隠れ姫いろがたり -紅紅葉- (小学館ルルル文庫 み 1-26)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094523096

作品紹介・あらすじ

さらわれた皇女と謎多き皇子の平安恋絵巻!

男女の双子の皇女として生まれた純子(いとこ)は、三歳のとき何者かにさらわれ宇治川に小舟で独り流されたものの、川辺を通りかかった老夫婦に保護され育てられた。
十二年後、素性が判明して都に戻されたが、すっかり庶民の娘に育っていることに周囲は驚き慌て、やがて失望する。
そんなとき、偏屈だが書や楽器の名手として知られている兵部卿宮の理登(あやなり)が純子の教育係としてやってくる。無愛想だが教え方が上手く、周囲の女房らのように焦らせることもない理登に、純子は次第に心ひかれていく。
理登もまた、純粋で生気溢れる純子を愛しく思うようになった。
しかし純子の生母・弘徽殿の女御は理登が近づきすぎることを警戒し、二人は会うことを禁じられてしまう。純子が日増しに元気を失っていくことを伝え聞いた理登は一計を案じ・・・!?
さらわれた皇女が宮中に戻ってきた時、眠っていた過去の事件と、秘めやかな恋が動き出す!
田舎娘として育てられた皇女の美しい成長と恋を描く平安恋絵巻!

感想・レビュー・書評

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  • 2巻完結です。
    この作者の方の「浪漫邸へようこそ」という本も読みまして、内容が自分好みだったのとブックパスで読み放題になっていたので読みました。
    読む前からどうせ2巻も買うんだろうなと確信しておりましたがやっぱり買ったよね。今月末で1,200ポイント失効しますっていうこともあってやっぱり買ったよね。

    女性向けライトノベル?女性向けと書くとBLとかNLよりTLっぽくなってしまうのかな?
    まぁ、えろい要素なんてほぼありません。キスがエロというのであればキスまでです。
    なので少女漫画的な花とゆめくらいの作風にカテゴライズする形です。
    平安時代が舞台のお話なんですが、この時代の恋愛にはまったく詳しくないのですが面白かったです。
    色々不便だよね。夏もクーラーないし、冬だって火鉢でしょ?辛い。って思いながら読みましたよ。
    平安時代って美味しいご飯食べてたのでしょうかね?

    最近わかったことですが、家族愛とかきゅんきゅんするものとか好きですよね。

  • 拾われた子供は、12年後に元の住まいへ。
    しかし突如貴族として暮らせ、と言われても
    なじめるわけもなく。

    年齢に関しては、突っ込んではいけない平安物w
    読んでいて、うっかりにやにやしてしまうほど
    じれったい状態。
    時代と身分を考えたら、こうなるのは当然ですが
    自覚したり、行動を起こしたりされると
    どうなるかと先が気になって仕方がありません。

    素直に無邪気に相手を慕う主人公。
    しかし彼女が何故親元を離れる事になったのか。
    一体何が起こっていたのか、という謎は
    次回に持ち越し状態です。

  • ヒロインは、田舎育ちのお姫様。12年ぶりに都に連れ戻されたはいいが、貴族の女性の礼儀作法も知らない純子は、女房たちの悪口にさらされ窮屈な思いをしている。そんなときに、兵部卿宮・理登が彼女の教育係としてやってきて、彼を信頼するようになるというお話。
    予想より明るく前向きで元気なヒロインですが、我慢を重ねた上で不意に彼の優しい言葉に触れて吹き出すように溢れ出るヒロインの涙が良いです。
    文章全体は、ローティーンからでも楽しめるように、平安時代の風習などをヒロインの何も知らない目線で簡単完結に説明してくれるのでわかりやすく、手にとりやすいです。
    でもラストにきて、急にくっついた二人にちょっと驚く。
    理登手早くない?!
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5033.html

  • 深山くのえさんの新刊が出てる!って思って買ってみました。
    純子は今上帝の皇女様だったのが、幼い頃に掠われて市井で育ち、12年後の15歳のときに素性が判明して宮中へ。せっかく帰ってきたのに、鄙びたところがありすぎて、実の両親もちょっと引き気味。
    そんな中、純子の教育係としてやってきたのが、兵部卿宮の理登で、だんだん心を通わせていくって感じです。

    まず純子と理登の読み方が途中からいい加減になってしまいました。
    「いとこ」「あやなり」って読めなくて、なんだっけ?って思いながら、つい、「じゅんこ」「りと」って読んでしまってました。難しい・・・。

    純子の話言葉も違和感があって、まあこれは鄙びた感じなんで仕方がないのかもしれないのですが、ちょっと気になりました。

    理登の方もなかなか恋モードにはなってませんでしたが、一線を越えたら早いなぁって。
    宮中の回りくどいお姫様達を相手にしてたら純子の素朴さがたまらないんだろうなって思いました。

    純子の掠われた状況の詳細もまだな感じがしますし、またなんかトラブル出てきそうですけど、次巻も楽しみにしてます。

  • 理登さま生真面目で頑なに何もないとか言いながら吹っ切れた途端手出すの早すぎて笑った。
    これからいろいろありそうで続きも楽しみ。

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