新編 日本古典文学全集47・建礼門院右京大夫集/とはずがたり (新編 日本古典文学全集)

  • 小学館 (1999年11月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (602ページ) / ISBN・EAN: 9784096580479

作品紹介・あらすじ

苛酷な人生体験を和歌と日記に昇華させた後宮女房二人の中世文学の傑作。

本書は、壇ノ浦で戦死した平資盛(すけもり)との悲恋を詠み込んだ私家集『建礼門院右京大夫集』と後深草院に愛されたがために、数奇な人生をたどることになった二条という女性の告白の記『とはずがたり』の二点を収載しました。いずれも中世を生きた女性二人による傑作の評価が高い作品です。 安徳天皇の生母として、一時は国母と仰がれた平清盛の娘建礼門院徳子は、宮廷の頂点から一転、平家一門の敗走劇に随行し、比類ない幸福と不幸にみまわれた悲劇の女性としてつとに有名です。その徳子の全盛に仕え、彼女の甥の資盛と秘密の恋愛を育んでいったのが右京大夫(うきょうのだいぶ)という女性です。 歌集は平家滅亡の時代の証言ともなっているほか、別の恋人の存在や女友だちとの交流、父母への思いなども綴られ、人生の情感を写しとる作者の才能を感じさせます。 『とはずがたり』は昭和時代になってから発見公表され、「埋もれた古典」とも称される異色の名作です。後深草・亀山院の対立など、後の南北朝時代の端緒にもなった宮廷の愛憎劇を背景に、後深草院の気まぐれから『源氏物語』を地でいく愛欲の渦にのまれた作者のあまりにも苛酷な人生が、驚くほど冷静な筆致で記されています。 両者とも、世間に翻弄されつつも、わが身に正直に生きた無辜(むこ)なる女性の姿を伝えて、現代に共感と感銘をもたらす作品です。

感想・レビュー・書評

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    ▼建礼門院右京大夫集▼
    https://japanknowledge-com.ezproxy.kyoritsu-wu.ac.jp:2443/lib/display/?lid=80110V00470009
    ▼とはずがたり▼
    https://japanknowledge-com.ezproxy.kyoritsu-wu.ac.jp:2443/lib/display/?lid=80110V00470187

  • 嗚呼。こんなすごい私生活があっていいものだろうか。京都出身の古典の先生が読んで真っ青になったらしい。自分の子どもを五人も産んでおきながらほとんどは顔すら見れなかったなんて…すごい、すごすぎる

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著者プロフィール

1933(昭和8)年、東京生れ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。文学博士(東京大学)。東京大学教授、白百合女子大学教授を経て、東京大学名誉教授。日本学士院会員。専門は、中世文学、和歌文学、日本文学史。主な著書、『新古今歌人の研究』(東京大学出版会、1973)、『新古今和歌集全注釈 全六巻』(角川学芸出版、2011~2012)、『久保田淳著作選集 全三巻』(岩波書店、2004)、『花のもの言う』(新潮選書、1984。岩波現代文庫、2012)、『隅田川の文学』(岩波新書、1996)、『富士山の文学』(文春新書、2004。角川ソフィア文庫、2013)、『ことば、ことば、ことば』(翰林書房、2006)、『藤原俊成 中世和歌の先導者』(吉川弘文館、2020)など。
1997年より、『和歌文学大系 全八十巻』(明治書院)の監修者として、現在まで五十四巻を刊行。残る二十六巻も進行中。

「2020年 『「うたのことば」に耳をすます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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