本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784096820827
作品紹介・あらすじ
仏ポスターデザインの巨匠、唯一の自伝
グラフィック・デザイン界に大きな足跡を残した、20世紀を代表するフランス・ポスターデザインの巨匠レイモン・サヴィニャック(1907~2002)。独特のエスプリ溢れる彼の作品は、日本でも数多くの愛好家を生み、森永ミルクチョコレートや豊島園などのポスターを手掛けています。
本書は、サヴィニャックが残した唯一のまとまった著作物である自伝(初版1975年、再版1988年)の完全新訳です。幼い頃のパリの下町での暮らしや、兵役、なかなか芽が出ない解雇と職探しの日々、そして41歳の時に突然、訪れた大成功とその後に続く国際的人気作家としての激動の半生が、作品と同様エスプリ溢れる軽快な筆致によって、古き良きフランス映画のように描き出されます。随所に織り込まれたユニークな創作論も魅力のひとつです。
さらに、著作権継承者の協力により、原著にはない代表作および同時代の作品70点余も掲載する「ビジュアル版」となっているとともに、作家の友人にしてサヴィニャック研究の大家・パリ市立ファルネー図書館学芸員ティエリ・ドゥヴァング氏の解説付きです。
感想・レビュー・書評
-
2020年に向けて渋谷の街を始めどんどん改造の進む東京で、デジタルサイネージという新しいコミュニケーションが幅を利かせ、昔懐かしきポスターは凄いスピードで顧みられなくなっているような気がします。ポスターなんてしばらく作っていません、という広告のアートディレクターももはや普通な時代に、ポスター神話時代の神さま、サヴィニャックの自伝を開きました。神さまだけど、フツーの人。フツーの人だけど、たまたま育ったパリという街を愛し、そしてパリにも愛され、たまたま出会ったポスター制作者という仕事を愛し、そしてポスターからも愛された男の人生は、彼の作品のようにキュートなものでした。P214「私がポスターに盛り込もうとしているもの、それは上機嫌である。」そう、上機嫌のクリエイティブがサヴィニャックのクリエイティブ!P239「私は歌を歌いながら仕事するのが好きだ。」AIが自分のために歌を歌うのは、いつの日のことか?それまで広告のアイデアというものはどこから生まれてくるものなのか?1975年に出版された自伝「ポスター画家」がオリジナル・テキストとのことですが、本書が現代に語りかけるメッセージは価値あると思います。P207「今、私たちは、広告ポスターの低迷期にいる。でも、広告について無駄なことばかり話し合ったり、つまらないことを空威張りするのをやめさえすれば、ポスターはまた素晴らしい表現の場になるはずだ。」
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フランスのポスター広告画家サヴィニャックの自伝。日本だけの増補新版のようです。語り口もゆるい感じでいいなぁ。
本棚登録 :
感想 :
