カプリの王さま

  • 小学館
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097262077

作品紹介・あらすじ

むかしむかし、カプリの島に、食いしんぼうの王さまがすんでいました。毎日毎日ごちそうの食べほうだい。ところがある日、大あらしがやってきて、王さまの洋服やごちそうを、入り江のむこうの町ナポリの、まずしいせんたくおばさんのうら庭に、つぎつぎとおとしていきました。きるものも、なにもかもなくした王さまは、しかたなく、せんたくおばさんに会いにでかけていったのですが…。

感想・レビュー・書評

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  • 贅沢三昧の王様の財産一式が風に飛ばされ、貧乏なおばさんの家の庭に舞い降りた。一夜にして大金持ちになったおばさんは…。

    美しい色彩の絵、童話の王道を貫いたストーリー展開です。小姑みたいに本選びに口を出す人がいる場での読み聞かせの場などでは、鉄板な一冊。

  • 小説家、ジャネット・ウィンターソン初の絵本だそう。

    カプリの島に食べるのが大好き、贅沢三昧の王様が暮らしていました。
    ある日、大嵐がやってきて何もかもが向かいのナポリの町の一番貧しい洗濯おばさん(ジュエルさん)の裏庭に飛んでいってしまいます。
    一気に王様が貧しくなり、それまで貧乏だったおばさんが女王に立場が逆転してしまうのが面白い。
    貧しく質素な暮らしでも気持ち一つで豊かに楽しくできるのかなと思いました。
    逆にどんなに豊かでも心が満たされていなければ寂しく空しいものなんだということも。

    明るく色鮮やかな絵も印象に残りました。

  • イギリス人が思うイタリアのイメージかしら?とも思いました。ネコの役割がもう少しありそうに思ったものの、それほどなかったのががっかり。

  • カプリの王さまは毎日、ぜいたくな料理をたくさん食べていました。それでも、口がふたつあればいいのに、とさえ思い、貧しい人々の事など考えた事もありませんでした。
    そんなある日、大風が吹き、王様の持ち物のみならず、国じゅうのいろんな物が飛ばされました。
    飛ばされた先は、ナポリの貧しい洗濯おばさんの庭でした。いきなりすべても物を手に入れた洗濯おばさんは・・・。


    自分だけよければ、なんでも独り占め、なんて、物に満たされても心は寂しい。明るくユーモラスなイラスト。

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著者プロフィール

1959年、イギリス生まれ。福音伝道主義クリスチャンの家庭に養女として迎えられたが、女性との恋愛関係を理由に10代で家を出る。1985年に半自伝的小説『オレンジだけが果物じゃない』で作家デビュー。

「2022年 『フランキスシュタイン ある愛の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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