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- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096060186
感想・レビュー・書評
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インドネシアのバティックに興味を持ち、手に取った一冊だ。
バティックがさまざまな場所で生産されていること、産地によって文様や特色に差があること、などが、その土地土地の文化とあわせて紹介されている。
さらっと急に専門用語っぽい単語が出てくる点などもあるが、総じて、初心者や素人にもわかりやすい内容になっている。
刊行されたのが20年近く前になるが、その当時にして「近代化の波」「地方の独自性が失われる」ことを憂慮するくだりがあり、現代では本作で紹介されている産地も様変わりしているのだろうと思われる。
家庭で糸を紡ぎ、台所の中華鍋で煮だして染色をする、という女性はもういないのではないだろうか。
こういった、近代化されていない土地の伝統工芸品を紹介する本を読むと、その技法や特色がこれからも遺されてくれればと思う一方で、それは第三者の傲慢な願望であり、生産者からすれば生活が近代化し利便性が増したほうがどれだけ良いかと思うとなんとも複雑な気持ちになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バティックを詳しく説明
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