラストとの相性もバッチリ!!
熱くお薦めしたい一冊です!!!

感想・レビュー・書評

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  • 略結婚ものですが、珍しく結婚前の設定ですネ。とはいえ、いつも通り、意に染まぬ状態からのスタートで反発する彼女と、悩む不器用な彼との構図
    お下品ぎりぎりの楽しい喧嘩が楽しいが、”ヴァイネス”闇系の食手物との戦いはもうひとつ捻りが欲しかった。
    初期のころの真面目な中華ものにくらべてかなり砕けてますのでご注意。

    童-皇太子ラディガー うぶくて笑える男でした。
    ☆4か、3か悩むナ…
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3373.html

  • 王女様なのに斧槍を振り回すロザレーナと悪評高き隣国皇太子のラディガー。ラディガーはロザレーナが好きだけど、ロザレーナは元々婚約者のハインツが好きで、ハインツを見殺しにしたラディガーは嫌い。
    ハインツが亡くなっていることで話がかなりややこしくなってます。

    ハインツの死の真相が明らかになると、ハインツって嫌な人って思っちゃいますけど、彼もオクタヴィアを妻にするために、なりふり構ってられなかったんでしょうね。結局は自分がやってしまった卑怯な手で自分の首を絞めちゃったって感じで、ちょっとかわいそうかなって思いました。

    ラディガーも本当は純粋でロザレーナ一筋だったのに、噂がろくでもなさすぎて、ロザレーナになかなか振り向いてもらえません。ロザレーナが自分のことを好きかもって思ってからの甘い台詞のオンパレードは、これまでの反動でしょうか。後半ニヤニヤしっぱなしでした。

  • ウサギのような可憐な見た目に反し、子どもの頃から斧槍を振り回し、純白の毛並と翼を持つ聖なる獅子ユファエンに騎乗し日々鍛錬に励む王女ロザレーナ。そんな彼女についたあだ名は「猛獣姫」。そんなロザレーナの婚約が決まった。相手は皇太子で帝国一の騎士の美青年ラディガー。けれど、ラディガーと幼なじみで彼のことを幼少時から知っているロザレーナはその婚約に大激怒。ロザレーナにはどうしても彼を許すことができない理由があって・・・。

    最初は嫌っている相手にだんだん惹かれていき、好きになる。王道ラブロマンス。けれど、相手役のラディガーは最初からロザレーナを好きなんですが、照れ隠しなのか意地を張ってしまうのか最初は喧嘩ばかり。ツンからデレの変わり具合に大変キュンキュンさせてもらいました(笑)喧嘩が多い中盤までは2人の掛け合いに笑わせてもらい、後半からは砂を吐くほどの甘いセリフや仕草に「わーーー!!!」ってなりましたww
    ラディガーにドキドキする度にその照れ隠しから「いやらしい」を連発するロザレーナ。いたって普通のラディガーが序盤は若干可哀想に思えました(笑)普通にしてるのにねwwラディガーの噂にも尾ひれがつきまくってて、あれは側近のギルがいけないww
    ロザレーナの元婚約者のハインツに途中まで不快感を抱いて仕方なかったのですが恋は人を盲目にさせてしまうのでしょうね。一番可哀想なのはロザレーナの叔母に違いないでしょうけど。彼女にせめて子どもがいればよかったのにね。あ、でもそれだとまた争いの火種になるか。
    そういえばロザレーナの父がロザレーナのことを「ウサギ姫」と読んでるのですがコバルト文庫のシリーズでも前に「ウサギ姫」が出てきた短編があったのを思い出しました。作者の人好きなのかな?人参好きなロザレーナが人参ケーキなどを人参嫌いのラディガーにプレゼントするのですが、それをラディガーはロザレーナに嫌われたくない一心で好きなフリをして一生懸命食べきるんですね。その一途さも可愛いなぁ~と思いました。
    その可愛さと後半の戦闘時の凛々しさのギャップにやられたかな?
    楽しく読ませていただきました。

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