女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法 知的すぎる無期懲役囚から教わった99.99%の人がやらない成功法則 (小学館文庫プレジデントセレクト)

  • 小学館 (2016年7月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784094700077

作品紹介・あらすじ

知的すぎる無期懲役囚から教わった成功法則

いじめられ、自信をなくした少女と殺人犯が文通した「真実のストーリー」。
勉強は何のためにするのか?という女子高生サヤカの問いに、
「世の中は楽しいこと、好きなこと、簡単なことばかりではない。そのようなときに、『何にでも平然と取り組める、解決できる、忍耐強く続けられる』という能力を養うための訓練が勉強」
と無期懲役囚の美達大和氏は説く。
したい人、10000人。
始める人、100人。
続ける人、1人。
いくら頭がよくても、すぐに投げ出す人、ムラのある人、何かをやり遂げたという成功体験のない人は、自分の能力を有効に使うことができない。人間の業績や成果は、頭のいい悪いより、どのように取り組み続けたかということで決まる。
成功の秘訣は、決して派手なことではなく、地味なことである。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者の美達大和氏は、刑期10年以上で、犯罪傾向の進んだ受刑者を収容する「LB級刑務所」に服役中の無期懲役囚です。罪状は2件の殺人で、仮釈放を放棄しています。これまでに数万冊を読破、月に100冊以上は読む“本の虫”で、『人を殺すとはどういうことか』(新潮社)、『死刑絶対肯定論』(新潮新書)などの著作があります。この美達氏と、女子高生の山村サヤカ、弟のヒロキ姉弟が文通を読み続けて行く中で、「勉強という一つの行為、取り組みを通して、自分を鍛える大切」さを実感できるようになります。

感想・レビュー・書評

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  • 無期懲役囚が勉強法を教えるという珍しさで興味を持ち、「したい人、10,000人……続ける人、1人」というキャッチコピーに共感して読んでみました。

    何事も極めるためには1万時間を要する、といったような名言を何人もの偉人が遺しており、私自身も「継続は力なり」が座右の銘であるため、無期懲役囚が繰り返し強調する、やり遂げること、小さなことを繰り返すことの大切さには同感する一方で、あまりにもストイックな生き方にはすこし、しんどさを覚えました。このくらいストイックであるからこそ学業や仕事でもトップを決め、まわりのいい加減さがゆるせなくなり殺人に至ったのかなと(美達氏の他の著書を読んでいないので推測です)。

    私は美達氏とちがって、毎日習慣付けようと目標にしていることでも、体調不良であれば休みます。継続して得られる結果・成功よりも、継続することで得られる気持ちの安定を重視しているので……、そこが完璧主義とは違うのかなと。完璧主義だと精神的にしんどいですからね。とか言ってるからなかなか結果が出ないのかな(笑)

    でも、この本のいいところは、ストイックな美達氏が、子ども達に寛大な気持ちで接していることです。できないでいる部分を伸ばしてあげるアドバイス、すこしでもできたところをとことん褒める姿勢。彼が過去の犯罪を心から反省して更生したからこその親切だろうなと思いました。
    自分には厳しく、他人には甘く。

  • 無期懲役囚人との手紙のやり取りから 女子高生サヤカと中学生の弟が、人生の生き方やなぜ勉強をするのか?頭のよさとは?など様々なことを学ぶ。
    まず目次が分かりやすく、知りたい内容毎にもページをめくりたくなる。手紙調の文章が簡潔で分かりやすい。今受験中で心が折れそうという人もパラパラめくってもらいたい。また勉強に挑む勇気と力が湧いてくるだろう。とくに学生におすすめするが、大人のも開眼させられる言葉や事柄に溢れた本だと思う。

  • 本当に、「今」の私が読むべき本で驚いた。
    本当にちょうど最近感じていた継続の大切さ、やるべきことをやる、ひたむきにやるということの大切さをガツンと後ろから押された気持ちだった。
    私はもう2人の年齢を過ぎ大学生の後半になってしまったが、今からでも変われる、今から変わっても私の人生は変わると信じて頑張りたい。
    多分、今の私が出会うべくして出会った本

  • 無期懲役の囚人から子供達に向けられたアドバイスがとても温かい。

    人生は頭の良し悪しでは決まらないということ。人の才能とは「頭の良し悪し」ではなく、「目標に向かってとりくみ続けられる力だ」ということ。子供時代からの習慣や考え方は、よほどのことがない限り、大人になってからは変えられない。本当はもっと自分の力を生かせる人生があるのに、それをできずに生きている人がたくさんいます。
    まず身につけてほしいのは「続ける」ということ。それを重ねることで自信をもってもらいたいということ。
    やると決めたら最後までやる。それは自分との約束。

  • 姉と弟(学生)と殺人事件を犯してしまい収監されている人との文通のやり取りでストーリーが進められていきます。
    姉と弟はそれぞれ悩みを抱えており、どのように対処するのか。
    またこの姉弟の文の内容からも性格が読み取れとても読みやすい本でした。

    大人でも非常に考えさせられる本です。
    正直、学生の時に出会っていたい本と思いました。

  • 2016/10/04読切
    p.24
    根拠のある自信:決めたら嫌でもやり抜くと出来る
    →自信は努力で身に付ける
    p.41
    苦手なものは自分を鍛える
    1,20代:学べば学ぶだけ伸びる黄金期←無駄にしない
    成功の秘訣:派手なことではなく、地味なこと
    p.45
    目標を明確に←コミットする
    なれたらいいなではなく絶対になる!
    続ける力:減ることも消えることもない財産
    p.58
    脳は仮説立証型:できる確信したら効果的に解答を引き出そうとする→できる確信したら必ず出来る
    出来ない思ったら出来ない理由を探す
    p.67
    自分を縛ってるもの:自分自身の思考
    ←考え方を変え、行動すれば結果は変わる
    p.93
    良い習慣:自信と喜びを運ぶ
    p.131
    苦しい時にやるべき事を淡々とやる→必ず目標は達成する
    p.155
    意志がぐらついた時:目的意識が弱くなってる

  • kindle耳読
    章が変わるときのタイトルがスキップされないが、それ以外は特に問題ない。

    【読書の目的】
    タイトル通りの、勉強法を学ぶため。

    【感想】
    殺人を犯した無期懲役の囚人(みたっちゃん)と、高校生の女子(サヤカ)、中学生の男子(ヒロキ)との文通の内容をまとめたもの。
    主に、サヤカとヒロキの人生の悩みに対して、みたっちゃんが具体的かつ愛のある回答をしているという形。

    -引用-
    ・人間に大切なことは、頭のよさではなく、やり抜く、イヤなことでも決めたら続ける意志の強さです。これが重なると「 根拠のある自信」になります。

    ・やるか、やらないか、やり抜ける かは、頭のいい悪いより、習慣の力だと知ってください。

    ・人間にとって大切なのはIQの高さより、勤勉性、 真面目さ、自分との約束を守る心だと思っています。 この三つを貫けば、必ずあきらめないで続ける力、そして続ける習慣が身につきます。

    ・方法で悩むのはいいですが、続けるかどうかで悩んではいけません。決めたら最後まで続けること、遅くても人より時間がかかってもいいのです。

    ・大事なことは日頃からやっておくことです。やった、 やらなかったりして、サボるのは自分の能力を生かして いない、自分への裏切りだと思ってください。

    ・「 したい人、10000人。始める人、100人。 続ける人1人。」

    とにかく、継続する事の大切さを繰り返し説いている本。
    継続の大切さは、身に染みて感じているし、共感できる事が結構多かった。

    【まとめ】
    自分に自信が無くなったときに読むと励まされる本。
    子供にも、読んでもらいたいと思った。

  • 無期懲役囚と女子高生という不思議な組み合わせの文通のやり取り。

    殺人を犯した囚人との文通ということで内容もそれに付随したものかと思ったら内容のほとんどが勉強法について。
    女子高生サヤカの弟ヒロキとの文通もあり、それはスポーツやトレーニングの話が多い。

    二人が文通でする質問は「物知りおじさんに何でも聞いてみよう」という感じでなんだかほっこりします。

    面白かったけどなんとなくタイトルとのギャップを感じました。

  • 4.8

    人生で初めて。
    もう一度読みたいと心から思った。

    題名ちょっと間違えてるとは思うけど
    この人が犯した犯罪はなんなのだろう。
    読んでみたい。

  • とにかく続ける。これは最高の財産です。
    10代、20代の若い人はとにかく続けるということを習慣にしましょう
    人間にとって大切なのは、勤勉性、真面目さ、自分との約束を守る心だと思っています
    楽に手に入れたものは大したものではありませんからね。自分の弱い心と戦って手に入れてください
    苦しむほど自分の力はつきます。
    サボるのは自分への裏切りです

  • サボりとは自分への裏切りである。
    継続することの大切さを知った。

  • 生徒さんがすすめてくれたので、買ってみた本。檻の中から懲役囚が教えてくれるなんて、「羊たちの沈黙」のレクター博士みたいだなと思った。
    善悪を越えて超人の頭の中にも興味があるので、その意味でも考えの一片が見られて面白かった。

    内容は手紙のやりとりで書いてあるので、とても読みやすい。勉強以外にもタメになる雑学がちりばめられていてライフハックになる。
    結果的には「努力し続ける」ことが秘訣だということだけど、肝心の「し続ける」ことが難しく多くの人が断念してしまう。美達さんはそのモチベーションを上げる言葉が上手である。そこが特にタメになったので、自分のモチベーションupや他者のモチベーションupに参考にしようと思った。

  • 文句なしに為になる

  • 手紙のやり取りから人生を学ぶ。
    継続は力なりを相手に伝わる形で書いているのが伝わり読み進む。

  • 殺人を犯した無期懲役囚と、女子高生、男子中学生が文通した記録。
    殺人犯だが知能が高いらしい美達氏の言葉に、2人が励まされていく。この本を読むと、文通という古風なやりとりをきちんと続ける子どもたちが、とても真面目で良い子だとわかる。読書家の美達氏が、読者が苦手な中学生に本を薦める様子がとてもよい。「本を読め」「勉強になる」と読める人は薦めがちだが、この人はつまらなかったらすぐ辞めてと、読者への嫌悪感を生まないようにしている。自分と約束し鍛えていくことは、とても難しい。身近にこんな風にお手本を示してくれる人がいると頑張れるのかもしれない。ただ、こんなにいろいろ考えられる人が犯罪者なのが残念でならない。

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著者プロフィール

美達大和
1959年生まれ。無期懲役囚。現在、刑期10年以上かつ犯罪傾向の進んだ者のみが収容される「LB級刑務所」で仮釈放を放棄して服役中。罪状は2件の殺人。ノンフィクションの著書に『刑務所で死ぬということ』(小社刊)のほか、『人を殺すとはどういうことか』(新潮文庫)、『死刑絶対肯定論』(新潮新書)、『ドキュメント長期刑務所』(河出書房新社)、『私はなぜ刑務所を出ないのか』(扶桑社)、小説に『夢の国』(朝日新聞出版)、『塀の中の運動会』(バジリコ)がある。また「無期懲役囚、美達大和のブックレビュー」をブログにて連載中。http://blog.livedoor.jp/mitatsuyamato/

「2022年 『獄中の思索者 殺人犯が罪に向き合うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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