山本周五郎中短篇秀作選集〈1〉待つ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 34
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096772010

作品紹介・あらすじ

人間の持つやさしさ、思いやり、しなやかな強さ-生誕100年の時を超え、いま新たに蘇る珠玉の作品の数々。

感想・レビュー・書評

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  • 石榴
    その時はそれほどの想いはなかった。だが、最期に人生を思い返し、失踪した夫に最後に会える感慨は・・・。

    山茶花帖
    身分違いの恋。周りの取り計らいで添い遂げられる二人。

    柳橋物語
    待っていてくれと言い上方へ行った庄吉。その間に最後の身寄りである祖父を亡くし、江戸の火事にあうおせん。そのそばにはいつも幸太がいたが、最後にはおせんを守りその幸太も死んだ。待っていた庄吉が帰ってくるが、幸太とのことを勘違いし、他の娘と結婚してしまう。袖にし続けても近くで力になってくれた幸太を想い生きていくおせん。

    つばくろ(燕)
    人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくが如し、いそぐべからず。
    家康の言葉とのこと、この言葉良い(^^♪

    女は同じ物語
    子供の頃許嫁者・つなに苛められたこと、母の言うなりになっている父を見、結婚をしようとしない広一郎。母は息子に紀伊と言う侍女をつける。広一郎は徐々に想いを寄せていく。その紀伊は実は・・・。
    もうちょっとひねった題名にしてくれれば・・・。


    初、山本周五郎。山梨出身。読みやすい文章。

  • 2005年11月刊。江戸時代を書きながら、現代と変わらぬ言い回しで語られていて、なるほど山本さんの時代ものというのはこういうものであったかと再認識しました。執筆当時の筆致を生かすために、場合によっては、初出に戻るという編集方針で、編まれた11篇は、貴重。殆ど再読でしたが、全て江戸人情もので、面白く楽しかったです。5巻シリーズ全てが読みたくなりました。

  • 、『内蔵允留守』『柘榴』『山茶花帖』『柳橋物語』『つばくろ(燕)』『追いついた夢』『ぼろと釵』『女は同じ物語』『裏の木戸はあいている』『こんち午の日』『ひとでなし』

  • これで泣かない人を見たことがない。

  • どの話も人に限りなく優しい。そして優しさの持つ強さがわかる。

  • 世俗で汚れた心が洗われました、はい。

  • 自称「活字中毒患者」を名乗りながらも、
    実は、山本周五郎にたどり着いたのは、ごく最近なんです。
    読後の一言「ここにたどり着くために、今までの本読み人生があった」
    ホント!いいです。
    あらためて「清貧」の素晴らしさを覚えました。
    「内蔵允留守」・・・人間、こうありたい。
    「柳橋物語」・・・今、こんな人間探せない。
    「女は同じ物語」・・・参りました。
    「こんち午の日」・・・一所懸命生きます。

    この本に出合えたことは、至極の幸せでした。

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