日本妖怪異聞録 (小学館ライブラリー 73)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094600735

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  • 第一章 大江山の酒呑童子
     日本妖怪史最強のヒーロー
     酒呑童子物語を推理する
     酒呑童子は越後生まれ?
     酒呑童子の父はヤマタノオロチ?
     酒呑童子の怨念は被征服民の魂の叫び
    第二章 妖狐 玉茂前
     狐は人をばかすもの
     朝廷転覆を狙う、スケールの大きな妖狐譚
     陰陽師の呪術が物語をリードする
     歴史的事実と宗教的背景
     土地に残る殺生石譚
     狐は必ず美女に化ける?
    第三章 是害坊天狗
     天狗とはそもそも何か?
     僧をだます天狗の敵は仏教
     天狗とはもともとなんだったのか?
    第四章 日本の大魔王 崇徳上皇
     実在の人 崇徳上皇
     呪われた崇徳院の出生の秘密
     『太平記』にみる怨霊天狗の暗躍
     天狗の内裏に行き着いた牛若丸
     いまなお続く崇徳上皇の怨念
    第五章 鬼女 紅葉
     鬼伝説から創作された『鬼女伝説』
     語り続けられた戸隠の鬼伝承
     なぜ、鬼女物語が語り継がれるのか?
    第六章 つくも神
     妖怪たちのパレード『百鬼夜行絵巻』
     百鬼夜行の目的は何か?
     百鬼夜行から器物の夜行へ
     『付喪神絵巻』は『是害坊絵巻』の真言宗版?
    第七章 鈴鹿山の大嶽丸
     宝物倉に納められた三大妖怪
     鈴鹿山の鬼神・大嶽丸
     大嶽丸蘇り、またも暴れ回る
    第八章 宇治の橋姫
     捨てられた女が鬼女となる
     宇治の橋姫信仰と丑の時参り
    あとがき

  • 日本の古代・中世の妖怪について解説した本。
    非常に読みやすく解説しているのだが、古代・中世の闇の恐ろしさに関してはあまり伝わってこない。
    この作者の作風なのだろうが、あまりにも妖怪に光をあてすぎるため、その神秘性・異様さなどが削ぎ落とされた感じがしました。
    ちょっとした合間に、気分転換で読むにはオススメです。

  • 日本文化に登場する妖怪たちのわかりやすいジュニア向け解説集。

  • 有名な妖怪がわかりやすく語られる。絵巻などの視覚的資料がふんだんにつかわれていてGood

  • 見返し
    大江山の酒呑童子、那須野の妖孤・玉藻前、大天狗となった崇徳上皇-、日本文化史の裏面を蠢いてきた妖怪たちを、異界研究の第一人者・小松和彦が易しく解読する。

  • これで小松和彦を好きになった。

  • 初小松先生本。

    確か、中学生位の時に読んで余りの面白さに雷に打たれた覚えが。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター教授、同副所長

「2011年 『【対話】異形 生命の教養学Ⅶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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