- Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096580240
作品紹介・あらすじ
世界に誇る日本古典文学の原点。頭注・現代語訳がついて誰にでも読める。
長大な物語『源氏物語』は、光源氏の生まれてから成人するまでの第一部、その中年の恋の物語である第二部、そして、光源氏亡きあとを物語る第三部におおむね分けられている。今回の第5巻は、その第三部の導入部分、華麗な「宇治十帖」の始まりにあたる。栄耀栄華をきわめたスーパーマン・光源氏も、晩年は最愛の妻・紫の上を失い、憂愁のなかにその生涯を終える。その死後、主人公は、光源氏の子・薫と、匂宮という二人の若い世代に移る。作者・紫式部は、何事もはえばえしかった光源氏とは対照的に、等身大の、身近な人物造形をこの二人にあてた。光源氏の子として生まれたが、その実、柏木と女三の宮の不義の子である薫。その出生の秘密を知る彼は、不断の厭世感を身にまとい、悩み多い人生を生きることになる。光源氏の弟・八の宮の遺児、大君と中の君に対する、ライバル匂宮との恋のさやあて。はじめは大君を選びながら、その死後は、匂宮にゆずった中の君への思慕に苦しめられる薫。現代にも通じる、この愛すべきキャラクターの活躍が、この第5・6巻で楽しめる。同一ページに、原文・頭注・現代語訳がはいり、誰でもが、この日本古典文学の最高傑作に親しむことができる。
感想・レビュー・書評
-
【電子書籍】で本文を読む(こちらをクリック)▼
https://japanknowledge-com.ezproxy.kyoritsu-wu.ac.jp:2443/lib/display/?lid=80110V00240015&scale=0.27903&top=0px&left=479px&angle=0&mode=0詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
収録巻名:匂兵部卿、紅梅、竹河、橋姫、椎本、総角、早蕨、宿木。
底本:伝定家筆本・伝明融筆臨模本・飛鳥井雅康筆本(古代学協会所蔵, 通称「大島本」)等。