はなたれこぞうさま (日本名作おはなし絵本)

  • 小学館
3.53
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本棚登録 : 96
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097268871

作品紹介・あらすじ

何でも願いをかなえてくれる不思議な男の子

貧しいけれど正直で信心深いおじいさん。今日も売れ残ったお花を、竜宮様にお供えしたところ、なんでも願いをかなえてくれる「はなたれこぞうさま」をさずかります。
お屋敷がほしい、お金がほしいと言えば、おはなをズズーッと鳴らすと、あらわれます。たちまちおじいさんは大金持ちに。
正直で信心深いおじいさん。いつのまにか「はなたれこぞうさま」がじゃまになり、もうお帰りと言ったそのとたん、もとの貧しい生活に戻ってしまいました。


【編集担当からのおすすめ情報】
「はなたれこぞうさま」というキャラ設定はすごいですねえ。荒井先生が見事に絵にしてくださいました。

感想・レビュー・書評

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  • ひょうしをあけたところのはなみずがものすごい。

  • 恩を忘れてはいけないという事⁉️

  • 絵が『すっぽんぽんのすけ』シリーズの画家と同じ人です。この画風はすっぽんぽんのすけには良いかもしれませんが、この話では投げやり感が強過ぎて、どうも馴染めませんでした。

  • あるところに子供のいなおじいさんとおばあさんがいた。
    おじいさんは花を売って生活をしていたが、その日は全く売れなかった。
    いつもは家に帰る途中で橋を渡って余った花を川に投げ入れていたが、今日は水が増えていて川を渡れなかった。
    そこへ、亀が現れていつも乙姫様に花をくれてありがとうございます、今日も花をください、と言う。
    橋が渡れないので、向こう岸まで連れて行ってくれるなら、と言って亀の背中に乗る。
    ところが、亀はそのまま水中に入り、竜宮城に行ってしまう。
    おじいさんは竜宮城で乙姫様にもてなされ、鼻水を垂らしてるがなんでも願いを叶えてくれる小僧を与えてくれる。
    家に戻ったおじいさんはおばあさんに小僧のことを話す。
    そんなことはないだろうと思いつつも、試しにぺったんこの布団をふかふかにしてくれと、頼むとはなたれ小僧は鼻水をずずっとすする。
    すると布団がふかふかの豪華な布団に変わっていた。
    更に、今にも倒れそうな家を立派にしてほしいと言ってみると、はなたれ小僧はまた鼻水を吸い、とても大きな屋敷になった。
    千両箱は無理だろうと思い、試しに行ってみるとそれも叶えてくれた。
    おじいさんとおばあさんは裕福な生活が出来るようになった。
    はなたれ小僧はぼろを着ているので、きれいな着物に取り替えようとするが小僧はいやいやをする。
    せめて、鼻を拭くように言っても聞かない。
    おじいさんは裕福になったが、おじいさんが行くところには必ずみすぼらしいはなたれ小僧が付いて行った。
    おじいさんは、もう十分豊かになったから、もうお帰り、と言った。
    すると、はなたれ小僧は初めて口を利いた。
    分かった、と言ってはなたれ小僧が出て行った途端に、大きな屋敷は元の小さな小屋に、布団はぺったんこに、おじいさんとおばあさんの着物も元のボロになってしまったのだった。

    富を与えてくれるのに当人はみすぼらしい恰好というのが、竜宮童子っぽいと思ったら、解説に竜宮童子とあった。
    中には、毎日特定の食べ物を与えるように言われるがだんだんと面倒になってやらなくなって去ってしまうものもあるとか。
    前に読んだのはそのパターンだった。
    亀に、竜宮城、浦島太郎の派生系らしい。
    なるほど。

  • 貧乏な時は、心の豊かだったおじいさんとおばあさん。

    売れ残ったお花を、いつも竜宮城の姫に河から流していた。
    ある日、姫から竜宮城へ招かれたおじいさんは、
    お礼に「はなたれこぞうさま」という何でも願いを
    かなえてくれる子どもを授かった。
    いくつもの願いをかなえてもらううちに、いつも汚い格好の
    「はなたれこぞうさま」の事が気に入らなくなってくる。

    心の豊かさとは、なにか。

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著者プロフィール

1944年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。児童図書専門出版社に勤務の後独立。児童図書の執筆、評論の筆をとる。『舌ながばあさん』で第33回講談社出版文化賞受賞。『にっぽん妖怪地図』(角川書店)『妖怪の日本地図』(全6巻、大月書店)など。

「2016年 『めざせ!妖怪マスター おもしろ妖怪学100夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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