- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784096820407
作品紹介・あらすじ
日本を代表する映画美術監督・種田陽平が、製作する美術セット、ロケーション・イメージなどに投影してきた彼自身の「記憶」を、イラストと文章で表現した初の自伝的絵本。
感想・レビュー・書評
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種田陽平という人の半生を知ることができました。 「どこか遠くへ」 満たされない想いが幾重にも重なったときなどに、ふと、そう感じることってありますよね。 生き急いでいた頃を思い出しました。
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大学を出て十何年かぶりに訪ねた下宿の周りは雰囲気だけを残しすっかり変わっていた。青春の切なく苦しい日々は、今思えば喜びに満ちた明るい毎日だった。
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短い文の紡ぐ,ちいさな思い出物語。
それは著者の,60年代から70年代の記憶。
どこにでもありそうな言葉と固有名詞の組み合わせ,
それが独特の空気感と鮮明な描写,哀愁のある世界を創る。
そしてそんな雰囲気に引き摺り込まれる。
挿絵がこの文章をリアリティから引き離していて,
おかげでこれがエッセイだと気づくのに時間かかった。
絵本なのにエッセイ!
もしできるなら生きてみたかった時代,体感したかった時代がこの,60年代後半から70年代の終わりにかけて。
きっと美化された部分もあるだろうけれど,こういった本で語られる,時代の物語は,どんどんその時代への興味を沸かせてくれる。
立ち読みでパラパラ読みして済まそうと思っていたのに,しっかり買って持ち帰ってしまいました。 -
映画美術監督(スワローティル他)の原風景集。父親との数少ない思い出。米軍キャンプそばの中学時代。
著者プロフィール
種田陽平の作品





