城のつくり方図典

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 236
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096260913

作品紹介・あらすじ

写真約380点、図版約160点を掲載。城地の選び方、石垣・天守・御殿などの築き方から、城下町のつくり方まで、「城をつくる」すべてがわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 城初心者が城について知りたい!とおもったとき読むのに最適な良書。
    城のつくりかたを実例を交えていちから最後まで詳しく解説していて、非常にわかりやすく、おもしろい。

    国盗り物語と並行して読んだのだけど、登場する城が解説されていたりして楽しかった。

    筆者の、「江戸時代の使えない机上軍学」や「正しくない復元」などに対する憤りをはじめ、城へのただならぬ情熱が冷静な文体ながらそこここであふれでているようすもおもしろいよ!

    城にちょっとでも興味があるひとはぜひ。

  • 城模型でもつくってみようかと思って購入した。読んだ結果、城に興味ないことが分かった。

    内容自体は結構ディープで明治初期の会津城の写真や多くの城の復元図等の貴重な資料、石垣や建築の造についての解説などがされている。でも、興味がないためあまり読まずに終了。

    読まずに終了しているが、決して本書の内容が悪いのではなく、むしろ内容が良かったためのようだ。

  • 151031 中央図書館
    「二の丸」の「丸」の意味や、城下町、城の区割り、再建天守閣のパターンわけなど、城に関する濃厚な情報が満載。

  • 日本建築史 文化財学の専門家による城づくりの解読本。入門者でも読みやすいが、類書よりも正確・論理的に述べられている。通説の誤りや、正確な復元保存についての見解は専門家ならでは。ex.石落しは石をおとす設備ではない。土壁は土で作られるものではない、など。

  • タイトルに惹かれました。
    今の時代、個人では城はつくれませんが、創建当時の風景など想像を掻き立てる面白い内容です。
    建築をかじる僕としては、土木より建築の方に興味が行きがちですが、城はむしろ土木(普請)に魅力があり、城を攻める一兵卒の視点から城地、曲輪、虎口、堀、石垣を眺めるのも面白いと思いました。
    僕がこれまで訪れたことのある主要な天守は、熊本城、高知城、大阪城ぐらいですが、身近な広島城から攻めてみたいと思います。

  • 本当は彦根に行く前に読みたかった…。
    城の石垣、土塀、堀、櫓など、城の土木系見どころ大解説本。
    読み進むほどに、お城ツアー前に読むべき本だと後悔至極。

    半分はカラーページで「図典」の名にふさわしい。順序だった解説が写真や図と照らし合わせて読めるのがgood。よい入門書に出会いました。
    子連れで旅行に行くと、じっくり解説読めないこと多いしね~、概要を頭に入れておくと、石垣ながめて密かに感嘆できそうよ。

  • 日本は昔から『ものづくり』に長けていた。読んでみると日本の城造りはレベルがとてつもなく高いことが分かる。名城と言われている城には、『守るに易し、攻めるに難し』の言葉通り、守り手が侵入してきた敵を簡単に殲滅できるような工夫が施されている。城攻めには籠城側の3倍の兵力が必要とい理論にも納得してしまう。個人的に凄いと思ったのは毛利元就の居城である吉田郡山城。内部はかなりの数に登る小部屋が複数の襖扉で区切られており複雑な構造となっている。ここまでくるともう迷路である。毛利家の武将も城内で迷子になったのではないだろうか。この本を読んでいると信長の野望が無性にやりたくなった。

  • 城です。

    日本の名城を紹介する本ではありません。
    読者が城を築城する際に、どんな場所に建て、
    どんな城にするべきかを記載した本です。

    そんな一風変わった切り口で
    日本の城についての知識を深められる良書だと思います。

    あと著者は江戸時代の軍学者があまり好きではない事が良く分りました。

  • 記述もビジュアルも死角なしのとんでもない城づくりマニュアル本。机上論な江戸軍学への突っ込みも冴えわたる。

  • これいいですね!
    TVでお城の映像などが流れるとこれ思い出してニヤニヤしてしまう…
    内容充実です。

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著者プロフィール

東京大学工学部建築学科卒業.広島大学大学院文学研究科教授.主な著作:『城のつくり方図典』小学館 2005年.『すぐわかる日本の城 ―歴史・建築・土木・城下町』東京美術 2009年

「2010年 『浜松の城と合戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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