花嫁さまとあやかしの秘めごと~狢爛漫恋吹雪~ (小学館ルルル文庫 た 2-5)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 19
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094522839

作品紹介・あらすじ

姫の末裔をたぶらかすのはあやかし青年!?

東京から祖母の屋敷がある水森町に引っ越してきた女子高生の皐。厳格な祖母に認められるために、名家・梶原家にふさわしい優等生を演じようとがんばっているが、家でも学校でも問題続出でなかなかうまくはいかない。ある日〈九十九大狢〉というあやかしの逸話が残る近所の山で、皐は凶暴な孔雀に襲われる。危ないところを救ってくれたのは、この山で修行しているという山伏姿の美青年・漁火。皐を甘い言葉で口説くようにからかってくる彼に、最初は不審を抱いていた皐だったが、家にも学校にも居ずらい皐にとって、意地悪なくせにやさしい漁火との時間が次第に大切なものになっていく。時折、漁火が見せる冷ややかな表情が気になりながらも、皐は彼に惹かれるように…。そんなころ、梶原家に代々仕える家柄の息子で、学校の後輩でもある少年・千景との縁談話が持ち上がり、皐の心は揺れて!? あやかし禁断ラブファンタジー!

感想・レビュー・書評

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  • 狢のあやかしである漁火と女子高生皐の恋愛物語。確か4年くらい前高校生の時に一度読んで好きだったので、20歳超えてもう一度読んでみた。高校生の時読んだ時はキュンキュンしたはずなのに、あれ?なんだろう。今読んでもあまりキュンキュンしない笑 糖度は低め。やはり私が少し大人になってリアルを徐々に知ってしまったからかな笑。かといえ、元々あやかしものは大好きなので、ファンタジー要素はよかった。派手ではないお話だが、その分サラッと読める。皐はどのタイミングで漁火を好きになったんだろう。女の扱いに慣れてる漁火に転がされて好きになったって感じで、まぁ実際そうなんだけど笑 もっとこう、性格に惹かれて、とかどういうところを見て好きになったとかが描かれてると良かったかなぁ。

  • 「旦那さまはお狐さま」のスピンオフらしいですが、前作を読んでませんので、狐さんとのからみがイマイチ理解できなかったのは残念。

    狢の漁火と旧家の家で祖母との関係に苦労する皐のお話なんですが、どうも漁火の性格が私には合わないみたいで、なかなか読み進めませんでした。

    皐もあまり私的には好きな性格じゃなかったです。

  • 『旦那さまはお狐さま』のスピンオフ。
    悪役を演じた狢の漁火のラブです。
    死期を迎えている九十九大狢のかつての恋への執着と、力を封印された錫杖の在処を知っている漁火は、呑気に宴会を続ける他の狢の仲間や、最後を迎える九十九大狢のためにも、取り戻すことを決意するが…。

    ヒロインは、駆落ちした母の実家に戻り、厳格な祖母との間で苦悩する女子高生・皐。大狢の惚れた女性の子孫である皐をたらし込もうと画策しながら、罪悪感に駆られる彼の葛藤がキュンな作品。
    鬼ロマ好きの私としては、かなり壺にハマった。古狢様への彼の愛情と、彼女への気持ちの狭間で揺れる心、ラストは、ホロリときてしまった。
    異種族間の切なさは前の作品の主なテーマでしたが、今回は彼女への気持ちと裏切りへの罪悪感、大狢への愛情と屈折した感情にテーマを絞っており、同じような作品なのだが、まったく違うことを念頭に入れておくと、読みやすいと思う。
    いじめっこが苦手な乙女は屈折した彼の良さを理解しにくいかも知れないが、わたくしは好き。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3949.html

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