アンデルセンの絵本 人魚ひめ (アンデルセンの絵本)

  • 小学館 (2004年9月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784097641063

作品紹介・あらすじ

王子様に恋をした人魚ひめは、海の底の魔女にたのんで、人間の姿に変えてもらいます。でも、王子様はほかのおひめ様と結婚…。海の泡となって天にのぼってゆく人魚ひめの、悲しい恋の物語。アンデルセンの代表作です。

感想・レビュー・書評

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  • こんなにも哀しい愛の物語だったんだと改めて感じた。
    6番目の末っ子の人魚ひめが、いちばん海の上のことが知りたくて憧れがあったんだとわかる。
    それは次々と海にのぼっていくおねえさまたちから町の様子や、夕焼けの美しさを聞いてたからかもしれない。
    船の上の王子さまを見たときには、庭の石像にそっくりなことや美しさに忘れられなくなったのだろう。
    何かを失っても愛するという情熱とひたむきさに言葉を失くすほど。
    柔らかな色彩の絵が良かった。



  • 角野栄子の文とツヴェルガーの絵による人魚姫。どちらもよかった!

    ツヴェルガー絵については、途中まではまぁまぁな(海の中の風景が殺風景すぎるように感じる…)シンプルな画風だけど、最後の一ページが圧巻に感じた。
    人魚姫が海のあわとなり、しずかに空高くのぼっていくシーン。それを空から見た海という広い景色で描写し、海と空が渾然一体になったような錯覚をもたらす。こんな見せ方があったかと驚嘆。

  • ・文章のそばに色々な生き物が描かれてて好き
    ・人魚の人とは違う文化や考え方がおもしろい
    ・キリスト教での死のあつかいが気になる

  • ハラハラして、さびしいお話だった。
    人魚ひめが、王子様をころさずに自分があわになるのをえらんだのがすごい。おれだったら、ころしちゃうかもしれない。家族のところに帰りたい。
    その後王子様は幸せにくらしたと思うけど、きっと人魚ひめのことをすごくさがしたと思う。どこに行くにもいっしょだったんだから、きっとさびしかったんじゃないかな。
    絵がきれい。細かいところまでかいてあって、ちょっとした動物とかもいて、そういうのがおもしろかった。
    ま女の家が、海で死んだ人のほねでできていて、へびがいたりするのがこわかった。(小3・再読)

  • なんてなんて美しい絵本。ずっと眺めていたい繊細な世界が描き出されている。大人も楽しめる素晴らしい絵本でした。手元に置いておきたい一冊。

  • アンデルセンの「人魚姫」。
    絵が美しい。

  • 2011年8月9日

    <THE LITTLE MARMAID>

  • 小さい頃から変わらずに気に入っている作品。アンデルセン生誕200年展にて久々に再読。何かを突き抜けた不思議な物語。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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