新編 日本古典文学全集34・大鏡 (新編 日本古典文学全集)

  • 小学館 (1996年5月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (570ページ) / ISBN・EAN: 9784096580349

作品紹介・あらすじ

『大鏡』といえば、ダイコンミズマシ――四鏡の最初の作品で、「この世をばわが世とぞ思う」と詠った道長を中心に藤原氏の栄耀栄華を描いた平安時代の歴史物語、と出てくるのが受験勉強の記憶。高校の古典の授業で、わが一族から天皇、皇后いでよ、と念じて弓矢を的の中心に射当てた道長の強運を語った箇所を読んで、ンナばかなと少し鼻白んだかもしれません。 それ以後、『大鏡』を手に取ったことがないというならば、それは残念なことです。というのも、『大鏡』はけっして道長や一族の繁栄を手放しで賛えた物語ではないのです。この世の春を迎えるまでに道長がかこつ不遇時のエピソードはもちろん、人心掌握に巧みだった政治的人間のスケールを示す逸話群から伝わるのは、権力者の剛胆で俊敏なキャラクターの裏にある細心、温情、つまり人間くささです。古代政界のヒーローの体臭がたちのぼるのです。 そして彼以外の幾十人もの男女の生と死が様々に語られていくのを読み進めるうちに、あの道長すらも歴史の大きな流れの中の一点景に遠ざかっているのに気づいて、人の世に生きることの哀感をおぼえることでしょう。これが生きながらえる古典作品の味わい。

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズは注(挿絵をふくむ)が充実しているので、現在気にいって読ませていただいています。

     本作の編者のかたは、「大鏡」の文章の簡潔なところがずいぶんお気に入りの様子です。「~~~のような表現を味わってほしい」みたいなことを注に別色でよく書いておられ、国語の授業のようです。

     確かに、栄花物語に比べたらずいぶん読みやすいです(笑)。
    「おっぱい」2件はいかがなものかと思いました。とくに糸○子ー道長の件などは正直ちょっと無理があるかなあと。道長はそういうことをしそうな人ではないし、当時異母姉妹といえば他人も同然であっただろうから。

     帥宮の北の方(済時女)の件も、こういう話を作って一体誰にどういうメリットがあるんだろうか?という感じです。
    こういうところは、あんまり女性に縁のない男性作者が書いたものか?と思うのですが。一方ではやたら「幼名」にこだわる
    どこかの家の乳母のかたが書いたような部分もあります。

  • 読んだところ
    60代 醍醐天皇
    左大臣 時平

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