びんぼうがみとふくのかみ (日本名作おはなし絵本)

  • 小学館
4.04
  • (20)
  • (17)
  • (13)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 209
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097268826

作品紹介・あらすじ

はたらきものなのに、いつまでたってもびんぼうなふうふがおりました。それもそのはず、おしいれにびんぼうがみがすみついていたのです。ところが、ある年、ついにふくのかみがやってくることになったのですが、びんぼうがみとふうふは…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白いなぁ。
    貧乏神とおとうとおかあと3人で福の神追い出しちゃうとか。
    私だったらいやいや待って!となりそうなところをよ。
    こんな大らかさが昔話の良いところなのかもしれないなぁ。

  • 文「オニのサラリーマン」の冨安陽子、絵「ふようどのふよこちゃん」飯野和好による、貧乏神と福の神のはじまり~はじまり~♪

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    働いても働いても貧乏暮らしから抜け出せない、2人の夫婦がおりました。

    それもそのはず、2人の家には貧乏神が住み着いていたのです。

    しかしある年のくれ、押し入れの中にいる貧乏神がおんおんと泣き出しました。

    貧乏神にワケをたずねてみると、「今度この家に福の神が来ることになってな。わしゃ、出て行かねばならぬのよ」と泣きながら話すのです。

    これを聞いた夫婦は…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「おとう」の顔の濃さがすごいインパクトのある表紙です。

    貧乏神のせいで貧乏なわけですから、そこの福の神がくるとなったら、万々歳なわけですが、夫婦の家にきた福の神のふてぶてしさといったら…呆れかえるほどの態度のでかさにはびっくりです。

    御利益がある、力をもっているという理由で、特別扱いされたものは、天狗になってしまうことも多いものです。
    それは人間だけに限らず、神様もおなじなんだなとつくづく思いました。

    権力の上にあぐらをかいていると、必ずつぶれていく。
    まさに盛者必衰ですね。

    だからこそ、日々の暮らしをたいせつに、豊かな暮らしや思いがけない幸運にめぐまれたときこそ、さらに謙虚に生きなければいけないのだなと、しみじみ思いました。

    • nejidonさん
      こんにちは(^^♪
      毎年冬になると読む、子どもたちに大人気の絵本です!
      年度末に「今年面白かった本」のアンケートを取ったとき、なんと2番...
      こんにちは(^^♪
      毎年冬になると読む、子どもたちに大人気の絵本です!
      年度末に「今年面白かった本」のアンケートを取ったとき、なんと2番人気でした。
      この絵がね、インパクトがありますよね。
      教訓めいたことは一切書いてないのもすごくいいです。
      ちょっと嬉しくなってコメントしました!(^^)!
      2020/07/03
    • こゆきうさぎ148さん
      nejidonさん
      いつもいいね&コメント、ありがとうございます!
      「びんぼうがみとふくのかみ」というおなじタイトルの絵本がたくさんあるなか...
      nejidonさん
      いつもいいね&コメント、ありがとうございます!
      「びんぼうがみとふくのかみ」というおなじタイトルの絵本がたくさんあるなかで、この絵本が選ばれるのはやはり、絵の力もおおきいのでしょうね♪おとうの顔、ものすごいですもんね!ふくの神、おいだしちゃうの?!でもびんぼうがみを応援したくなる気持ちに自然となれるストーリーも素敵でした。
      2020/07/06
  • 昨年度のお話会で第2位の人気だったので、並び替えして1位の「おにぎりのひみつ」の隣に。

    まあまあ、こんなおおらかなお話もあるのね。
    家に居ついている貧乏神に肩入れして、福の神を夫婦力を合わせて追い出すという話。
    しかも福の神の忘れ物は「打ち出の小づち」だったというから驚き。
    その後どうするかはもう予想通りで、夫婦は大金持ちになり、貧乏神はと言うと・・・

    リズム感のあるテキストが読んでいて楽しい。
    若干クセのある挿絵は飯野和好さんのもので、このユーモアあふれるお話にピッタリ。
    山形地方にだけ伝わるお話らしく、あちらの言葉を生かして語るともっと味わいが増すように思うが、当然ながら絵本は全国区向け。標準語って、無味乾燥だわね・笑
    語りで出来たら、どんなに楽しいだろう。

    約10分。低学年から大人まで。
    季節が年の暮れから年明けにかけてなので、ちょうど良いかも。
    「打ち出の小づち」を持っていたらぜひ子どもたちにも見せたいのだけどなぁ。
    いや、持った途端に欲が深くなって、誰にも見せないのかもね。
    そういう部分で、殆どのひとがこの夫婦には頭が上がらないだろう。

  • 働いても働いても貧乏な夫婦がいた
    ある年の暮
    掃除をしようとおっとうが押し入れを開けると何やら変な音がする
    なんと押し入れの中にお爺さんが寝ているじゃないか
    しかもそのお爺さんは貧乏神だという
    そりゃ働いても働いても貧乏なはずだ
    夫婦は引っ越ししようかと思ったが、貧乏神もついていく準備をしてるもんだからあきらめることにした
    そして次の年の瀬
    貧乏神はおんおん泣いて、福の神がやってくるから出ていかねばならんと打ち明けた
    あんまり泣くもんで、この夫婦ずっといてくれと貧乏神をひきとめちゃった
    いいのかな,,,

    読み聞かせ時間は8分半です

  • 山形地方に伝わるむかしばなし。
    押入れに棲みついた貧乏神に対して情がわいた貧乏な夫婦が、福の神を追い出す話である。
    本来、歓迎されるはずの福の神が夫婦により追い出されるところは何とも痛快。
    大らかなむかしばなしには、飯野さんの絵がよく合う。松谷みよ子さんの解説もよかった。

  • 貧乏神に情がわき、福の神を追い払ってしまうが、ハッピーエンドとなる話。展開が面白く、読点や文節スペースの位置等読み易い。松谷みよ子さんの解説文も良い。

  • 2019.01 3-3

  • 3歳からおすすめ。
    昔話って面白い、とあらためて思える作品です。
    ただ、表紙で絵柄で少し損をしているかも。
    一見、とっつきにくさを感じました。

  • 3年生

  • 2022-02 2年生

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』(偕成社)で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』(偕成社)により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』(絵・松成真理子 偕成社)で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(絵・降矢なな 福音館書店)、「オニのサラリーマン」シリーズ(絵・大島妙子 福音館書店)などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

富安陽子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×