ブルー・ストーン

  • 小学館
3.76
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本棚登録 : 39
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097261414

感想・レビュー・書評

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  • 絵がきれいだなー、って手にした絵本。
    絵だけ見ててもため息出るぐらいきれいなんだけど、ストーリーはとても静かでとても重たくて、読んだあと、この石から大事な宝物を分けてもらったようなきもちになる。

    山からニンゲンの手で運びだされて、ニンゲンのいるところでいろんな芸術品に姿変えてく青い石。
    でも石はもとの山にずーっと帰りたいっておもいつづけるの。
    たくさんのニンゲンの癒しになって、いろんな人のかなしみを見るたびに石は砕けて、そのカケラがニンゲンによってちがう形に造りかえられて、また人のかなしみを見て石は砕けて、どんどん小さくなってく。

    幻想的な色合いの絵がステキで、人や生き物たちがかわいいんだよねー。
    人のかなしみ、が静かにこころにしみて、いろんな形に変えられてく青い石のラストに涙でた。

    ベッドの横に置いておきたくなる絵本。

  • 半分に砕かれ、運ばれた青い石の片割れが森に残された石を想うたびに砕け、小さくなり、ようやくちりとなって森の石のもとにたどりつきます。そこに至るまでの様々な人々の想い、石のおもいにとても切なくなりました。

  • いつも心に児童唱和曲<ふるさと>の二番がある。地元を離れて働く大人ってそういうところがある。志を果たして、何時の日にか帰らん。ってやつ。
    僕の地球を守って(マンガ)でもそうだけど、帰郷や旅愁って、人間の深層心理のどこかに根強い。そんな大人のための一冊です。100万回死んだ猫よりちょっと、自分勝手でより自分に身近にかんじるわ。

  • なんか悲しくてせつないお話だったなぁ。

  • 突然故郷から運び出されてしまった青い石。削られて人々を癒し、捨てられ、削られ、癒し、捨てられる・・・石が想うことはただ一つ。故郷に帰り、片割れの石に会うこと・・・青い石の切なく、長い長い旅の物語。

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