「江戸の子育て」読本 世界が驚いた!「読み・書き・そろばん」と「しつけ」

  • 小学館 (2007年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784096266090

作品紹介・あらすじ

江戸時代、子どもを産み育てることは、「家」を存続させるためにきわめて重大なことであった。そのために、武士には武士の、商家には商家の、庶民には庶民の、それぞれの育て方があった。寺子屋などで読み書きそろばんを習うこと、家庭でのしつけ、社会による道徳教育、そして藩校や私塾による教育など、さまざまな「場」で江戸時代の人々は子どもを教育しつづけた。教育が崩壊し、いじめや暴力などさまざまな社会問題となっている今、江戸時代の教育に学ぶことは多い。幕末に来日した外国人も驚愕した、江戸時代の子育ての真髄を、この1冊にまとめた。

感想・レビュー・書評

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  • 資料(絵)が残っていることに驚くとともに日本人らしいと思った。実親だけでなく様々な親がいることの多重サポート(多重制約?),「よくできること」よりも「よくあること」を志向するため他者からの良い影響を求め,悪い影響を避けようとする。子どもの性質や発達度合いに応じる。個人的には寺子屋の罰が面白い。棒満:片手に線香,片手に水がたっぷり入った茶碗を持って,線香が燃え尽きるまで直立不動もしくは机の上に正座。食止(じきどめ)=昼食抜き,鞭撻=鞭,竹篦(しっぺい)=竹のへらで叩く,しっぺいとはこのことか!

  • 江戸時代の子育てについて、当時発行されていた往来物(読み書き教科書)を基に考察した一冊。

    儒教が基本だから親孝行を諭すのかと思ったら、親の生き方や子どもへの接し方を教示している教科書が圧倒的。子どもはその背中を見て育つということか。

    一方で間引きや子殺しについてはなかなか衝撃。そのくせ「子どもは宝」として教育熱心な人々。この矛盾、日本人の特性として現代でも受け継がれている気がする。

  • 江戸時代は「読み・書き・そろばん」は寺子屋で教わり「しつけ」は親が行うほかに地域社会全体で子育てを行っていた。これは今でいう子育て支援といえます。子は宝というが、江戸時代の飛騨における死亡者の7割が5歳未満の乳幼児だった。そこで、節目節目の通過儀礼が大切にされ、子どもの成長を社会全体で見守る子育てネットワークができていった。そんなあたたかい日本の教育、子育ての素晴らしさを再確認してみませんか。

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著者プロフィール

立正大学および人間総合科学大学非常勤講師、学術博士(金沢大学)、往来物研究家。1959年生まれ。82年早稲田大学政治経済学部卒業後、学校教員や出版社編集者を経て現職。現在、古典籍1万点のデジタル化と関連のネットビジネスを主要業務として展開、ホームページ「往来物倶楽部」やフェイスブックで関連情報を発信。江戸時代の教育や庶民文化に関する講演・執筆や展示企画の傍ら、各種メディアにも出演。主要著作は、『女筆手本解題』『往来物解題辞典』『「江戸の子育て」読本』『庄屋心得書・親子茶呑咄』『江戸に学ぶ人育て人づくり』など。

「2020年 『心教を以て尚と為すー江戸に学ぶ「人間教育」の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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