教育格差の真実‾どこへ行くニッポン社会‾ (小学館101新書)

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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098250059

作品紹介・あらすじ

「小泉構造改革は、何を日本に残したか。過労死も自殺者の数も、餓死する人の数も増加しているし、東京など大都市にスラムが出現する日はそう遠くないと僕は思う」(森永)。「学力格差が地域間格差に直接つながっていく。一番学力が低い学区が公表されているので、そこに住むことを避けるんです。その結果、それが地価にも響いて下がってくる」(尾木)。自然現象でも歴史的必然でもない"ニッポンの格差"の真実を二人の論客が経済と教育の両面から、明快に解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 2007年のリーマンショック前に行われた尾木ママと森永卓郎さんの対論。題名には教育格差とありますが、それ以上に小泉政権が打ち出した構造改革による新自由主義経済政策を徹底的に批判する内容。
    それから10年、さらに格差が広がった現代日本を、改めて二人に論じてほしいです。

  • 経済と教育の関係について情報が得られる。

  • 尾木先生と森永さんの対談集で読みやすかったです。とくに森永さんはテレビとの印象が違って、いっていることが勉強になりました。

  • 2008年に出された本なんだよね。かれこれ5年前。5年後にも関わらずあのころよりはますます状況が悪くなって行っている気がするんだけど。
    本当に教育格差って恐ろしいんだってことを実感した。こわすぎる。こんな格差社会の中で生きて行くなんて、人間不信になっても仕方ないかもって思う。
    そして、教育と経済がこんなにもぴったりとくっつき合っている分野だってこともわかった。
    これをふまえた上で、私は博物館教育という分野から何ができるんだろう?

  • 何かが おかしいと思っていたことを
    社会のしくみを踏まえて 説明してくれています
    明るい未来につながりますように

  •  尾木ママと森永卓郎の二人が現在の日本の社会、教育の問題点について語る。
     
     教育格差の問題というより、日本社会全体の格差の問題とそれを固定化してしまう現在の教育の問題について語られる。
     非常に反体制的な発言ばかりで驚くが、お茶の間でよく見る二人がここまで語らなければならないところに現在の日本の危機がよく現れていると思う。

  • 「格差」、よく聞く言葉です。
    その格差について、尾木氏は、
    "自然現象"でも"歴史的必然"でもないからです。きわめて人為的、政策的、つまり政治が主導して生んだ格差
    だと指摘しています。

    そう指摘されて初めて気がつきました。
    そういうことに気がつく人材を育てていくことが大切だと思うし、
    「政治が主導して生んだ。それはおかしいではないか、そんな社会はおかしいではないか。」と「権力者の行動を看破できる教養や知性」を持つ人材を育てていくことが大切。
    そこに、今の教育界に蔓延している競争原理主義は必要ないと私は思う。
    政府は一握りのエリートがいればそれで十分、あとは物申さぬ国民を作ろうとしているけれど、そんな政策に騙されることなく、考えることのできる子どもを育てていきたい。

  • 今の日本の教育格差について、著者二人が対談形式で論じる。特に印象的なのは、日本の階級が固定化されてきているという事実。今の社会的格差は江戸時代よりもひどいとも言えるそうだ。一度落ちたらそこから這い上がるのが難しい現代の日本。それをいかに乗り越えていくか、そのヒントが書かれた本。

  • 現実に教育を受けていても、受けさせていても、
    その評価は良く分かっていなかったことを実感。
    習熟度別クラスの真実を知って、怖くなった。
    教育とは、流し込むことではないことが分かった。

  • 二人の対談が面白い。自分の中の葛藤を内面化することを阻害するものの一つとして、ホームパージや掲示板を挙げている。深く格差社会が進行していることへの視点が的確。そう!’自分の頭で考え、心で考える’人生を過ごしたいものです!’事実の本質を見抜く力量を子どもたちに身につけさせたい’に同感。経済への説明もいい。

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著者プロフィール

一九四七年滋賀県生まれ。教育評論家、法政大学特任教授。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、二十二年間ユニークな教育を実践。二〇〇三年に法政大学キャリアデザイン学部教授に就任。一二年から法政大学教職課程センター長・教授を歴任。主宰する臨床教育研究所「虹」では、所長として子育てと教育、いじめ問題など現場に密着した調査・研究に取り組む。著書は二〇〇冊を超える。「尾木ママ」の愛称で講演活動、メディア出演など幅広く活躍中。

「2018年 『尾木ママの孫に愛される方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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