ナヌークの贈りもの

  • 小学館 (1995年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (36ページ) / ISBN・EAN: 9784097270607

作品紹介・あらすじ

極北を撮りつづける写真家・星野道夫によるシロクマの写真絵本。

二十一世紀を迎えようとしている今、自然・野生動物と人間との関係は、さまざまな問題を抱えています。ナヌークのことばは、地球に生きるすべての人間へのメッセージなのです。 「ナヌーク」とはエスキモー(イヌイット)たちのことばで「氷海の王者・シロクマ」のこと。かつて氷の世界で共に生きるエスキモーとナヌークの間には、大切なことばがありました。それは不思議なことばで、狩るものと狩られるものを優しく結びつけ、生と死の境さえなくしてしまうものでした。あらゆる生命は、そのことばでつながっていると彼らは信じていました。そしてその世界は、安らぎに満ちていたのです。 オーロラに誘われて歩いているうちに、いつのまにか夢の世界にはいってしまった少年は、ナヌークと出会います。少年はナヌークに、真の狩人になるために必要な、自然界のおきてについて教えられます。 アラスカ在住、極北の自然と人間を撮り続けている写真家・星野道夫のシロクマ(ホッキョクグマ)の写真(29点)とエスキモーの神話をモチーフにした物語で構成した写真絵本。見渡す限り続く氷の世界に生きるナヌークたちは、わたしたちの心に安らぎをプレゼントしてくれることでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • おじいさんがよく話してくれた。
    シロクマは氷の世界の王者だと。
    人々は昔から、その王者のことを
    ナヌークと呼ぶことを。
    いつか若者になったら、いのちをかけてナヌークと
    たたかわなければならない日が来ることも。

    吹雪のなかをシロクマの親子を発見し、無心に追いかける著者。
    北極の雪の中を、氷の上を悠然と歩くシロクマの姿が頼もしく、愛らしく。
    シロクマの子供同士が、立ち向かうさまは、なんともいえずほほえましく。
    子供を守るために、遭遇したシロクマに牙をむき喧嘩する様は猛々しく。
    写真を見ているだけで、心が温かくなってきます。
    いろんな表情を見せるシロクマを厳冬期の氷上で。
    よくこんな写真をアップで撮れたものだと…。

    アラスカをクマをこよなく愛した冒険家、写真家、詩人の星野道夫さんが残した写真集です。
    1996年8月8日ロシアのカムチャツカ半島南部のクリル湖畔にてヒグマに襲われ亡くなる。
    43歳でした。ご冥福をお祈りします。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    星野道夫さんの写真絵本
    〇クマよ (たくさんのふしぎ傑作集)……1999.10発行
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4834016382#comment
    〇森へ (たくさんのふしぎ傑作集)……1996.09発行
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4834012271#comment
    〇ナヌークの贈りもの……1995.12発行
    〇アラスカたんけん記 (たくさんのふしぎ傑作集)……1990.02発行
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4834010112#comment
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ナヌークの贈りもの
    1995.12発行。字の大きさは…大。2022.07.15読了。★★★★☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • しろくまの写真集的本 生き生きとした姿がいい。シロクマは氷の王者 エスキモーはナヌークと呼ぶそう そのナヌークの物語

  • 星野道夫さんの「旅する木」を読んでから、昔読んだ「ナヌークの贈り物」が読みたくてたまらなくなり図書館で借りた。

    シロクマたちの写真で構成された絵本。
    動物園ではなくて、本当にシロクマが生きている世界があるんだということが感じられる。ふわふわで可愛い…ではなくて、こんな極寒の世界で力強く生きる姿に強烈な生命力を感じる。
    写真にはうつらないけれども、お話からこの地で昔から、そして今も生きている人たちもいることが分かる。動物たちを狩って、人間も自然と共に生きている世界。
    ーおまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ。ー
    この一文に、どきりとする。
    絵本を読む私たちも本当はそうやって自然の一部として生きているはずなのに、何も感じなくていい世界にいるんだなあ。

  • 「今、自分が人間なのって、たまたまそうなだけで
    もしかしたら違う生き物だったかもしれない」って、
    出産してからそう考えるようになりました。

    だから、
    「いつの日か、わたしたちは、氷の世界で出会うだろう。そのとき、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ」という文にとても共感しました。

    ホワイトとブルーの世界で切り取られた、
    星野さんのナヌーク写真が夏真っ盛りの北海道で
    目に涼やかで良かったです。

    ちいさなえほんや”ひだまり”さんセレクト、10才までに読みたい”こころが豊かになる110冊”より。

  • シロクマの写真で構成された、エスキモーの神話をモチーフにした絵本。
    「ナヌーク」はエスキモーたちのことばで「氷海の王者・シロクマ」のこと。かつて氷の世界で共に生きる存在だったエスキモーとナヌークの間には、大切なことばがあった。それは狩るものと狩られるものを優しく結びつけ、生と死の境さえなくしてしまう不思議なもの。あらゆる生命は、そのことばでつながっていると信じてられていた。そしてその世界は安らぎに満ちていた。
    自然とは、人間とは、命とはなんなのかを語りかけてくるナヌーク。この地球で生きることについて考えさせられる。壮大で圧倒される。とにかく読むべし。

  • 「いつの日か、わたしたちは、氷の世界で出会うだろう。そのとき、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ」

    父がよく読み聞かせてくれた。今思えば、ああした教養のある親がいてくれたからこそ、こうした本を味わうことが出来る素地が俺の中に仕上がったのだろう。

  • 『ナヌークの贈り物』・星野道夫・小学館。
    イヌイットの神話をモチーフにした白クマの写真物語。
    『おまえのおじいさんの最期の息を受けとった風が、生まれたばかりのオオカミに、最初の息をあたえたのだ-生まれ変わっていく、いのちたち』。
    ここでも彼は命の連鎖を語っている。

    そして、星野は最後にこうくくるのだ。

    『いつの日か、わたしたちは、氷の世界で出会うだろう。
    そのとき、おまえがいのちを落としても、わたしがいのちを落としても、どちらでもよいのだ。』

    と。そうやって生と死を超えて『生命』は連鎖してゆくものだったのだ、本来は。言葉は去り、いのちはきらめきを捨てた。だが、本質がある限り、また炎はオーロラのようにあの夜空を照らす。きっと。

  • 【いちぶん】
    「少年よ、消えていくいのちのために祈るのだ。
     おまえのおじいさんが、祈っていたように。
     おまえのその祈りこそが、
     わたしたちに聞こえる人間のことばなのだ」

  • 2歳5ヶ月児と、写真をみて楽しんでます。文章わかるのは何歳からかなぁ。

  • 自分用に買う。夫も星野さんが好きだった。
    大人が楽しめる絵本。

  • 人間と自然、野生との関わり方を考えさせられるいい一冊。子供にも読ませたい写真絵本。

  • 命、生き物はつながって行くものなのかしら…

  • やさしい写真の数々。

  • 写真絵本。イヌイットの神話をモチーフにしたお話らしい。

  • きれいだな~

    シロクマ

  • 第6回 びばからす賞

  • 目を閉じた表情が優しい。

  • 2012年度  5年生  8分
    2010年度  4年生  12月 8分
    アラスカの自然、野生動物を撮り続けた写真家星野道夫さんの写真絵本です。
    どこまでも白いアラスカとシロクマたちの写真を背景に
    永遠にくりかえすいのちのつながりについて語られています。
    この絵本は、星野さんがヒグマに襲われて逝去された年のはじめに出版されました。
    これもいのちのつながりだったのかな?

  • 「氷の世界で共に生きるエスキモーとナヌークのあいだには、かつて大切なことばがありました。〜中略〜
    あらゆる生命はそのことばでつながり、世界はやすらぎに満ちていたのです。」(カバーより)

  • 絵本とゆーか、写真だけど。
    ナヌーク〓北極グマ

    私たちはすべて大地の一部。
    自然的な命の巡りの大切さを子供達にも教えたいと思う。

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著者プロフィール

星野 道夫(ほしの・みちお):1952年千葉県生まれ。写真家。19歳の時に、古書店で出合った一冊の写真集をきっかけにアラスカに強く惹かれるようになる。慶應義塾大学経済学部卒業後、アラスカ大学野生動物管理学部に入学。以降、極北の自然とそこに生きる野生動物や人々の暮らしを写真と文章で記録し発表。1996年、カムチャツカ半島で取材中ヒグマに襲われ急逝。1986年アニマ賞、1990年木村伊兵衛写真賞受賞。写真集に『Alaska 風のような物語』『アークティック・オデッセイ』『悠久の時を旅する』、エッセイ集に『アラスカ光と風』『旅をする木』、写真絵本に『ナヌークの贈りもの』『森へ』などがある。

「2025年 『ゴンべの森へ アフリカ旅日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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