- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094522754
作品紹介・あらすじ
公子付き女官と敏腕官吏のすれ違いの恋!?
倭儀族の血を引いて珍しい赤毛の彩佳は、公子の世話係兼女王付きの女官として江国の王宮で働いていた。一生懸命だが口下手で不器用な彩佳は同僚たちから浮いていた。女王のためにもきちんと務めたい、みんなとも仲良くやりたいと苦心しているが、空回る日々…
春、彩佳は新年の祝賀会の手伝いに駆り出されていた。来賓からの赤毛への奇異の視線や、役人たちのささやかな嫌がらせをかわしつつ、彩佳は黙々と給仕する。
仕事を終え、内朝に帰る途中、春園では赤い椿が咲き誇っていた。彩佳はさすがに落ち込んで椿に愚痴る。そのとき、椿の陰から現れた秀敬という新米官吏に「椿の精ですか」などと妙なことを言われ、彩佳は驚いて後宮に逃げ帰る。
女王のお茶会で何故か秀敬と再会。彼は科挙に主席及第した新進気鋭の官吏だった。秀敬は彩佳を天女と勘違いし一目惚れしていたが、改めて昼間会ってやっと彩佳の赤毛に気づき、「てことは倭儀族!?」と驚く。彩佳は傷つき、怒る。あとで秀敬が謝りに来るが、さらに激しい喧嘩になり…!?
感想・レビュー・書評
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公子付き女官として働く主人公だが、髪が赤いため
周囲からうとまれていた。
周囲から遠巻きにされていたり孤立していたりすれば
空気は硬くなってしまうもの。
とはいえ…という悪循環ですが、ここまで馬鹿正直に
それも気が付かずに突っ走る男もすごいですw
見た目ではなく、中身。
分かってはいても、敵とみなしていた姿が
どうしても、というのは分かります。
それでも歩み寄ろうとする人と、歩み寄る事すら
出来ない人はまた別です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作「月華の楼閣」の後日譚。まっすぐな秀敬さんはでっかいワンコって感じだwww
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頑張れ女の子
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『月華の楼閣』でW受賞した期待の新人さんの二巻目です。
単品でも楽しめる作品。
物語の舞台は、前作の二年後。革命後の統治下、玉華を女王とし、王配(女王の夫)清鳳と共に、国を治めており、主人公は赤ん坊王子の子守りの女官・彩佳が主人公。
異民族の血を引く、赤毛の娘が、農民上がりの素直過ぎる秀才、秀敬と出会うことで、自分のアイデンティティーを見つけるという物語。
前作とはかなり雰囲気が変わっています。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3670.html -
彩佳の、悪く言えばいじけた小娘っぷりには大分苛々しましたが、まあ仕方ないかなとは思うし、読後感は爽やかでよかったと思う。
ただ、前作も含めて、やはり自分的には可もなく不可もなくといった感じ。抜きん出て好きな作品ではない。