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- Amazon.co.jp ・本 (578ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096580080
感想・レビュー・書評
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かなし妹をいづち行かめと山菅の
そがひに寝しく今し悔しも -巻十四の3577
巻十四の棹尾を飾っており、この本でも最後の一首になります。
なんともいえない余情が伝わってきます。
いとしい妻だが、どこへも行くものかと、
背中合わせに寝たことを今は悔やんでしまう。
挽歌です。
山菅の細長い葉はそれぞれ別のほうへ伸びます。
そがひの枕詞となります。そがひのそは、背です。
編者曰く、ささいなことで口をきかなくなったことを
思い出していたのであろう、と。そうだと思います。
恋人や妻とケンカしてしまった人、あるいはそんなとき、
この挽歌を、そっと渡してみるといいかもしれません。
今し悔しも、といわないですむよう、願いをこめて。
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