虫捕る子だけが生き残る~「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか~ (小学館101新書 14)
- 小学館 (2008年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098250141
作品紹介・あらすじ
解剖学者として、広い見識を持つ知識人として『バカの壁』をはじめとする数々のベストセラーを送り出している養老孟司。生物学者として、構造主義生物学論にとどまらない環境問題や人間の生き方についての著作でも知られる池田清彦。フランス文学者として、ヨーロッパや日本の文化、そして都市環境への高い関心を持ち、『ファーブル昆虫記』の翻訳も手がけた奥本大三郎。その3人が「虫好き」というたったひとつの共通項をもとに、子どもたちの正しい育て方と、人として生きるべき方向について語り合った。
感想・レビュー・書評
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自分の子供が虫好きなのでタイトルに惹かれて読んでみた。対談形式で読みやすい。
子供が虫を捕まえるのはいいのだが、死なせてしまうとかわいそうだな、、という気持ちもあったのだが、そういうことも含めて子供にとっては勉強になるのだと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなに虫の名前がスラスラ出てくるなんてすごい。私も最近虫が減ったような気がしてたけど、やっぱりそうなんだ。大人になって地べたにしゃがみこんでじーっと見つめるなんてことをしなくなったようにただ自分の観察力が弱くなっただけかなと思っていた。
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面白かった。
虫取りの奥深さに魅了されました。 -
21.12.21読了(2回目)
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好きなことを語るのは楽しい。虫取りが彼らに与えた影響は計り知れない。多分、この趣味も減少の一途であろう。ただコロナ禍を逆手に取ってこうした趣味にどっぷり浸かるのもいいかもしれない。香川照之の[昆虫すごいぜ]も一緒だ。自然が我々を待っている。
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自分は虫捕る子ではなかった。本の中に出てくる昆虫の名前はほとんど姿がイメージできなかった。
3人の、「昔は良かった。今の人たちは、、、」みたいな感じはしなくもない。でもそれもわからなくもない。自分の生きた時代とは違う環境を生きてきた人の感覚を垣間見れる。でも生物としては同じ人間だし、特に3人は生物に関わることに携わっているわけだから、こその説得力はあった。
頭でっかちにはならないようにしようと思った。それから自分も地球上に生きる人間という生物であるという謙遜さを持とうと思った。 -
印象深い話が多かった。極端だけれども、虫が愛おしくなった。
・絶対音感を失った方が得。
・個性教育なんて言うこと自体が矛盾なんですよ。教育できるのは概念の方であって、個性を磨くには外へ出るしかないんだ。
・現代人という品種はものすごく鍛えに鍛えた、肝試しのすんだ品種。 -
虫のこと、現代人のこと。「ディテールこそ大事」「真実は単純、事実は複雑」「概念ではなく、感覚と細部が大事」という視点は新鮮。 自分の子供にはもう遅いから、孫ができたら努力してみるか。自分も小さな頃は平気だったけど、だんだん大人になるにつれ苦手になってきたんですよねー。
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自然科学者のこういう井戸端会議ものは、興味深い話がどんどん出てきて面白い。虫とりをナメるべからず。