カフカの絵本

著者 : 田口智子
  • 小学館 (2009年2月26日発売)
3.61
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097263227

カフカの絵本の感想・レビュー・書評

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  • カフカのほのぼの系絵本・・・とでもいいましょうか。
    表紙ダークなのに中身は明るいキラキラした絵本*
    収録は『恩返し』『初めての悩み』『羊猫』。

    『恩返し』は話の後を想像すると「あーあ;」という展開しか浮かびませんが、まあ幸せの絶頂で逝けるならカフカ的にOKなんじゃーないでしょうか。
    むしろ期待を裏切られたと逆上して、こうのとりを絞めちゃったら、そのとき人は本当の意味で堕ちるんだろうな。

    『初めての悩み』と『羊猫』は少数派に優しい話。
    社会の隅にしかいられない者も生きてて良いじゃないか、まあそれなりの苦労や危険はあるけども、という。でも、もっと深いメッセージも感じるんですよね、私が汲めてないだけで。深い、カフカは深い。

  • フランツ・カフカといえば「不条理」という代名詞で語られるほどに独特な世界観を持つ作家。そのカフカの絵本である。テキストだけで読むのとは違い、美しい挿絵がさらなる想像力を増幅させてくれる。短編3話。

    「恩返し」:男が家に帰ると、部屋の中には大きな卵があり、やがてヒナが生まれ、「大きくなったら、自分を背中に乗せ、南の国へ連れていく事を条件に育て始める。
      
    「初めての悩み」:空中ブランコ芸人が完璧な技を磨こうとする一心さから、下に降りず、空中で過ごしていた...。彼に押し寄せる悩みとは。
     
    「羊猫」:お父さんから譲られた、半分「羊」で半分「猫」という不思議な動物との話。

     カフカの本を多く読んだわけではないが、カフカの本は何らかの意味を求めて読むとさっぱりわからない。彼の作品から何かを得ようとしても今ひとつぴんとこない。ある時、ふっと気づいた。カフカの本は受け身で読んではだめなのではないか、と。こんな「不条理」に自分が置かれた時に、この立場だったら自分はどうするか、どのように生きていくか、解決していけるか...という捉え方をした時に、自分の内面が浮かび上がってくる。自分の腑甲斐無さに唖然とする時もある。

     最初は難解かもしれない。なんとなくわかってくるまでに時間もかかるかもしれない。けれどたまに一冊に向き合ってみるのもいいかもしれません。

  • はじめてのカフカ。(絵本だけど)。3つのお話が入っています。私は羊猫が好きでした。

  • 3つの短編が収納。それぞれ奇抜で独特の雰囲気をもっており、この後どうなるのかなげかえるようなかたちで終わっている。

  • 3つの作品がちょいとわかりやすい文章と絵入りで。まあ、それでも自分は理解できなかったですが……つまらないわけじゃなく、わけがわからないので惹かれますね。理解しようとして読んではいけないとわかっているんだけど……2度読んでふっと「恩返し」のこうのとりさんは南の国に……行ってないよね、きっと、想像が正しければ……ああ。
    ただし、漢字があって振り仮名もないので子供にはつらいです。

  • 『初めての悩み』がお気に入り。空中ブランコ芸人はすばらしい悩みをかかえています。

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