さよなら エルマおばあさん

著者 :
  • 小学館
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (59ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784097272496

作品紹介・あらすじ

いつまでもわすれないよ。スターキティが語るおばあさんの思い出。ある夏の終わり、エルマおばあさんは、お医者さんから病気でもう長くは生きられない、と言われました。これは、おばあさんといっしょにすごした最後の1年間のお話です。

感想・レビュー・書評

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  • 第50回小学舘児童出版文化賞、
    第32回講談社出版文化賞、
    第11回けんぶち絵本の里大賞
    それぞれ受賞。


    『ある夏の終わり、
    エルマおばあさんは、
    お医者さんから、
    病気でもう
    長くは生きられない、
    と言われました。


    でもおばあさんが亡くなるまで、
    ぼくたちは
    幸せいっぱいに暮らしました。


    これは、
    おばあさんといっしょにすごした
    最後の一年間のお話です。』



    多発性骨髄腫(血液のガン)の
    告知を受けた
    エルマおばあさんが
    自宅で静かに
    死を迎えるまでの1年間を、

    おばあさんが可愛がっていた
    8歳のオス猫
    スターキティの目を通して綴った
    胸を打つ写真絵本です。

    日本ではまだ
    ガン告知をすること自体少ないけど、
    アメリカでは
    本人にちゃんと告知されます。


    そして患者本人が
    どうするかを決めるようです。

    おばあさんは死を前にして
    家族の歴史を書く決意をし
    必要以上の延命治療を受けない
    自宅療養(リビングウィル)という方法を選びます。


    会っておきたい沢山の人々と会い、
    家族のあたたかい介護を受ける日々。


    死を目前にしても
    おばあさんは
    優雅で穏やかで
    落ち着いていて、

    凛とした姿を
    最後まで見せてくれます。


    『死ぬってことは
    魂がこの体を出て、
    こことは
    別の世界に行くことなんだよ』


    衰弱していくおばあさんを
    見つめる
    心配気なスターキティ。


    死んだおばあさんを
    窓から探す
    スターキティの表情には
    涙があふれて止まりませんでした。


    子供でも分かるように書かれた文章と、

    アメリカのガン告知の在り方や
    死に至るプロセスを
    克明に捉えた
    繊細で神々しくもある
    モノクロの写真。


    それは日本での
    高齢者の延命治療の問題も
    深く考えさせられます。


    自分らしい最後を迎えた
    凛としたおばあさんの生き方は、
    生きるということを
    本当の意味で
    見せてくれます。


    死は決して怖いものではないということを
    自らの最期を捉えた写真で教えてくれる、
    一人でも多くの人たちに読んでもらいたい一冊です。

  • 猫のスターキティの飼い主のおばあさんがこの世を去る1年間を見届ける写真の絵本です。
    この本に私の感想などはいりません。

  • 図書館で息子が図鑑を音読している間に手に取った本。
    ひとりのおばあさんが自宅で最期を迎える日々を写真で追った本。
    淡々と、でも考えさせられる。

  • 2017/06/25

  • 少女時代も、おばあちゃん時代もキラキラ。

  • このように死をむかえることが出来ればいいのにと思いました。

  • 悲しいけど、良い話だと思った

  • 写真が、猫からの視点でおばあちゃんの死ぬまでの一年間を追っているんだけど、とっても幸せそうなおばあちゃん。死期が迫っていてもマイペースで、好きなことして少しづつ死ぬ準備をする。

    こんなふうに死を迎えたいと思うような、死がとっても柔らかな一冊です。。。

    少しづつ、少しづつ近づいて準備して、まるで長い旅行へ行くみたいな感じがとっても柔らかくて泣けました。

    めっちゃ短い絵本なんだけどね。笑

    一読の価値あり。こんなふうにとしとりたいです。

  • 丸々していたおばあさんがどんどんやせていく。どんどん弱っていく。
    目がすごく澄んでいく。不思議。
    未だ誰かを看取ったことがない。

  • エルマおばあさんとスターキティの、触れ合う手のアップが一番好き。

    人生は贈り物。
    その最後の1年をこんなふうに過ごせたら、どんなに幸せだろう。

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著者プロフィール

大塚敦子
1960年和歌山市生まれ。上智大学文学部英文学学科卒業。パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの国際紛争を取材を経て、死と向きあう人々の生き方、自然や動物との絆を活かして、罪を犯した人や紛争後の社会を再生する試みなどについて執筆。
『さよなら エルマおばあさん』(小学館)で、2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞受賞。『〈刑務所〉で盲導犬を育てる』(岩波ジュニア新書)、『はたらく地雷探知犬』(講談社青い鳥文庫)、『いつか帰りたい ぼくのふるさと 福島第一原発20キロ圏内から来たねこ』(小学館)など著書多数。
ホームページ:www.astsukophoto.com


「2018年 『ギヴ・ミー・ア・チャンス 犬と少年の再出発』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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