うさぎのルーピースー

  • 小学館 (2006年1月26日発売)
3.62
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Amazon.co.jp ・本 (40ページ) / ISBN・EAN: 9784097261216

作品紹介・あらすじ

「朝おきると 机のしたで うさぎが死んでいました」いったいだれがこんなことを?「わたしじゃないわよ」「ぼくでもないよ」…突然の死に直面、命のきらめきの中で心を動かされる「再生」を描く美しい絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙に描かれた可愛いうさぎ、眠っているようですが、なんと既に死んでいる! 死をストレートに語る絵本です。「いったいだれが こんなことしたの?」と「クック・ロビン」めいた問答がありますが、死因については何も語られません。うさぎの死はただ現実として受け止めるしかないということなのでしょう。女の子は、埋めてあげたうさぎが土に帰り、新しい生命をはぐくむことを「うらやましい」と思います。死は再生に繋がっていると実感したのでしょうね。

  • 朝おきると
    机のしたで うさぎが
    死んでいました

    ほんわりとした優しい絵と、しーんとした気持ちになる文章。
    なんで、とかどうして、とか考えつつも、最後はそういうものかも、とほんわかした気持ちに着地する。

  • うさぎがかわいいからと表紙を開いてみたら導入部にびっくり。
    ふんわりした絵と淡々とした文章で、死という現象と向き合う。悲しいけれどそれだけじゃない。途切れたけれど終わりではない。
    大人向けという感想が多いのよく分かるけど、もしわたしが子どもだった時に読んでいたらすんなり受け入れていた気もするんだよなあ。

  • 死を尊いものだと感じた一冊。
    愛らしいこうさぎがもう二度と目を覚まさない事実を
    洗練してまとめ上げた作者さんは、深い洞察力を持つ方だと思いました。

  • ◆かわいらしい絵に似合わず、野うさぎの死体の闖入(それも女の子の机の下!)から始まる不穏な冒頭。頁をめくるたび、猫・犬・ヤギ・かごの中のとりが登場し、みんなで野うさぎを悼んで描きとめたり、美しく花で飾ったり、心をこめて埋葬します。言葉少なく淡々とした描写にマザーグース「誰がこまどり殺したの?」を思い出します。◆埋葬後、女の子は夢想します。すっかり土に帰ったら野菜をつくってみんなでいただこうと。そしてうさぎのことを「心からうらやましい」と思うのです。◆私たちはいつ自然界のサイクルから外れてしまったのだろう。「野うさぎ」の埋葬を手伝うのが、ペットや家畜であることは偶然ではないと思います。私にとって特別な1冊になりそうです。【2013/08/17】

  • まるで 死は自然に帰ること。 そう思えるような
    やさしいきもちになれる ちいさな絵本です。
    色鉛筆の きれいな色合い。

  • どいかやさんの絵本で一番好きな本です。
    絵のタッチや雰囲気も好きですが、お話しが妙に考えさせる感じで。。
    賛否両論あると思いますが、小動物を飼ったことがある人は見てほしいです。

  • うさぎの死を題材にした絵本。どいかやさんらしい優しいタッチの絵が印象に残る。内容は死を考えるもので大人向けかな。

  • 死が美しい

  • 可愛いうさぎさんのはなし

    図書室

  • 死ぬのも悪くない、やさしいどいかやさんの絵の世界

  • 動物を大切にしようと思った。
    帰ったらうちの子をうんと可愛がろう。愛そう。

  • 「描く」という弔い方。

  • 2015.02 市立図書館

    静かな物語。

  • 死は終わりではなく新たな始まりだと優しく感じる絵本です。

  • 絵がとても素敵です。
    主人公のお姉さんがとてもお優しい心の持ち主で……


    なんだかうさぎが死んじゃって悲しいお話なはずなのに、少しだけ心がほっこりしました。






    ルーピースーはどんなうさぎだったのだろう

  • 結末が・・・
    私には共感できなかった。

  • そんな色があるとは。

  • 命を慈しむまなざしが、じんわりと伝わってくる優しい絵本。

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著者プロフィール

動物や自然のやさしくふんわりとした画風が人気の絵本作家。主な作品に、「チリとチリリ」シリーズや「チップとチョコ」シリーズなどがある。

「2014年 『学研2014年絵本新刊セット 全12巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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