- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096263198
作品紹介・あらすじ
浮世絵にこめられたメッセージをフカヨミ!
お江戸のアイドル「お江戸ル・ほーりー」こと堀口茉純が、歌川広重『名所江戸百景』をフカヨミ! 浮世絵の細部の細部にまでこだわることで、広重が作品に隠したメッセージを、まるで推理小説のように読み解いていきます。
名所絵なのに、背景が真っ暗な『真乳山山谷堀夜景』に描かれている女性は誰? 気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりを描いた『水道橋駿河台』、よくみると雨が降っているのはなぜ? ゴッホも心酔した名作『大はしあたけの夕立』は、広重の事なかれ主義の産物だった?……
浮世絵を美術品として「観る」のではなく、江戸時代の情報誌として「読む」、フカヨミの愉しみ。歴史も美術も、知らなくたって大丈夫。お江戸ル・ほーりーが江戸時代の裏の裏までご案内します。著者自身が描くイラストも満載!
感想・レビュー・書評
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古地図アプリで散歩をするのが趣味なんですが、そのアプリには要所要所でこの歌川広重の「名所江戸百景」が描かれた場所がマークされています。それでこの浮世絵シリーズを知ったのですが、現在の風景と違いすぎて何故?と疑問に思うことが多かったんです。
そこでこちらを読んでみましたが、これが面白かった!時代背景、描かれた理由など解説してくれて深く読み解く事ができます。「高輪うしまち」が特に面白かった。この辺は高輪ゲートウェイ駅あたりなのですが、あまりに風景が違いすぎてほんと疑問だったんですよね。
ひとつだけ難点。本の構造上の欠点なのですが、ページが開きづらい。読むのに手の力が要るというか…紙が厚いのかなぁ?すぐ閉じちゃうんですよね。だから読みづらいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数多の浮世絵の中でも歌川広重の『名所江戸百景』から抜粋したいくつかの作品を、著者の堀口茉純がその豊富な江戸の知識を基に考察していく面白い本。
知識があると同じ浮世絵を見るにしてもここまで深読みして楽しめるのか。
単純にこの浮世絵がカッコイイとか面白いでもいいけど、このようにそれが描かれた時代背景や構図から作品に隠されたテーマや作者の思い汲み取ってを深読みしていくのもいいね。
きっと浮世絵に限らず他の絵画でも同様な楽しみ方をしている人が沢山いるんだろうな。
自分もいつかはこんな楽しみ方が出来るようになりたいもんだ。 -
江戸