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Amazon.co.jp ・本 (266ページ) / ISBN・EAN: 9784096260791
感想・レビュー・書評
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<「竹取物語」の謎>
法隆寺の国宝「百済観音」は、そのすらっとした立ち姿が美しい。
この仏像は、百済で製作された訳でもないのに「百済観音」と呼ばれ、現在、法隆寺に国宝として端然と収まっている。
誰もが、教科書で見知っている、そして修学旅行で見たかもしれない、超有名な仏像だ。
そんな国宝且つ有名な仏像が、実は、1000年もの間、行方不明であった、謎の仏像だ、というから驚くではないか。
本書が根拠とする、竹を模した光背の支柱から、「竹取物語」に解をさぐるという発想は、いかにも論理薄弱と言わざるを得ないが、「竹取物語」に関する新解釈は、百済観音の推理を離れて、実に魅力的だ。
だから、本書は「竹取物語の謎」として読んだ方が良いかもしれない。
「竹取物語」において、かぐや姫に求婚する天皇を含めた貴族たちは、実は実在する人物で、時代も特定できる。
しかし、求婚者の中に1人隠された貴族の名前があった。
それこそ、作者が百済観音のモデルであると断定する中大兄皇子だ。
「竹取物語」に登場する「かぐや姫」と「軽皇子(文武帝)」は、記紀神話における「天照大御神」と「瓊瓊杵尊」に比定出来る。
神話における太陽を、物語では月に置き換えているのだ。
これは、史実においては、「持統天皇」と「軽皇子(文武帝)」に相当する。
歴史ミステリーの醍醐味を十分に味わうことが出来る。詳細をみるコメント0件をすべて表示
倉西裕子の作品
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