夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1697
レビュー : 255
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098235018

作品紹介・あらすじ

芸人、芥川賞作家・又吉直樹 初の新書

芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、
少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、
「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」
「人間とは何か」を考える。

また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の
創作秘話を初公開するとともに、
自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。

「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、
文学に出会い、助けられ、
いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、
著者初の新書。

感想・レビュー・書評

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  • ある日母がこう言った。

    母「ほら、テレビ、見てみ」

    ...テレビにはお笑いコンビ、ピースの又吉の姿。
    あれ、でも、いつもと様子が違う...。
    トレードマークの長いウェーブヘアをアップにしている。
    後頭部は大きく刈り上げられていてうなじが丸見え。

    私(おお(嬉))

    ...はっきり言ってかっこいい。男っぽい色気。気骨がありそう。ネクラなだけに思えた独特の表情も思慮深さと優しさを湛えているように思える。

    母を見るとうつ向いている様子。
    ...ん?もしかして、照れている?
    ...親子揃って又吉直樹さんにプチ一目惚れした瞬間でした。

    その後すっかり又吉さんのことはどうでもよくなっていましたが、ブクログでフォローしている方の楽しそうなレビューにココロほぐされ、図書館で借りてみることに。
    あ、前に『火花』を読もうと思ったのですが、読書を再開したばかりで活字慣れしてなかったためか、密度と熱量が高そうな文章に「無理無理無理」と一ページ目でギブアップ。

    今作も警戒しながら、でも期待しながら読み始めました。
    そしたら冒頭の文章の出来事を思い出したわけです。
    髪をアップにした姿=芸人の顔だけではない又吉さん。...戸愚呂兄みたいなウェッティなウェーブヘアの下にいろいろ隠してましたね。又吉さん。

    彼の真摯な言葉にいちいちココロを打たれながら読み進めたため、読むのに時間がかかってしまった。
    特に『共感』のくだりは「そーだそーだ」と首を縦にぶんぶん振りたくなりました。

    もちろん、『共感』だけではなく『新たな視点』もいただけて実りある読書体験でした。

    太宰治への思いを語る又吉さん。
    こういう風に惚れ込んだ人やモノを語る人に弱いのです。
    問答無用に応援したくなります。

    中学生の時「だから、何?」という感想を持った『人間失格』をもう一度読み直したい気分です。

    • 5552さん
      nejidonさん、こんばんは!
      コメントありがとうございます☆

      nejidonさんのレビューを拝見させていただいて、読んでみようと思った...
      nejidonさん、こんばんは!
      コメントありがとうございます☆

      nejidonさんのレビューを拝見させていただいて、読んでみようと思ったんですよ。
      でも、書かれたのは二年前なんですか。
      最近、‘友達のタイムライン’に上がってきていて...どなたかがいいね!を押されたのですねー。
      レビューを書いてくださったnejidonさんはもちろん、いいね!を押してくださった方にも感謝です(^-^)
      読めて良かったです。
      自分の中だけで、誰にも同意してもらえないかも...と思っていた事を又吉さんの文章で肯定されていてとても心強かったです。

      太宰も‘若い内に読み損なった感’があったのですが、『人間失格』今なら分かるかもしれない!という期待を持っています。

      又吉さんは...ブクログの自分の本のレビューなど見ない!という事をとりあえず信じて今回のレビューを書きました。(ちょっと恥ずかしい)

      母には秘密です(^_^)/

      2018/05/25
    • GMNTさん
      5年ぐらい前に思った(気づいた)ことなんですが、太宰を『人間失格』から読んでしまって「?」となり、あと読まない人って多いんじゃないでしょうか...
      5年ぐらい前に思った(気づいた)ことなんですが、太宰を『人間失格』から読んでしまって「?」となり、あと読まない人って多いんじゃないでしょうか。
      たぶん新潮文庫の100冊フェアのせいなのかなって思います。太宰を好きな人のおすすめを見ると、中期の作品であることが多いんですよね。
      又吉くんなんかは新潮文庫の『きりぎりす』や『お伽草紙』を推薦してました。その影響か、新潮の100冊の方にも『きりぎりす』が入りましたね。僕が人に勧めてるのは、新潮文庫の『走れメロス』と『きりぎりす』です。
      2018/05/30
    • 5552さん
      GMNTさん、コメントありがとうございます。

      確かに『人間失格』だけ読んで太宰とはそれきりって方多そうですよね。高校の時の同級生は「ム...
      GMNTさん、コメントありがとうございます。

      確かに『人間失格』だけ読んで太宰とはそれきりって方多そうですよね。高校の時の同級生は「ムカついた。もう読まない」と言ってました。私も『人間失格』しか読んでないのですが、一冊読んだだけでその作者を見切ってしまうのももったいないですよね。本との出会いはタイミングとかありますし。又吉さんとGMNT さんおすすめの『きりぎりす』を読んでみようかなと思います。
      おすすめありがとうございました(^-^)
      2018/05/30
  • 珍しく図書館から借りるのではなく自腹で購入しました。そこら辺のタイトルだけの新書よりも立派な内容で驚きでしたが、1,2章で読むのに時間がかかってしまった。(ひたすら過去形で書かれている文章がつらかった…マジでつらかった。)

    『第2図書係補佐』の読みやすさ、『新・四文字熟語』でのユーモアさとは違った面が書かれていて好感が持てた。

    4章の「僕と太宰治」で太宰作品に対する真摯な眼差しに つい泣きそうになってしまったし、まさか『夜を乗り越える』というタイトルがこの章につながると思っていなかったので驚いた。

    紹介されている本を手にしてみたいと思わせる力はさすがだなぁ…と思った。(けど町田康の『告白』の分厚さにひるんでしまった)。いつかは読んでみたいと思う作品が本棚に置きっぱなしなので、いつかじゃなくてまず手に取ってページを開いてみようと思いました。

    キラキラした想いだけではなく、黒い(悪魔な)本音も書かれていて(133ページあたり)嬉しかったし 感動した。欲を言えば紹介されている本が『第2図書係補佐』とかぶっているのが多かったのでちょっぴり残念だった。又吉さんお薦めの作品をもっと知りたいな。

    (本棚保存)

  • 生きていると、ただ夜が明けるという時間の経過が「乗り越える」という程の重みを持つことが誰にでもあると思う。長い人生を振り返ればただの一瞬でも、その一瞬を一人で乗り越えることはとても辛い。それを、会ったこともない、もしかしたら今は生きていない他人の言葉が支えてくれることがあるということ。本の存在、読書という行為の持つ力を様々な角度で、色んな言葉で伝えている本でした。又吉さんの36年の来し方、執筆の過程、そして何よりも受賞後の怒りにも似た葛藤が如実に書かれていて、それはこれまでの又吉さんからはとても珍しいことだと思います。
    これからも沢山の夜を乗り越えて、これからの時代で抱えるであろうより複雑な葛藤を、近い未来に、新しい作品として世に出してくれることを、何よりも楽しみに応援し続けます。彼の素直で複雑な文章は、ずっと味方でいたくなるような、不思議な気持ちになるんです。

  • 『火花』の何十倍も面白かったです!
    でもそのことは「又吉さんが小説家よりエッセイストに向いているのではないか」
    という話ではなくて、
    私自身が小説に馴染んでいないということが原因かと思います。

    太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、三島由紀夫、谷崎潤一郎…
    「読みたい」「読まなきゃ」…という気持ちは常々もっているのですが、
    なにしろその前に次々面白そうな本が障害物のようにはいってきてしまって。
    どんどん遠くに行ってしまうのです。

    でも、約束します。
    中村文則さんの『何もかも憂鬱な夜に』は、年内に必ず読みます!

  • 又吉さんが「なぜ本を読むのか」という問いに、真剣に向き合った1冊。
    丁寧だけれど話し言葉に近い文章のせいか、テレビでお話されているそのままの口調で頭の中で再生されました。

    読書家であることは知っていましたが、本当にたくさんの近代文学・現代文学を読みこんでいらっしゃいます。
    太宰や芥川を読みながら笑いやボケを意識したことはなかったので、その視点が新鮮でした。

    そして、それらの作品が又吉さんの表現の下地を作っていることもわかりました。
    本書を読みつつ、『第2図書係補佐』(幻冬舎)の巻末対談の「本をたくさん読んでいる人の中には変な海みたいなものが出来上がる」というお話を思い出しました。
    さまざまな価値観やわからないことも、とりあえず自分の中に取りこんで熟成させてみる。
    いろいろなものが混じり合い、互いに影響しながら形成される自分の素地を、これからも大切に育てていきたいと思いました。

  • 「よしもと新書」なるものがあるのを初めて知った。

    本書「夜を乗り越える」のほかには、トレンディー・エンジェルの斎藤さんの「ハゲましの言葉」(笑)や、レーザー・ラモンRGの「人生はあるあるである」等がラインナップを飾っていた。お笑いは好きだが、本を買って読みたいとは・・・正直のところ・・・。

    本書も図書館で借りたのだが、ハッキリ言って、コレはめちゃめちゃ面白かった!!!

    お笑いのノリで面白かったというのではない。芸人又吉直樹の独白として、芥川賞作家又吉直樹の文学論、読書論として、いや読み物として本当に面白かった。

    最近、本書に類する本として、読書論を展開しているものでは、丹羽宇一郎氏の「死ぬほど読書」という本を読んだ。また、文学の読み方を展開しているものでは村上春樹氏の「若い読者のための短編小説案内」というのを読んだ。個人的には、これらの本より断然、又吉氏の本のほうが面白かった。

    丹羽氏の読書論には教養人の最高レベルを感じたが、又吉にはそれを超える非凡さを感じてしまった。村上春樹の文学の読み方にはプロを感じたが、又吉の読み方には未知数の非凡さを感じた。ここまで語れる彼自身を知って、失礼ながら、やっぱりホンモノの芥川受賞者なのだと改めて納得した。

    発想の自由度が非常に高くて、彼の読書論を読んでいると、読書に対する魅力がどんどん拡張されてくる。とらわれない発想がとても魅力的だ。

    例えば、読んだ本が「面白くなかった」と感じたら、それは本のせいでも著者のせいではないという。読んだ自らの読み方に問題があったり、読んだ自分のキャパに問題がある可能性があるととらえ、つまりは自分次第ですべての読書を面白くすることができると断言する。

    読書の楽しさの総合点は、「本+自分」で決まるという発想に、まったく共感してしまった。

    さらには自分にマッチしないと感じた本ほど、自身のキャパを広げてくれるという自由度の高い発想にも。彼の読書には無駄という文字はないようだ。

    太宰治、芥川龍之介、夏目漱石らの近代文学をおもっくそ語っている。よく読んでいるし、その読み方が深い。というより、本当に著者を愛し、読書そのものを愛しているという感じが1000%伝わってくる。

    本書を読むと、彼の読んだ本が無性に読んでみたくなり、彼の語りを検証してみたくなり、自分なりの読み方を感じてみたくなる。

  • 「夜を乗り越える」、とはどういうことなのか。
    本書を読み良くわかりました。全体的に又吉くんの人間性をとても感じる文章だと思いました。

    「火花」、私は正直ストーリーは好きじゃなかったし、読みたかった本を読むときにいつも感じるような娯楽的楽しさも感じられなかったけれども、描かれていることは全うな純文学でありその意味での面白さは感じられたような気がしていました。
    本書を読んでまさに「面白いと感じられる読書体験だけが意味があるわけではない」と又吉くん自身が考えていたことを知り、そのような受け止められ方をすることも承知の上で書きたいことを書き上げた彼はやっぱりすごい人だなと感じました。

    今後も注目していきたい作家さんの一人です。

  • 「又吉さんは目がきれい」
    年配の詩人の女性が云いました。
    又吉さんが芥川賞を受賞したニュースを話題にした時のことです。
    云われてみれば、たしかに又吉さんはきれいな目をしていると思いました。
    人間を、上辺ではなく、根本のところで信頼している。
    そんな人に特有の目ではないでしょうか。
    「だから『火花』のような小説が書けるのだな」と、それで合点がいったのです。
    私は又吉さんの芥川賞受賞作「火花」を読んで、いたく感動しました。
    お笑いに賭ける若者たちの情熱が、時に痛々しくもひしひしと伝わってきました。
    登場人物は、一様に器用に生きられない人ばかりです。
    だけど、作者である又吉さんが一人ひとりの登場人物に向けるまなざしは一貫して優しい。
    表面的に優しいのは世の中にいくらもあります。
    又吉さんの優しさはそうではなく、まるで身を賭すような献身的な優しさです。
    件の女性は続けて云いました。
    「だから、これからもいい作品を書いていくと思う」
    目がきれいだというのは、作家に必須の要件なのだと信じて疑わない様子でした。
    いつも通り、前置きが長くなりました。
    本書は、「お笑い界きっての本読み」としても知られる又吉さんが本の魅力について語り尽くした新書(小学館よしもと新書の第1号!)。
    一読して、又吉さんが途轍もない本読みだということが分かります。
    途轍もないというのは、単に多くの本を読んでいるということではありません。
    1冊1冊の本を、本当に丁寧に心を込めて読んでいるということです。
    特に、太宰治に対する愛は尋常ならざるものがあります。
    「人間失格」を読んだ人の多くがそうなるように、又吉さんもやはり主人公・大庭葉蔵に自分が重なったそうです(余談ですが同業者の大手新聞社の底抜けに明るい女性記者が「共感した」と語るのを聞いて少し驚いたことがあります)。
    「『人間失格』からは、太宰がこの作品を事実の垂れ流しではなく小説にしよう、物語として、小説という形式の力を使って真実に近づけよう、としている意識が伝わってきます」
    なんて、本当に深い読み方をしていると感服します。
    私は読んだことがないのですが、太宰に「芸術ぎらい」というエッセイがあり、こんな興味深いことが書かれていて括目しました。
    「創作に於いて最も当然に努めなければならぬ事は、〈正確を期する事〉であります。その他には、何もありません。風車が悪魔に見えた時には、ためらわず悪魔の描写をなすべきであります。また風車が、やはり風車以外のものには見えなかった時は、そのまま風車の描写をするがよい。風車が、実は、風車そのものに見えているのだけれども、それを悪魔のように描写しなければ〈芸術的〉でないかと思って、さまざま見え透いた工夫をして、ロマンチックを気取っている馬鹿な作家もありますが、あんなのは、一生かかったって何一つ掴めない。小説に於いては、決して芸術的雰囲気をねらっては、いけません」
    思わず粛然とする文豪の戒めです。
    又吉さんも肝に銘じて「火花」を執筆したことでしょう。
    そんなことも考えながら本書を読むと、本当に面白いです。
    本書ではこのほか、芥川龍之介や織田作之助、谷崎潤一郎、現代では町田康、西加奈子、中村文則ら影響を受けた作家とその本の魅力が、又吉さん自身の言葉で瑞々しく語られていて読ませます。
    個人的には、渇仰して止まない町田康さんについて書かれたところが最も興味を引きました。
    私は町田さんを伝統や形式に抗うアウトローと見做して敬愛していたのですが、又吉さんは「枝分かれしていった日本の文学の中で、町田さんは近代文学からの系譜を受け継いだど真ん中にいる小説家だと僕は思っています」と書いています。
    又吉さんが云うならそうでしょう、私の勉強不足で不明を恥じました。
    本がもっと好きになる特別な1冊です。

  • このところ夜が辛いと思っていたところに
    ふと目に止まったので読んでみたら面白い。
    筆者の文学に対する情熱が伝わってくるし
    人の命を救うことができるのだとわかった。
    個人的に本をなかなか読めない時期が続き
    時間ができてからも読む気になれなかった。
    この本をきっかけにまた本を読んでからは
    少し気持ちが楽になっていことに気づいた。
    紹介されている名作を読んでみたらさらに
    多くの辛い夜を乗り越えることができそう。

  • ああ、小説が、そして書物が、とても好きなのね。紙に印刷された活字を、慈しみ愛しているのね。
    書物に対峙する真摯な眼差しに共感と尊敬を覚えました。とても真面目に妥協なく綴られた、世界に存在する書物そのものたちへの恋文のようでした。
    たとえばこれが「文学論」なのだとしたら、もっとほかの伝えかたを選べたでしょう。もっと論理的に、情緒を雑ぜるとしてももっとスマートな記述ができたでしょう。でもラブレターだから。恋い焦がれる気持ちを、少しも削らずにまるごとそのまま伝えたいと望む告白だから、こんなに冗長ともとられかねないスタイルで書き綴るしかなかったのでしょう。

    共感できたか、できなかったか。小説を読むうえでは、私はそれは手掛かりになるとは思います。でも、評価するときに共感の有無は、あまり意味を持たない。ストーリーや登場人物への共感なんて、必要はない。小説は、だって、要領のよさや道徳、効率を描くものではないから。
    共感できない反倫理的な、非効率的な、言動を通して、作者は何を伝えたいのか、考える。そういう読みかたも大事。
    あるいは、作者はそこで伝えたいことなんてないかもしれない。でも読み手がそこで何かを感じたならば、そこで読み取ったものが真理になる。かもしれない。
    小説が書きあらわしたいものは、常に道徳ではないし、要領でもない、正義でもない。

    この作品で著者が語る書物への情熱。
    思い当たることも、自分とは違う発想も、すべてひっくるめて、うんうんと頷きながら読みました。同意できる点も反発せざるを得ない部分も。どこを切り取っても、著者の小説への思い入れが伝わってきて、読書好きのひとりとしてひたすら微笑ましかった。読み込んで書かれていることを理解しようとする、解釈しようとする、己が歯で咀嚼して消化液で消化し、自らの血肉として取り込んでいく、その過程はまさに愛でしかない。
    文学に恋心を抱きつづけているひとりとして、ふふふ、ってなりました。

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著者プロフィール

又吉 直樹(またよし なおき)
1980年、大阪府寝屋川市生まれ。お笑いコンビ「ピース」のボケ担当。第153回芥川龍之介賞受賞作家。2009年6月せきしろとの共著、自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』を刊行し、これが初の書籍となる。2010年12月に続編である『まさかジープで来るとは』、2011年11月初の単著『第2図書係補佐』をそれぞれ刊行。
2015年1月7日に『文學界』2月号に初の中篇小説『火花』を発表し、純文学作家としてデビュー。3月に文藝春秋から『火花』が単行本化されて発売。同作が第28回三島由紀夫賞候補となり、第153回芥川龍之介賞受賞に至る。2016年にNetflixと吉本興業によってネット配信ドラマ化、2017年板尾創路監督により映画化された。
2017年、『劇場』刊行。2018年9月、毎日新聞夕刊で新聞小説「人間」を連載決定。

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