- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094522822
作品紹介・あらすじ
天才青年の暴言は世界一甘い口説き文句!?
新米王宮呪い師になったエレインを待っていたのは、天才・変人・無表情で有名な青年ラキスヴァデリの補佐という任務。性格は最悪だけれど呪い師としては超一流のラキス。出世のためにエレインはラキスの世話係として奮闘するが、いつか彼を踏み台にしようと決意している。けれどもラキスは「僕を追い抜くなんて絶対無理だよ。エレインは抜けていて、かわいいね」と暴言気味の言葉を吐きながら、頭を撫でてきたり抱き上げてきたりと、エレインの感情を逆なでしてくる。「やっぱりラキスなんか大嫌いだ」と思うエレインだったが、なぜか最近、彼の言葉が甘い口説き文句に聞こえて動揺するように…。
そんな頃、王宮に謎の蛇が出没、人々を襲いはじめる。蛇にかまれた者は「愛する人の記憶」を失う呪詛にかかってしまうらしい。エレインは勝手な行動をするラキスに反発、自分ひとりで事件を探ろうとするが!?
傍迷惑なほどピュアなふたりの、すれ違いラブロマンス!
感想・レビュー・書評
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王宮に就職したはいいものの、そこにいたのは
いつか超えてやる、と決めた大嫌いな先輩。
ものすごく分かりにくいヒーローと
ものすごく鈍感な主人公。
破れ鍋に綴蓋どころでなく、そもそもかぶせられる? と
聞きたくなるほどの性格です。
周囲の人間は気が付いているのに…という
よくあるパターン。
甘いものが出てきたりして美味しそうですが
事件の黒幕というか、起こった理由が微妙です。
本人にとっては当然大事ではありますが
落ちが…落ちがこれっていいのか?! と
叫びたくなる内容でした。
とりあえず、ヒーローの紳士っぷりというか
理性に拍手☆ です。
いや、頑張りました…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アクの強い作家さんなのだが、この作品は安心してオススメできるルルル痒いクオリティーだった。この変化は良かれ悪しかれだな。
これはこれで楽しかったけれど、アクが薄くなった。ヒロインの怒れる逆転の発想はいつもより少なかった。この作家さんのファンなら、もっと欲しいと感じなくもない。
逆に、楽しいくて痒い雰囲気をお求めでルルルを手に取る人には良いかも。
サクッと楽しいコメディーでした。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4472.html -
大嫌いな天才呪い師ラキスヴァデリの補佐役になることになったエレイン。一方ラキスはエレインのことが可愛くて仕方がないが、その性格から口説き文句もちょっと変わっていて、そこにエレインの鈍感さも加わり、ラキスの気持ちはまったくエレインには伝わっていない。そんなある時、王宮に愛する人の記憶を奪う力を持つ蛇が出現して…。
なんかいつもの宮野さんの話とちょっと違和感があったかも。すごく王道のラブコメだったから。けれどキャラクターの性格はやっぱりちょっと変だったかも(笑)まぁそこが良いのですけれど。ツンツンしてたエレインがデレるあたりからは、もう2人の世界でしたけれど、序盤のエレインの可愛さはラキスじゃなくても可愛いな〜と思ってしまうぐらいでした。
あとエレインの妹のこととか、ラストの蛇の原因なんかはシリアスな感じで宮野さんらしさを感じました。 -
ストーリーが良かった。
単純に終わらず、ちゃんともう1つ山を作っている。
男性側の心の動きもきちんと説明あり -
次元の違う天才ラキスヴァデリが無表情で放つ、トンチンカンなのに率直な愛情表現と、それを斜めに解釈してボケたおすエレインの掛け合いが楽しいラブコメ。最後のエレインがラキスヴァデリにツンデレるあたりからの様子はバカップル以外の何者でもない訳ですが、ラキスヴァデリの言うとおり、エレイン超可愛い~って気持ちが理解出来たというか、同調した。
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「不実な夫の愛し方」で宮野さんを知って
とにかく全部読む!と決めております。
好きです。
今回のお話は学園モノっぽいノリですが
ラキスの変態愛も私にはツボでした。
何しろ、どんなエレインも愛してるってとこが大好き。
かわいくてかわいくて仕方ない様子が伝わりますから。
妹に会いに行く場面では泣きましたが
本当に、全部ひっくるめてラキスに愛されてるって
幸せなことです。鈍感最高(笑)