考古学千夜一夜 (小学館ライブラリー 88)

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094600889

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  • 佐原真の考古学エッセイ集。特に騎馬民族に関する話が面白かった。大和言葉には、去勢を示す言葉は無かったそうです。理由は実態が無いため、言葉もできなかった。日本に去勢が伝わったのは1725年オランダからで、普及したのは明治時代からのようです。日本の軍馬は全て牡馬であり(欧米の軍馬は、せん馬だった)、戦において面白いエピソードが伝わっています。1577年、豊臣軍が摂津の丹生山(神戸)の淡河弾正を攻めた時、豊臣秀長が率いる500余騎が槍を手に刀をかざして突撃すると、淡河が用意した50~60頭の牝馬が放たれ、豊臣軍の牡馬は興奮のあまり大混乱に陥って、戦に大敗したという史実があったらしい。馬は、合戦を左右する重要な生き物だったということがよく判りました。
    考古学には様々な分野があって、アマチュアでも取り組めるテーマがありそうです。

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