フェルメールの光とラ・トゥールの焔: 「闇」の西洋絵画史 (小学館101ビジュアル新書)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 124
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098230143

作品紹介・あらすじ

ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが確立した革新的な「闇」の表現が、バロック絵画の先駆者カラヴァッジョによる光と闇のドラマを経て、いかにして静謐で精神的な絵画へと成熟していったのか、西洋名画を育んだ「闇」の歴史を、西洋美術史界屈指の「語り部」である著者が、美麗な図版とともにわかりやすく解説。

感想・レビュー・書評

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  • 『201209 美術強化月間』

    光と闇をテーマに西洋美術史を辿る。
    タイトルの割にフェルメールもラ・トゥールも一通過点というだけで他の画家と同程度の扱いだった。特に両者を比較検討しているわけでもない。むしろ著者としてはカラヴァッジョを贔屓にしており、この本で最も重要な位置を占めているのはどう考えてもカラヴァッジョだ。副題の方が本来のタイトルに相応しいとは思うが、おそらく、集客の観点からこのタイトルにされたのだろう。

  • 13世紀から20世紀までの絵画史の光と闇に焦点を当てて解き明かしをしてくれる。700年を感じさせない丁寧な説明。画家名や、専門用語には都度参照頁が記されて、簡単に戻って確認する事が出来る。

    光と闇に興味のある方への入門書として、自信を持ってお勧めできる。

  • 新書文庫

  • フェルメールの名前で釣ってる感があるなぁ。
    カラバッジョ・ベラスケスとか言っても当方含めて多くの日本人は踊らんだろうから。
    それにしても絵そのものが日本とあまりに違うことに改めて気付かされる。どっちが良いとかいうことではないとは思うが、やはり今でもヨーロッパというのは遠くの世界だな、日本にとっては。

  • フェルメールに惹かれて読んだが、大半がカラヴァッジョ派の内容。時代をおっての説明は分かり易かったが、初めて知る名前もあり難しかった。

  • タイトルと表紙にフェルメールとラ・トゥールの名前・作品が使われているが、この二人に特に焦点が当ててあるわけではない。「光」と「闇」を通じて西洋の絵画史をたどる一冊。それぞれの画家の特徴が簡潔にまとめられていて読みやすい。
    暗くて見どころが分からない、という印象を持ちがち(なイメージがある)西洋絵画の魅力を知る良いきっかけになりそう。

  • 夜景画というフォーマットに特化した絵画史。
    フェルメールにラトゥールという、個人的に興味のある画家を前面に押し出したタイトルと表紙に惹かれ購入。
    ただ内容は決してその二人に特化したものではなく、作品における光と闇の表現について、数多くの画家の名を挙げながらその変遷を概説するものだった。
    薄暗い教会で飾られる事を前提とした中世、闇を絵画の中に取り込むようになったルネサンス以降、そしてインスタレーションとして環境の闇を作品の一部に取り込んだ現代と、ダイナミックに輪廻するかのような美術の流れが解りやすく解説されている。

  • カラヴァッジョを起点とする光と闇で彩られる暗い感じの宗教絵画が、時代が進むに連れて明るくなっていくことや、印象派の出現による西洋絵画の流れがまとめてある好著だ.ただ、日本人には暗い感じの宗教画は基礎的な知識が不十分であるため、人気がないのは事実だが、本書のような解説があれば、多少興味が持てるのではないか.

  • Amazon、¥790.

  • 西洋絵画、特にバロック時代を中心に解説。
    画家たちの光と闇の表現をテーマにしている。

    タイトルからフェルメールとラ・トゥールの話題が多いのかと思ったのですが、
    カラバッジョのお話が多かったです。
    絵のどこに光源を置くか、その意味を説いています。
    新しい視点で面白かったです。

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著者プロフィール

1963年名古屋市生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。著書に、『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞など授賞)、『カラヴァッジョ(西洋絵画の巨匠11)』『フェルメールの光とラ・トゥールの焔――「闇」の西洋絵画史』『モディリアーニ モンパルナスの伝説』(以上、小学館)、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)など多数。

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