いつか帰りたいぼくのふるさと 福島第一原発20キロ圏内からきたネコ

  • 小学館 (2012年11月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (36ページ) / ISBN・EAN: 9784097264903

作品紹介・あらすじ

原発事故からの別れと再会の感動物語

2011年3月11日東日本大震災の日、すべてが大きく変わってしまいました。福島第一原発の事故により、住民が避難した後、周辺地域には、多くの犬、猫、牛、馬などの動物たちが、取り残されました。
写真家の大塚敦子さんは、震災後、20キロ圏内に残された一匹のねこを引き取りました。本書は、福島からやってきた被災ねこ、キティが語る物語です。
保護されたときは、やせて眼ばかり鋭かったキティは、東京に引き取られ、穏やかに暮らしていました。その後インターネットを介して、キティの家族が見つかり、再会を果たします。しかし、キティの元の家族は、仙台で避難生活をしていて、引き取ることができません。
一時帰宅で、家族が自宅に戻ってみると、あの日の地震でめちゃくちゃになったまま。雑草ものび、荒れ始めていました。自然豊かな福島の土地は、いまも変わらず美しいのに、放射能という目に見えないもののために、いつ戻れるのかもわかりません。
そこには、生と死がそのままの形で残されていました。
キティの目を通して、福島の原発事故で何が起こったのかを子どもたちに伝えたいと思います。


【編集担当からのおすすめ情報】
厳しい現実ではありますが、福島の人たちと日本人みんなが共通に抱える問題を、猫の目を通して語られます。どうして原発が必要なのか。社会はどのように変わったのか。原発なしで生きていくためには、どうしたらよいのか。これらの大きなテーマについて、改めて考えるきっかけになる本です。

感想・レビュー・書評

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  • 9歳の娘が持ってきて、一緒に読んだ。
    娘は「表紙の可愛い猫ちゃん、なんでふるさとに帰れないの??」という疑問で手に取ったようで、原発事故の説明をしながら読んだのだけど、読むほどにもうほんとに、猫ちゃんも飼い主のご家族もなんで帰れないんだよ、と胸が苦しい。
    動物たちが置き去りにされて死んでいったことは娘もショックだったようだけど、文も写真も子どもが受け止められるように気を配っていて、最後まで一生懸命聞いていた。
    とても良い本。
    ただ、原発は安全だと地元の人は思って建てた、といった文があったのだけど、安全だということにして建てさせたのは国と電力会社と電力の消費者たちだよね…。

  • 福島原発の近くに住むネコのキティが主人公の2011年3月11日の本当にあった物語。
    いつか、読み聞かせボランティアの時に小学生のクラスで読みたいと思っているのですが、何度読んでも涙が溢れてしまい、しっかり最後まで読む自信がないのでまだ読んでいません。

  • ツライ話や

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    「原発事故からの別れと再会の感動物語

    2011年3月11日東日本大震災の日、すべてが大きく変わってしまいました。福島第一原発の事故により、住民が避難した後、周辺地域には、多くの犬、猫、牛、馬などの動物たちが、取り残されました。
    写真家の大塚敦子さんは、震災後、20キロ圏内に残されたペットたちの里親となり、一匹のねこを引き取りました。本書は、福島からやってきた被災ねこ、キティが語る物語です。
    保護されたときは、ガリガリにやせ、眼光鋭くすさんでいたキティも、東京に引き取られ幸せに暮らしていました。インターネットで、キティの家族が見つかり、再会を果たします。しかし、キティの本当の家族は、仙台で避難生活をしていて、引き取ることができません。
    一時帰宅で、自宅に戻ってみると、そこは、あの日のママ荒れ果てた状態です。自然豊かな福島の土地は、何も変わりませんが、放射能という目に見えないもののために、もう戻ることはできません。
    そこには、生と死がそのままの形で残されていました。
    キティの目を通して、福島の現実と未来を見つめ、子どもたちに伝えたいと思います。」

  • もとにいた場所に帰れなくなったネコちゃんのことを思うと、とても胸が苦しいです。動物だって、人間と同じように、住み慣れた場所で生活するのが心地よいはず。
    震災はたくさんの犠牲者が出て、本当に大変な出来事でした。ニュースでとりあげられるのは、もちろん人間のこと。でも同時にたくさんの動物たちも被害を受けていることに改めて気づかされました。
    視野を広くもたないとダメだなと改めて思いました。

  • 福島の原爆事故により取り残された猫の視点でつづられた写真絵本。とても切ないです。

  • ねこを飼ってます。。。。。。。。

  • 2014年3月5日

    <Kitty's Journey from Fukushima>

    ブックデザイン/スタジオ・ギブ川島進
    MAPイラスト/カシマ チカコ

  • ☆4.3
    心の奥にずーんとくる実話。この本に出てくる猫、キティは幸運だったけど、置いていかれた動物やペットの中には死んでしまった子も多いんだろうな...。

  • 賛否両論といった感じ。
    こういう現実もあるということで受け止める。

  • カテゴリは迷いましたが、絵本に。
    本の帯コンクールの中学年の課題図書。はたして小学3年生に、「原発20キロ内」の重い意味がどこまでわかるのか心配しつつ、説明しながら紹介しました。フクシマのことはともかく、ペットを含めた家族がバラバラにならざるをえなくなったこと、ボランティア団体などの力で助けられている動物がいること、はわかってもらえたようです。大きくなってから思い出してもらえたら。(i44)

  • 表紙の猫に惹かれて図書館で借りました。表紙の写真に「Kitty's Jouney from Fukushima」とあり、一層気になりました。

    あの原発事故後にたくさんの動物が死んでいったことを思うと、不治の病に冒されはていても、この仔が再び飼い主のもとに帰ることが出来たのは奇跡と言ってもよいのではと思います。
    この仔の境遇と猫生を思うと、幸せの意味をつくづくと考えてしまいます。

    道端で死にそうになっている牛の写真、そして原発事故前に「普通に」稼動していた福島第一原発の写真に衝撃を受けました。

    帰りたくても帰れない人たち、ここに出てくるおじいさんおばあさんの
    気持ちを思うと胸がつまります。

    喪われたものは目に見えるものだけではないこと、気にも留められないものもあるかもしれないこと、そして決して取り戻せないものがその中には確かにあることを、覚えておかなくてはならないと思います。

  • このキティちゃんは運良く生き延びて飼い主さんにも会えたけど、どれだけ多くの動物達が命を落としたんだろう。
    忘れてしまわないように、手元に置いておきたい本。

  • 相方に「これ借りてきたけど読む?」と聞いたら
    「絶対泣くから読まない」と言われた。そういう本。
    私ももう少し猫目線寄りだったらやばかった(^^;

    この本を入口にして東日本大震災によって人間だけでなく
    ペットや家畜たちも甚大な被害を受けたことを知るのは
    決して悪いことではないと思う。

  • 絵本  EM||オオ

  • 避難地域に取り残されたどうぶつたちが
    どんなに過酷でつらい目に遭ってきたかの一面を窺い知ることができる。
    本題は10歳のキティというねこの流転の日々なんだけれど
    避難地域には、ペットだけでなく家畜たちも残されており
    その記述は読んでてつらいが知っておかなければと思った。

    大塚さんの本は「別れのレッスン」でも感じたのだが
    目を逸らしたいところを、突きつけて向き合わせる記述がある。
    この本では無人地帯を違法速度で走る車にぶつけられたという牛が
    ケガをして倒れこんでいる写真がそうだった。
    インパクトの強さに感情を抉られるような心地がして言葉が出なくなった。

    私がこの本を持ってレジに行くまでの間
    「その本、何処に置いてありました?」と中年の女性に尋ねられたので
    (書店の中だけでも)この問題に関心を寄せている人が
    他にもいるんだなと知ることができた。

    救いを求めているどうぶつたちがいる間は
    この問題は解決していないことを心に留めておこう。

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著者プロフィール

大塚敦子
1960年和歌山市生まれ。上智大学文学部英文学学科卒業。パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの国際紛争を取材を経て、死と向きあう人々の生き方、自然や動物との絆を活かして、罪を犯した人や紛争後の社会を再生する試みなどについて執筆。
『さよなら エルマおばあさん』(小学館)で、2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞受賞。『〈刑務所〉で盲導犬を育てる』(岩波ジュニア新書)、『はたらく地雷探知犬』(講談社青い鳥文庫)、『ギヴ・ミー・ア・チャンス 犬と少年の再出発』(講談社)、『いつか帰りたい ぼくのふるさと 福島第一原発20キロ圏内から来たねこ』(小学館)など著書多数。
ホームページ:www.atsukophoto.com


「2020年 『シリアで猫を救う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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