おこだでませんように

  • 小学館 (2008年6月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784097263296

作品紹介・あらすじ

「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごとは…?

みんなの感想まとめ

テーマは、誤解されやすい少年の心情と願いです。いつも周囲から怒られている男の子が、七夕の日に「おこだでませんように」と願いごとを書くことで、自身の気持ちを表現します。この願いは、彼にとって最も大切なも...

感想・レビュー・書評

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  • ブクログの画面だと見辛いかもしれないが、表紙の男の子の目には涙が浮かんでおり、それでも決して声に出すことはなく、ただ、何かを噛み締めるように、じっとこらえている。

    七月七日、小学一年生が、学校の授業で七夕さまへのお願いを短冊に書くとしたら、「サッカーせんしゅになれますように」とか、「ピアノがじょうずにひけますように」等が、ありふれたように思われる中、彼はどんな願い事を書いたのか?


    ぼくは いつも おこられる。
    いえでも がっこうでも おこられる。

    「また いもうと なかして!」
    (いもうとのくせに わがままばっかり いうからや)

    「まだ しゅくだい してないの!」
    (いもうとと あそんでやってたからや)

    けれど、ぼくが、そういうと、
    おかあちゃんは もっと おこるに きまってる。
    だから、ぼくは だまって よこを むく。
    よこを むいて、なにも いわずに おこられる。

    あーあ、ぼくは いつも おこられてばっかりや。


    「また やったの!」
    (ふたりが さきに いじわる いうたんや)

    「ぼうりょくは いけません!」
    (でも、『なかまに いれてやらへん』と いわれたのは、ぼくの こころが もらった パンチやで)

    けれど、ぼくが なにか いうと、
    せんせいは もっと おこるに きまってる。
    だから、ぼくは だまって よこを むく。
    よこを むいて、なにも いわずに おこられる。

    あーあ、ぼくは いつも おこられてばっかりや。


    難しい問題だと思う。
    男の子の中には、「いもうとのくせに」や、実際に殴ったりしてしまうような、確かに見直すべき点もあるとは思うが、なんといっても、そこはまだ小学校にあがりたての自立心や教養も少ない、小学一年生なのである。


    きのうも おこられたし……、
    きょうも おこられてる……。
    きっと あしたも おこられるやろ……。

    ほんまは ぼく、「ええこやねえ」って いわれたいんや。
    けれど、おかあちゃんも せんせいも
    ぼくを みるときは、いつも おこった かおや。

    ぼくは どないしたら おこられへんのやろ。
    ぼくは どないしたら ほめてもらえるのやろ。
    ぼくは……「わるいこ」なんやろか……。

    せっかく しょうがっこうに にゅうがくしたのに。
    せっかく 1ねんせいに なったのに。


    私たち大人だって、あまりに同じ思いを繰り返し痛感させられる辛さには、どうにかなってしまいそうな精神的苦痛を感じるであろうに、それが、小学一年の男の子が背負っている時の心境となると、はたして如何ほどのものなのだろうか?

    大人だって、本当は怒りたくないのであろう。
    しかし、しょうがないじゃないかと、そこで思えるのか?
    そこで、子どもに、察してちゃんを要求するのは、あまりに酷なのではないか?
    母も大変、先生も大変。でも、子どもだけ大変じゃないってことには、ならないでしょ?
    乱暴な子どもにだって、乱暴ではない一面もあるんだよ。

    それは、同じ子ども時代を経てきた大人なら、気付くはずなのに、どこか記憶の片隅に仕舞われたまま、その在処を忘れてしまっているようで、何とも悩ましく思える中での、彼なりに必死で考えた思いとは?


    ぼくは かんがえた。
    いちばんの おねがいを かんがえた。
    いっしょうけんめい かんがえていると、
    「はよう かきなさい」
    と、また おこられた。

    ぼくは、しょうがっこうに にゅうがくしてから
    おしえてもらった ひらがなで、
    いちばんの おねがいを かいた。
    ひらがな ひとつずつ、こころを こめて かいた。


    その願い事の短冊をアップにした、それのある机の絵には、他に噛み痕のある鉛筆と、半分以下になった、使いすぎて薄汚れてしまった消しゴムの欠片もあり、なんだかそれが、男の子の不安感や、か細い弱々しさを表しているようで、沁みるものがある。が、しかし!

    それは、この絵本で初めて見る、男の子のやわらかい優しげな目もとにも表れているように、その後のせんせいと、おかあちゃんとのふれあいは、見ていて、とても心暖まる感動的なものだった。


    作者の「くすのき しげのり」さんは、実際の短冊にそう書かれていたのを見て、涙が出そうになったそうで、そこから、この絵本が生まれ、その「あとがき」にも書かれているように、お母さんや先生や友達に言うのではなく、七夕さまの短冊に書こうとした、彼の思いを察すると、あまりに健気で純粋な、その願いには言葉も出ない。

    こうやって、周りの人たちが気付くことの出来る日が、いつかきっと来ることを願って、子どもたちだけではなく、是非、子を持つ親御さんや、学校で働く先生方にも読んで欲しい、七夕の存在が彼に希望の光を与えた、素晴らしい絵本だと思います。

  • 七夕の絵本だとは思わなかった…。
    正確に言えば七夕に関してのことなのだが。

    男の子が七夕におねがいごとをするのに短冊に書いたことばが「おこだでませんように」である。

    おともだちは、「サッカーせんしゅになれますように」とか「ピアノがじょうずになりますように」なのに。
    おこられませんように、というのはこの男の子にとっては、いちばんのおねがいであることに気づいたとき…
    先生は、ええおねがいやねえと泣いてほめてくれた。
    おかあさんも先生からの電話のあとで、ぎゅうっとだきしめてくれた。

    たなばたさま ありがとう。
    ほんまに ありがとう。
    きょう、ぼくは ものすごく しあわせです。
    おれいに ぼく もっと もっと
    ええこに なります。

    この最後の一文に泣けてくる。

    おこられてばかりなのは、けっしてこの男の子だけが悪いわけではなくて、いいことをしてもやりすぎてしまったり、けんかになるのも原因が必ずある。
    だけど結果としておこられてしまう。

    毎日おこられているとお願いごとは、おこられませんように…って祈りのことばになるのかもしれない。

    子どもの気持ち、わかっているようでわかっていない。大人も反省しなければ…と思った。





    • たださん
      湖永さん、こんにちは。

      タイミング良いですね。
      私もちょうど読んだばかりで(^^)

      私の場合、いつもの図書館の、絵本の特設コーナーに無け...
      湖永さん、こんにちは。

      タイミング良いですね。
      私もちょうど読んだばかりで(^^)

      私の場合、いつもの図書館の、絵本の特設コーナーに無ければ、おそらく本書の存在に気付かなかったと思いますし、雨の本もあったから、何のテーマだろうと、その場でペラペラ捲ってみたら、つい見入ってしまうものを感じまして、読むことが出来て良かったなと、改めて実感いたしました。
      2023/07/08
    • 湖永さん
      たださん こんにちは。

      そうなんですよね。
      まさか七夕関連だとは思いませんでした!
      表紙の男の子の顔が、すごく印象深くて悔しいのを我慢して...
      たださん こんにちは。

      そうなんですよね。
      まさか七夕関連だとは思いませんでした!
      表紙の男の子の顔が、すごく印象深くて悔しいのを我慢してるようでいて…けっして泣くまいと溢れそうになっている涙にジーンときました。
      裏表紙は、笹の葉に飾られた短冊なので、七夕なのですが…読んだあと気がつきました。
      2023/07/08
  • ページを開けると、きかんきの強い男の子を力強い筆遣いで、描かれています。
    この男の子が、魅力的で、とてもいい顔をしています。

    小学生の男の子が、良かれと思ったことも、母親や、小学校の先生に怒られます。
    なぜ怒られるのか……。
    少し人と違うからか……。
    少し人との距離の取り方が違うからか……。

    周囲の理解が得られずに
    怒られる男の子が、学校で七夕の日に、短冊にお願いを書いて
    「おこだでませんように」
    それを見た先生が、涙を流して男の子の気持を理解してくれます。
    これから男の子は、笑顔で……。

    【読後】
    何かきっかけが有ると、良い方向へ向かって行くことが有ります。
    男の子が苦しみ、もがきながら、心の想いを短冊に願いを掛けます。
    その願いを先生がキャッチし、母親に連絡し、学校と家で男の子を褒めてあげる、読んでいて涙が出て来ました。
    この男の子の将来が、幸福でありますように。
    あとがきに、小学校の教師時代のくすのきさんが、この短冊を見たとき「私は涙が出そうになりました」と書かれています。

    おこだでませんように
    2008.07発行。字の大きさは…大。
    文/くすのき しげのり(楠 茂宣)
    絵/石井聖岳(きよたか)
    2020.10.27読了

  • 何年も前、タイトルの意味も???のまま、初めて読んだとき 涙が……

    〈ぼくはいつもおこられる。  たなばたさまにおねがいをかいた。ひらがなひとつずつ、こころをこめて…。〉

    大型絵本を借りてきました。
    子ども食堂での読み聞かせは、年齢もまちまちでとても難しいです。
    食事の後で みんな暴れています((´∀`))し

    さあ、集中してくれるかな?

    ≪ たんざくに おこられませんように ねがいこめ ≫

    • こっとんさん
      はまだかよこさん、おはようございます♪
      私もこの絵本で泣かされました。
      知らず知らずのうちに子どもを追い詰めちゃってることってあるな、と反省...
      はまだかよこさん、おはようございます♪
      私もこの絵本で泣かされました。
      知らず知らずのうちに子どもを追い詰めちゃってることってあるな、と反省しました。
      気持ちをうまく表現できない子どもの気持ちが描かれていて、大人にも子どもにもグッとくる絵本ですよね。
      2024/06/27
    • はまだかよこさん
      こっとんさんへ

      これすごいいい童話だと薦めまくっています(笑)
      みんなほめられたいのよねー
      大人だって
      婆さんだって ウフフンフ...
      こっとんさんへ

      これすごいいい童話だと薦めまくっています(笑)
      みんなほめられたいのよねー
      大人だって
      婆さんだって ウフフンフ

      昨日は騒がしすぎてうまくいきませんでした(´・ω・`)
      絵本に申し訳なくって

      わざわざコメントありがとうございました
      2024/06/27
  • 再読、というか時々読み返したくなり、本棚から出してきた。
    2007年、課題図書だったので購入。
    子供に読み聞かせをするんだけど、ウルウル来てしまい、声がかすれてしまった(T_T)
    怒られてばかりのぼく。
    本当は怒られることなんかやりたくないのに、おかあちゃんにも学校の先生にも怒られてばかり。
    ぼくの気持ちが真っ直ぐに伝わってきます。
    自分の中で、お勧めナンバーワンの絵本です。

    • こっとんさん
      和歌山の父ちゃんさん、おはようございます♪
      いつもありがとうございます(*ˊ˘ˋ*)
      我が家の本棚にもこの絵本あります(*^^*)
      時々読み...
      和歌山の父ちゃんさん、おはようございます♪
      いつもありがとうございます(*ˊ˘ˋ*)
      我が家の本棚にもこの絵本あります(*^^*)
      時々読み返したくなりますよね。
      そして、読み聞かせながらうるうるして、変な声になっちゃうんですよね……(இдஇ)
      あと、『はじめてのおつかい』(筒井頼子/林明子)も、読み聞かせで変な声になっちゃってたなぁ(т-т)
      懐かし思い出。思い出させていただきありがとうございます(о´∀`о)
      2025/05/04
    • 和歌山の父ちゃんさん
      こっとんさん、コメントありがとうございます✨
      久しぶりにこの本を開いて、やっぱりいいお話だと思いました。
      我が家にも『はじめてのおつかい』あ...
      こっとんさん、コメントありがとうございます✨
      久しぶりにこの本を開いて、やっぱりいいお話だと思いました。
      我が家にも『はじめてのおつかい』あります!
      もう表紙を見ただけで、ウルウルですよね。
      同じ系列と言えると思うのですが、『ちょっとだけ』も大好きな絵本です。
      がんばりやさんで、でもまだまだ親に甘えたい気持ちがあって、いじらしいところがたまらないです。

      こっとんさんの本棚や、本の感想は、いつも楽しく拝読していますし、参考になっています。
      いつもありがとうございます!
      これからもよろしくお願いします☺️
      2025/05/04
    • こっとんさん
      こちらこそ、よろしくお願いしますᐡᴗ͈ ·̫ ᴗ͈
      こちらこそ、よろしくお願いしますᐡᴗ͈ ·̫ ᴗ͈
      2025/05/04
  • これは子どもと関わる全大人が読むべき絵本です。

    今年の七夕、我が子が短冊に書いたお願いが「かみさまにおこられませんように」でした。
    タイトルを見て共感できる箇所があるかも?と軽い気持ちで借りたのですが、私の心に刺さりまくり。
    寝かしつけの際に読み聞かせながら涙が止まらなくなり、「ティッシュで拭いて?もう泣かないでー?読むの終わりにしよう」と慰められるほどでした笑

    主人公は小学生になったばかりの男の子。
    家には小さな妹がいます。
    何か企みがあって悪さをしてるんじゃない。自分なりに一生懸命やってるし、前に何をしたらほめられたのかも覚えてる。それなのに、怒られてばっかり。

    この絵本を読むと、大人がいかに子どもの一部分だけを切り取って見て、大人の都合で叱っているのかを思い知らされます。
    もちろん暴力はいけないけれどその理由を説明する機会は設けなくてはいけません。

    後半、主人公の男の子も短冊に「おこだでませんように」と書いたと分かって涙腺崩壊です。
    自分の行動や気持ちを説明する言葉を持たない子どもとの向き合い方を今一度考えなければと思わせてくれました。

    ちなみに読み終えた後の我が子はケロリとした顔で「おやすみー」と言い、すぐに寝入りました。星4つなのは、つまり子どもより大人に刺さる絵本だからです。

  • 【ネタバレ注意】う~、涙が出る、これは。僕はいつも怒られている小学生。夕方、母親を待つ間妹と遊んで、頑張っても怒られる。友人から仲間外れにされても怒られる。カマキリをつかまえてクラスの女子に見せただけで怒られる。掃除の時大きな声で歌っていたら怒られる。七夕の短冊に「おこだでませんように」と書いたのを見つけた先生。そこから一気に話しが変わる。先生が泣き、母親も優しくなる。自分では「何故、僕とお話ししないんだ!」と母親、先生に対して憤りを感じた。ちょっと乱暴なだけで、基本優しい奴なんだよ。僕はいい奴だよ。⑤↑

    • アールグレイさん
      こんにちは♪ポプラさん

      おこだでません・・・とは、怒られません、だったのですね。
      最初題名を見て、またポプラさんは変わった本を読んだな、と...
      こんにちは♪ポプラさん

      おこだでません・・・とは、怒られません、だったのですね。
      最初題名を見て、またポプラさんは変わった本を読んだな、と思ってしまいました。
      何方かの方言でしょうか?
      (・<・?)
      2022/02/04
    • ポプラ並木さん
      ゆうママさん、こんにちは。今日は有給休暇でゆっくりしていました。この本は是非読んで欲しい本ですよ!大人に対する絵本です。子どもへの愛情の注ぎ...
      ゆうママさん、こんにちは。今日は有給休暇でゆっくりしていました。この本は是非読んで欲しい本ですよ!大人に対する絵本です。子どもへの愛情の注ぎ方を間違ってしまうと大変!!一番重要なのは常にいお話しをしながら子どもと一緒に大人も成長することだと気づかされます。是非手に取って欲しいな!!これは別サイトで盛り上がっている絵本ですよ。
      2022/02/04
  • めっちゃ泣ける(ToT)
    子どもに読み聞かせながら泣いてる(ToT)

    ついつい怒ってしまう自分を反省(ToT)

  • 表紙の男の子の横顔にやられました。何かを堪えるようにギュッと食いしばった口もとと眉間のシワ。見開いた目に溢れそうな涙。子供らしい丸いおでこと小粒な鼻。ヤバいです。

    実際に毎日子供に読み聞かせをしていると言う同僚が、一番のお気に入りだと言うので読んで見ました。

    皆さんの評価があまりにも高いのでビビりながら読みましたが(たぶん僕の本棚の中で一番高い)大人のための絵本ですね。
    子供の頃気づいてもらえなかった大人と、大人になって子供の思いに気づけなかった人に刺さるであろう絵本です。

    自分の思いに気づいてもらえなかった,寄り添ってもらえなかったという感覚は、子供時代に誰しもが経験するものだと思いますが、そんな子供の頃の思いなど大人になると忘れていまいがちですよね。
    丁寧に寄り添える大人になりたいものです。

    くすのきしげのりさん作、石井聖岳さん絵でもう一冊出版しているようですので、読んでみようと思います。

  • 読んでいる大人にグサグサ刺さる絵本です。特に、発達障害のある子供たちと関わる大人に読んでほしい。でも、全ての子供たちが、この男の子のように思っているはず。誰しも『褒められたい』そんな子供たちの声を、この絵本が代弁してくれます。

  • 小学校の「放課後教室」の読み聞かせに使おうと借りた作品。

    「ぼくは いつも おこられる。
     いえでも がっこうでも おこられる」でお話は始まります。
    小学一年生の、男の子が主人公。
    この子は、悪いことをして周りを困らせようなんて思ってもいないのです。
    ただ、ちょっとやり過ぎだったり、タイミングが悪かったりして、結果として大人から怒られるのです。
    自分でも、「どうしたら怒られない子になれるんだろう」と悩んでいました。
    さて、七夕の日が来て、この子は精一杯の願い事を短冊に書きました。
    それが「おこだでませんように」だったのです。

    先生に願いが届き、お母さんにも通じる事が出来た。
    「たなばたさま ありがとう。ほんまにありがとう。
     きょう ぼくは ものすごくしあわせです。
     おれいに ぼく もっと ええこになります。」
    このラストの4行は泣けます。素直な良い子じゃありませんか。

    ちょっと乱暴で分かりにくい男の子の気持ちが、この本を読むと女の子にも分かることでしょう。
    言葉に頼る女の子に比べ、男の子は行動に頼るもの。
    そのぶん、大人の理解が必要なのですね。
    本当は「良い子」でいたいし、褒められたいし、愛されたい。
    いや、これは男の子に限らず子供全般に言えるのかもしれません。
    表には見えにくい切実な子供の願いを、ちゃんと受け止めて来たかどうか大人も泣かされます。
    挿絵の表情も生き生きとして、力があります。

    それにしては、☆3つというのがひっかかるように思いますが、これには訳があります。
    この本は、あくまでも大人側の好みで書かれた作品。
    コンクール用に先生が手をくわえた絵のようなもの。
    子供側の気持ちで読むと嫌な思いが残るかもしれませんね。
    読み聞かせに使うこともないでしょう、残念ながら。

  • 「この子が大人になったときに困らないように」

    そういう気持ちで、子どもに注意をする。
    少しでも助けになればと思っている。

    だけどふと、本当にこれは子どものためになっているのか、
    ただ追いつめているだけなんじゃないかと思う時がある。

    怒ると叱るは違うという。
    ほんの少しの言い方で子どもの反応が劇的に違ったりする。
    それを頭ではわかっているけれど、
    ついカッとなって、声が荒々しくなったりする。

    子どもが読んでくれたのだけれど、
    あの子の気持ちを代弁しているみたいで泣けてきた。
    自分で読んだときは全然大丈夫だったのに。
    自分への戒めになった。 

    • ゆずさん
      そうですね!
      同意です。
      そうですね!
      同意です。
      2023/10/20
    • うさぎのしっぽさん
      ですよね。
      大人になるとつい忘れてしまう時があるので
      たまに絵本を読むのはいいなと思いました。
      ですよね。
      大人になるとつい忘れてしまう時があるので
      たまに絵本を読むのはいいなと思いました。
      2023/11/07
  • 読み聞かせのために図書室から借りてきて読んだのだが、これを子供たちの前で泣かずに読めるかどうか心配である。

    一生懸命やっているのになぜかいつも怒られてしまう「ぼく」。
    怒られている内容は、実はたいしたことではないのだ。妹と遊んでいるうちに泣かしてしまったり、宿題をやる時間がなくなったり。
    友達に意地悪を言われてやり返したのがやりすぎだったり。
    ふつうの男の子がふつうにやるようなことが、全部大人の都合に合わないことばかりで、それで怒られてばっかりなのだ。

    親として読むと本当に心が痛い。いつもこんなふうに一方的に怒ってしまっている自分がいるから。
    「ぼく」の精一杯の願い「おこだでませんように」を私も忘れずにいようと思った。

  • 自分が子どものころ、どんな風だったか
    もう遠い遠い昔のことなのに、きっとさびしい子どもだっただろうな、と振り返ってしまうのは、自分で自分に何かしらのバイアスをかけてしまっているのでしょうか

    いっつもおこられてばっかりの、小学校に入学したばっかりの「ぼく」が七夕の短冊に書いたお願いはー

    お願いが、タイトルになってる絵本です

    ぼくは、自分の子どもを育てる、という経験がなく、子どもたちと触れ合う、という経験もほとんどないから、時々姪っ子や甥っ子と触れ合う時、どうしていいかわかりません

    友だちが話してくれたことがあります
    ぼくは、子どもができて、あー、自分はあんまり子育てに向いてないんだな、1人の時間が欲しいと思ってしまう、でも子どもはかまってほしいし、慌ただしくて、なかなか難しいね…
    でも、その人は子ども3人をしっかり育ててます

    わたし、もし今子どもができたら、あの時より経験値爆上がりだから、もっと上手く育児できると思うんよ、あの時は若くて、いっぱいいっぱいで、必死だったから…

    子どもが生まれて、自動的に、母に、父になれるなんて幻想で、それぞれの人が戸惑いながら、懸命によい母に、よい父になろうとする、そういう人もきっとたくさんいるんだろうな、そんなことを想像してみたりしました

    ぼくには子どもがいないけど、未来を創ってくれる子どもたちに何かできることを、たとえば友だちの話を聞くことが、聞くしかできなくても、そんな些細なことでも何かできたことになってたらいいと思います

    なんかじめっとしてしまいました!
    自分がかつてさびしい子どもだったとして、それが何だ!今は面白おかしく暮らしてる!子どもと接する機会があれば、面白おかしくしてやろうと思います!

    怒ることの大切と、怒る前にもっと大切なことがきっとあって、それって対子どもだけじゃなくいろんな関係で大切なことだと、そして、そんなことよりもあなたはわたしの宝物なんだと子どもにつたえられる絵本なのかもしれません

  • 2回目以降は更にきゅっと胸が苦しくなる

    どんな気持ちでいたか
    知っているからこそ
    優しさが伝わるからこそ
    涙無くして読めない絵本

    親だけでなく、大人として
    子どもたちの背景にどんな気持ちがあるのか
    しっかり聞いてあげたい

    それを忘れないためにも何度も何度も
    自分に読み聞かせする絵本

  • 〝僕はいつも怒られる。家でも学校でも…。昨日も怒られた し、今日も怒られている。きっと明日も怒られるやろ…。僕は、どないしたら怒られへんのやろ? 僕はどないしたら褒めてもらえるのやろ? 僕は…「悪い子」なんやろか…。僕は、小学校に入学してから教えてもらったひらがなで、七夕さまにお願い書いた。ひらがなひとつずつ、こころをこめて…「お こ だ で ま せ ん よ う に」 ・・・ 〟子どもの心の中の切なる祈りのような思いと、大人の気づきの心が描かれた、静かな感動につつまれる絵本。

  • 私には兄弟がいないし、まだ子どももいないので、この子の気持ちは実際のところ理解していない。

    でも、一年生や二年生あたりに読みきかせをしていて、ポロポロと涙がこぼれてしまう子を見かけることがある。

    小さな子どもの中で、本人も気づかないうちに膨張している我慢や葛藤を、この本と子どもの涙から教えられた気がする。

  • 絵本です。タイトルが気になって立読みしました笑


    小学生の男のコの話で、彼はいつもおこられています。
    家でも学校でも、昼休み友達と遊んでいても・・・
    そんなある日、七夕飾りの短冊を書くことになります。
    彼の書いた願いは・・・


    これ読んで、感動して本屋にもかかわらず泣きそうになりました(´・_・`)


    叱られて伸びるこは少ないと思います。全国のお父さんお母さんには是非読んでいただきたい一冊です( ´ ▽ ` )ノ

  • これは大人(親、先生)が読んで気付くための本で、子供に読む本じゃないと思う。読書感想文の指定図書だったけど、これを読んで子供がどんな感想を書いたらいいのか、甚だ疑問。
    「七夕」が出てくるので、7月にちょうどいいと思って買っちゃったけど、たぶんもう二度と読まない。

  • おこだでませんように、、、
    はじめは、題名のおこだ、、とは、、??
    となりましたが、絵本を読んで納得!!!
    七夕の短冊に書いているところがけなげでたまらない、、、

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著者プロフィール

児童文学作家。1961年生まれ。徳島県鳴門市在住。鳴門教育大学大学院修了。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などをへて、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を行う。絵本の主な作品に『おこだでませんように』(小学館)、『Life(ライフ)』(瑞雲舎)、『ええところ』(学研)、『ともだちやもんな、ぼくら』(えほんの杜)、『あなたの一日が世界を変える』(PHP研究所)、「いちねんせいの一年間」シリーズなど多数。2019年、新しい文学のスタイルにチャレンジした短編集『海の見える丘 あなたの未来へ贈る5つのものがたり』)(星の環会)を上梓。

「2020年 『5つの風の絵ものがたり(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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