山本周五郎中短篇秀作選集〈5〉発つ

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  • 小学館
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本棚登録 : 14
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096772058

作品紹介・あらすじ

情やしがらみ、世間の目、抑えきれぬ感情…。渦巻く思いに絡めとられそうになりながらも、前を向く。新しい人生に踏みだす人々の潔さ、切なさを描きとった、12篇の佳作。

感想・レビュー・書評

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  • 「雨あがる」
    同名のあの映画が山本周五郎の原作だったのか。「・・・他人を押徐けず他人の席を奪わず、貧しいけれど真実な方に混じって、機械さえあればみんなに喜びや望みをお与えなさる、・・・」

    「扇野」
    おけいさん、尊敬します!

    「鵜」
    いつも喧嘩ばかりし、江戸から国許へ謹慎となった布施半三郎。謹慎となった身で、毎日川へ釣りに行ってしまう。ある日その川の上流から、女がなにも身にまとわず流れてくる。その日から、ひっそりと二人は会い始める・・・。

    山本周五郎は雑誌の記事で知り、この選集で初めて読みました。江戸時代の町衆の人情や、侍や殿様として生きる姿、様々な階級の女の生活、そして恋情。
    読みたい本リストに載せておいて良かったと思った著者でした。
    今回は中短篇のみだったので、長篇も探しだして読もうと思っております。

  • 2006年3月刊。シリーズ5巻め。最終巻。野分、契りきぬ、はたし状、雨あがる、よじょう、四人囃し、扇野、三十ふり袖、鵜、水たたき、将監さまの細みち、枡落としの12編。いくつかは、いつの時代であっても良い話に思え、山本さんの短編はとても読み応えがあり、楽しめます。

  • 『野分』『契りきぬ』『はたし状』★『雨あがる』『よじょう』『扇野』『三十ふり袖』『鵜』『水たたき』『将監さまの細みち』『枡落とし』

  • ハッピーエンドではない旅立ちが多く,切ない。人は何かを犠牲にして次の道を選ばないといけないことが確かにある。「将監さまの細みち」が心に残った。

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プロフィール

山本 周五郎(やまもと しゅうごろう)
1903年6月22日 - 1967年2月14日
山梨県北都留郡初狩村(現:大月市初狩町下初狩)生まれの小説家。小学校の担任から小説家になるよう励まされ、志望するようになる。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。その後帝国興信所(現:帝国データバンク)文書部を経て、1926年『須磨寺附近』を執筆、これが出世作に。
1943年『日本婦道記』が第17回直木賞に選ばれるが辞退。菊池寛との不和が影響したとも言われ、歴代の直木賞の中で唯一の辞退者となった。ほかにも「読者から寄せられる好評以外に、いかなる文学賞のありえようはずがない」という信念から、多くの文学賞を辞退している。功績を記念し、1988年に優れた物語性を有する小説」を対象とする山本周五郎賞が発足。
主な代表作に、NHK大河ドラマをはじめ映像化・舞台化が絶えない『樅ノ木は残った』、テレビドラマ・舞台化された『さぶ』、黒澤明監督が映画原作に用いた『赤ひげ診療譚』。

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