リリー・フィッシャーの難儀な恋 (小学館ルルル文庫 う 1-26)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 56
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094523027

作品紹介・あらすじ

成り上がり令嬢とワケあり侯爵のラブコメ!

成り上がり男爵の娘リリー・フィッシャーは、ついこの間までド庶民だったせいで貴族の世界についていけず、王宮でのしきたりに四苦八苦。そんなある日、誘拐されそうになったところを助けた縁で、大貴族の令嬢ダリアから秘密の相談をもちかけられる。ダリアの幼なじみ、エドワードにまつわる噂の真相を調べてほしいというのだ。
侯爵家の長男エドワードは、優秀な仕事ぶりで将来を有望視されていた青年だが、最近なぜかオネエ化!? 凜々しい外見とは裏腹に淑女の言動で周囲を大混乱に陥らせ、出世街道からも外れてしまったらしい。
エドワードの事情を探るため、「臨時の行儀見習い」のふりをして王宮に潜入するリリーだったが、あっさり尾行に失敗。苦し紛れに「女らしさを伝授してもらいたい」とエドワードに申し出、妙に女子力が高いエドワードから美しさを学ぶはめに。だが「心は乙女」なはずのエドワードが時折「大人の頼れる男」の顔をみせ、リリーはトキメキを隠せない!!
一方“とある事情”を抱えるエドワードも、不器用なのに必死でエドワードを守ろうとする純粋なリリーを愛しく思うようになって…!?

感想・レビュー・書評

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  • 初めてできた友人の頼みにより、侵入操作をする事に。
    彼がどうして『おねえ』になったのか、を探るため。

    早々に、おねえになった謎は解き明かされます。
    いやしかし、その環境だから、と言われても
    その状態を見てみたい!
    これを信じるなら、しぐさひとつで
    女らしく見える、という事でしょうか?

    前提があるという事は、それを軸にして考える、という事。
    ここまで勘違いしても、むしろ仕方がないかと。
    ヒーローもちょっと考えろよ、という話ですが
    ちょっと脳内花畑だった、という事でしょうか?w

    貴族の凝り固まった脳内は、楽をする事しか考えず
    自分の計画がうまくいくとしか思っていない
    残念な状態、というのが教訓でしょうか?w
    後、貴族の娘…えげつない。

  • オネェヒーローが気になって読みました。
    表紙もすごくそれっぽいイメージで。
    ヒロインの不安に引きずられて、え?大丈夫なのか…?ってドキドキすることもあったけど、最後はすっきりうまくいくのがルルル文庫っぽくて好き。
    程よく甘いし、都合いいけど、読後感が幸福なのはやっぱりいい。

  • 宇津田さんの作品はハズレがないですね。

    ヒーローのエドワードは今まで見たことのないオネエなヒーローでしたが、その実は王太子からの命令で本当はオネエではない・・・にもかかわらず、その完成度は本物と思えるほどで、いくら兄妹や幼馴染みが女だけだったとしてもここまで?って思いました。

    しかもオネエモードのエドワードが時折男に戻って、それにドギマギするリリーもかわいいし、それを狙ってやってる腹黒エドワードもいい感じでした。

  • とにかくエドワードがかっこいい!
    オネエでも男に戻ってもかっこいいなんて!ずるいです。
    すごく楽しみました。

  • ヒーローが、訳あって“振り”とはいえオネェでヒロイン・リリーに接するにも拘らず甘々
    で、意外にも押しが強く結構赤面物にドキドキww。展開も先が読めるほどに分かりやすいけど、そこが気楽に楽しめました。やっぱり読みどころは完璧なオネェっぷりと肉食系発言。

  • 腹黒おねぇ紳士と、一本気な成り上がり男爵令嬢とのロマです。
    表紙絵の清楚でおとなしめの雰囲気とはかなり違う主人公二人です。
    腹黒いエドワードの独占欲を知らずに、女性と化したエドワードの時折見せる男性的な部分にトキメいてしまって、乙女心揺れまくりのリリーとの掛け合いが楽しい。
    すごく感動とか、そういう部分はない。
    ルルル痒いのをお求めの方にオススメ
    あらすじなど下記
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4696.html

  • 安定の甘さ、そして恥ずかしさ(笑)楽しく読めました。成り上がりで男爵令嬢になったリリーは貴族らしくなく庶民派なお嬢様。そんなリリーが人助けで仲良くなった友人のために王宮である人を調査することを決意。その男性は突然、女らしくなってしまった侯爵家の長男エドワード。オネエな彼に戸惑いつつも彼の優しさと時折感じる男らしさにドキドキしていく日々。その上、王宮で起こる事件に巻き込まれてしまい…。


    オネエなお兄さん(笑)王太子からの命令でそう演じていただけど、その完成度の高さに笑った。リリーよりも女子力が高いし。けれど、そのエドワードがリリーの可愛さにやられて、ちょいちょい素に戻るところとか、元の喋り方や態度に戻ったエドワードにリリーがドキドキする所とかキュンキュンしました。リリーがエドワードにめいっぱい甘やかされているとことか。ラストも上手く纏まっていて、中盤から一気に読んでしまいました。続きが発売して欲しいな〜と思います。もっと彼女たちの話が読みたい。

  • 元庶民で男爵令嬢になりたてのヒロインと、とある理由から半年程前から淑女の言動をするようになり王宮内を困惑させている侯爵家嫡男ヒーローとのラブコメディです。

    ヒロインは16歳と表記がありましたが、ヒーローは20代とだけ書かれており結局何歳なのでしょう…。
    自分、結構カップルの年齢差が気になるので、どうでも良い事なのかもしれませんが読みながら疑問でした(笑)。

    母親と死別し父親が海運業を営む関係で、海の男達に囲まれて育ったヒロインは相手をそのままに受け入れる懐が広い優しい子です。
    理由があってヒロインの前では完璧な淑女、オネエキャラを演じているヒーローですが、時折見せる男らしさにドキドキして少しずつ惹かれていくヒロインの気持ちの変化が可愛らしく、読みながらキュンキュンしました。
    とても甘いお話で、ラストは童話のような「こうしてお姫様は王子様といつまでも幸せに暮らしました。めでたしめでたし」という感じで終わっているのも、読み終えて幸せな気持ちになりました。
    幼馴染だったというヒロインの両親の若かりし頃のお話も読んでみたいと思いました。

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