美を見抜く眼の力 夢の美術館

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784096816639

作品紹介・あらすじ

『和樂』誌上での2年間の連載を単行本化した『美を見抜く 眼の力』は、大阪の道具商「谷松屋一玄庵」の戸田鍾之助・博父子が茶道具の名品を手にしながら、その素晴らしさ、目利きの心得について語り合ったもの。著者が日本有数の目利きであること、本書が全国に3000はある骨董店にとってのバイブル的な存在になったことなどから、税込8190円と高価ながら売れ行き好調です。 ただ、やや高価なため、骨董や茶道関係者以外の人には、若干敷居が高い書籍でした。そこで価格を半分以下にし、戸田鍾之助氏が考える「26の名茶器」など内容も新たに、オールカラーで再編集した「廉価版」の第2弾を発売しました。『眼の力』を買った読者が引き続いて購入しても満足でき、贈り物としても最適な美しい本に仕上がっています。

感想・レビュー・書評

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  • 古田高麗に出会わせてくれた本。

    どの器も名品揃いで、それを大きめの写真で見れるのが嬉しい。

    半分が器の写真、半分が戸田父子をまじえた談義という構成もいい。

    もっと入魂の本でないと器の魅力を伝えきれないと思うが、気楽に読める分いい。

  • 漆黒の闇が突如としてぬっと垂直に立ち上がって出来たかのような瀬戸黒「小原女」

    その姉妹的存在の「小原木」は 利休が所持したものの中で唯一の美濃焼だった

    本阿弥光悦の黒茶碗「雨雲」においても黒釉の効果を上手く演出し 地肌との色調が闇を際立たせている

    信長 秀吉 家康が駆け抜けた時代 天正の世にとってこの漆黒の茶碗は何を象徴していたのか

    利休がこだわった黒と赤茶 利休に反抗しながらも黒と赤の茶碗を作り続けた光悦

    彼らがその時代に成そうとした事は一体なんだったのか 

    そこには政の中心に茶人という芸術家達が介入していたという日本史上極めて異例の時代背景があり 芸術こそが権力の象徴となり得た奇跡であった

    真の芸術はいかなるものか

    本当の意味での数寄者とはどうあるべきか

    まずは300年以上の歴史を誇る老舗谷松屋戸田商店の現店主戸田鍾之助氏のお話に耳を傾けようではございませんか

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