活きる力 (小学館文庫プレジデントセレクト)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094700251

作品紹介・あらすじ

稲盛和夫の熱中教室ライブ!

京セラの創業者である著者が、母校の鹿児島大学に設立された「稲盛アカデミー」にて学生、大学院生、留学生たちに熱く語った講演を再現。

第二次世界大戦の終戦から75年が経ち、物質的に恵まれた中で育った世代に向けて、戦後の焼け野原から闘争心やハングリー精神で復興を成し遂げた「活きる力」が、時代が大きく変化し、グローバル競争が加速化する時代では必要になると説く。

「損か得かではなく、善悪で考えて行動する」
「誰にも負けない努力をする」
「謙虚にして驕らず」
「善行、利他行を積む」
「勇気をもって事にあたる」
など、人生を切り拓く「稲盛哲学」の真髄を学びたい、すべての人に。

【編集担当からのおすすめ情報】
京セラやKDDIを設立し、2010年には日本航空の会長に就任し再建に携わった著者が、母校・鹿児島大学で学生たちに熱く語った講演を再現しました。
「現代の日本社会が、闘争心を育むのが難しい状況にあるのなら、若者は自らハングリー精神を発揮せざるを得ない環境を求めなければならない。恵まれた日常に決別し、自ら困難を求める行動が必要です」と、これからの時代に生きる若者に、著者は熱く語りかけます。
「人は何のために生きるのか」。稲盛フィロソフィを学ぶのにふさわしい一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 氏の母校である鹿児島大学にて、学生たちに向けて語った講演録。
    話している内容は、他の著作とも重複する部分が多いが、もとが講演なので、文章にもライブ感があり、また学生との質疑応答も載っているので、他の本よりも氏の人柄がよく現れていて、稲盛和夫という人をより身近に感じることができる。

  • 思う、ことは、考える、ことよりはるかに大事。
    思いが人生を決める。

    人間の心は、利己的な心と利他的な心の両方がある。心は庭と同じ。自分で手入れしなければ、雑草ばかりになる=利己的な心だらけになる。利己的な心をなるべく抑えて、利他的な心が大部分を占めるように手入れをする。

    思いを信念に変える。自分の可能性をひたすら信じて、単純にその実現を思い続けるだけでよい。心に思った通りになる。

    欲望を抑えることは人類の命題=足るを知る。動物は利己的な心だけで生きている。欲望に基づいて努力すれば一時的に成功するだけ。
    心の中にある利他の心で考える。損得ではなく、善悪で考える。利己的なものが出てきたら、良心を働かせてモグラ叩きのようにたたく。
    欲が過剰であったかどうかは結果が出てからわかる。ダメになってから行き過ぎであったことがわかる。もう少し行けるかも、くらいでやめること。

    利他で感じる幸福感はさわやかな幸福感。利己で感じる幸福感とは味が違う。

    素晴らしい人生のために。
    1,だれにも負けない努力をする、
    一生懸命働くいがいに成功する道はない。神様は努力した分だけ成功を与えてくれる。
    2、謙虚にしておごらず
    成功する前から謙虚であること。
    3,反省のある毎日を送る
    反省は、自分の心を耕すことになる。真我は誰でも利他の心がある。
    4,生きていることに感謝する
    ただ生きていることさえ感謝の対象になる。どんな些細なことでも感謝する。
    5,善行、利他行を積む
    人間として善きことをする。小善をしない。大善をなす。
    6,感性的な悩みをしない。
    心配事のような意味のない心労をしない。失敗は反省したら次に進む。

    人間として何が正しいのか、を判断基準にする。

    人生の方程式
    人生仕事の結果=考え方×熱意×能力。考え方はマイナスもありうる。
    どんな思想をもつのも自由。しかし結末は自分が追う。そのためには、こう考えたほうがいい。
    どんな山に登りたいか、によってフィロソフィーが必要。

    今日しなければならないことは今日中に済ます。後には残さないという生き方をする。

    経営12か条
    1,事業の目的、意義を明確にする
    金儲けだけでは従業員はお手伝いになるだけ。全従業員の物心両面の幸福を追求する。
    2、具体的な目標を立てる
    長期の経営計画は必要ない。1年間と月々の経営計画は立てて必死に守る。
    3,強烈な願望を心に抱く
    潜在意識に願望を染み込ませて、それで仕事をする。自動車の運転と同じ。
    4,だれにも負けない努力をする
    自分が努力をしているというのは、ほんものの努力ではない。客観的に見てだれにも負けない努力をしているか。
    5,売り上げを最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
    利益は、売り上げ最大経費最小の結果。
    6,値決めは経営
    値決めはトップの仕事。お客様が喜び、自分も儲かるポイントは一点しかない。
    7,経営は強い意志で決まる
    経営には客観的なものは何もない。外部要因など不確定要素が多い。だからこそ、こうしたい、という意志が強くなければ外部要因に負ける。
    8、燃える闘魂
    9,勇気をもって事に当たる
    10,常に創造的な仕事をする
    毎日創造的なことを考えていると、1年経てばとてつもない変化がある。
    11,思いやりの心で誠実に
    12、常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で

    自由至上主義では、仕事の結果=熱意×能力。
    社会自由主義では、仕事の結果=政府による調整×熱意×能力。
    稲盛哲学はアリストテレス哲学と似ている。一人をバラバラに見ない。善き考え方、が重みをもっている。
    人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力。

    アメーバ経営は、フィロソフィー、管理会計、組織を組み合わせて任せる経営を行った。
    日次決算=忙しさが乾く前に反省することができる。
    リーダーに運営を任せる。フィロソフィーで利他の心を植え付けて、暴走にブレーキをかける。利他の心が部門最適ではなく全体最適を考えさせる役割を担っている。

  • まさか稲盛経営哲学研究センターや研究者がいるとは思わなかった。まあ勉強する価値は多いにあると思うけど研究というのとは違う気がする。どういう成果なのか聞いてみたいようなみたくないような。

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著者プロフィール

京セラ名誉会長、KDDI最高顧問、日本航空名誉会長。
1932年、鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長。84年に第二電電(現KDDI)を設立し、会長に就任。2001年より最高顧問。2010年には日本航空会長に就任。代表取締役会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問。1984年には稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。2022年8月逝去。著書に『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』『稲盛和夫のガキの自叙伝』『高収益企業のつくり方』『人を生かす』『従業員をやる気にさせる7つのカギ』(いずれも日本経済新聞出版)、『成功への情熱』(PHP研究所)、『生き方』(サンマーク出版)など多数。

「2022年 『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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