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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784098250387
作品紹介・あらすじ
天下統一を目指して歴史を動かした戦国武将といえば、信長や秀吉、家康の名が挙がる。しかしその成功の裏には、必ず名参謀役が存在した。有能な「ナンバー2」が戦略を立案し、実践したからこそ歴史は動いてきた。彼らこそが、読心力や直言力、あるいは一芸力などそれぞれの能力を発揮して「本当に」歴史を動かした戦国武将なのである。彼らの「ナンバー2」としての生き様には、現代のビジネス社会を生き抜く上でもこの上ない教訓に満ちている。NHKの人気番組『その時歴史が動いた』のキャスターを9年間務めた松平定知氏が、黒田官兵衛や直江兼続ら「ナンバー2」のエピソードから、「成功のヒント」を摘出する。
感想・レビュー・書評
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かつて日本で繰り広げられた、戦国大名たちによる国取り合戦。破天荒な生き様だけでなく、時代の先見性で日本自体を前に進めた織田信長。一介の素浪人からのし上がり、民のために領国相模の発展に尽くした北条早雲、幾度も刀を交えながら互いを認め合った武田信玄に上杉謙信、中国地方の覇者毛利元就に、四国を収めた長宗我部元親など、挙げたらきりがないほど多くの戦国大名達が互いの命を懸け、知力と武力をぶつけ合わせてきた時代があった。彼ら自身も他人には無い能力を持っていたに違いないが、その施策・政策・軍事を陰で支え、時には命を懸けて主君に提言するなどし、実質的には歴史を動かすような活躍をするナンバー2の存在があった事は誰もが知るところである。
本書はかつてNHKで放送されていた「その時歴史が動いた」のキャスターを9年間もの間勤めていた、同局アナウンサーの松平定知氏が、番組の終了に合わせて、埋もれてはいけない歴史のナンバー2達を取りあげて、如何にして成功したか、のヒントを得ようとする一冊だ。なお、松平という名字でピンと来るかもしれないが、定知氏は徳川家康に仕えた異父弟の松平定勝を祖とする。未だフリーの現役でご活躍されているが、静かな口調と、時にユーモアを交えて語る姿に、自分の理想の上司像を重ね合わせた方も多いのではないだろうか。正に私もその1人ではあるが、今、現役で働き理想に近い上司に仕えながら(支えられながら)最強のナンバー2にならんと日夜努力を重ねている最中でもある。本書では歴史を動かしたと言える偉業実現を、陰で支えたナンバー2達の持っていた能力に着目する。そこに挙げられる武将達は黒田官兵衛、直江兼続、石田三成、本多忠勝、片倉景綱、藤堂高虎、細川幽斎と、その主君と共に戦国時代に名を馳せた人物達のオンパレードだ。それぞれの優れた特徴として、現代ビジネスにも欠かせない能力を列挙する。
黒田官兵衛の人の心を読む力、相手の立場や状況を理解し何がその人にとって一番重視されるかを読み解く読心術や交渉術。そして立場が上のものを相手にしても、時には毅然とした態度で論理的に正しいことを伝える直言力を持っていた直江兼続。会社を発展させ、事業成功に導くために欠かせない壮大なビジョンと緻密な計画を立案し、実施フェーズに於いても人を上手に動かせる石田三成の構想実現力。攻めと撤退の時期の見極めに優れ、主君家康の勢力拡大を生涯支え続けた本多忠勝。家康の市場開拓には欠かすことのできない人物だ。片倉小十郎景綱は伊達政宗を兄のような立場で支え、東北の覇者にのし上げるが、彼の持つ人の心を動かすプレゼンテーション力は、現代ビジネスにも多くのファンの心を震わせたスティーヴ・ジョブズを思い起こさせる。何度も主君を変えながらも、確実に時代の変化を読み、信念に従って行動を続けた結果、主君家康の絶大な支持を得るまでになった藤堂高虎の転職力。晩年まとめ上げた200ヶ条なるものは、是非原文を読んでみたいものである。そして最後に登場するのは、後に代79代総理大臣細川 護煕を輩出する名門細川家にあって、歌や茶などの一芸を持って家を守り続けた細川幽斎の一芸力。
どの人、どの能力をみても現代人がビジネスを成功させるためには必要な要素であり、憧れの働き方である。本書を読みながら自分に足りない力を知ると共に、能力研鑽のヒントにしながら、自身のキャリアを磨く道標になるかもしれない。流石にビジネスで切腹したり、斬り殺されるような事は無いから、何なら、もっと積極的に勇気を持って能力発揮にチャレンジすることも可能だ。多くの知恵と行動を松平氏と一緒に学びながら、前へ進むヒントが散りばめられた一冊である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦国時代のナンバー2に焦点を当てている。現代に置き換えての表現も良い。
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歴史上の武将を支えた2番手にスポットを当て、現代ビジネスに大切な要素を解説していく形式の一冊。
筆者の松平氏は「NHKスペシャル」や「その時歴史が動いた」などを担当されただけあり、読みやすく分かりやすく、小噺的な魅力もあって、以前に聞いた池上彰さん同様にNHKのキャパの大きさを再認識しました。
登場する武将は、黒田官兵衛・直江兼続・石田三成・本田忠勝・片倉小十郎・藤堂高虎・細川幽斎の戦国ブームには抑えておきたい7名。
若干ビジネス言葉への言い換えが、気にかかる(鼻につく?)部分は否めませんが、国を会社に置き換え、より身近に戦国時代を感じることができるようにするという取り組み自体は素晴らしいと思います。 -
20150624読了
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一つ一つの章立てが短いため、全体的にサラっと表面のなぞった程度になってしまっているのが残念。それぞれの人物について、深く知りたい人は別書を当たればよいということかもしれない。挙げられているエピソードについても、どこかで聞いたりしたような内容も多く、新発見はあまりない。それよりも、なぜこの人たちを選んだのか?と言う点から説明があると良心的だったのではないかと思う。もともとアナウンサー出身の著者だけあって、文章自体は読みやすくて、一気に読み切れる。
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歴史を動かすのに必要な力とは?
→リーダーの陰にアイディアと実行力で支える参謀がいるからこそ活躍できる -
「その時歴史が動いた」をずっと担当していた松平アナだからできる一冊なのかも。戦国時代のことはあまり詳しくないけど、これを読むと戦国時代の人物像がどういうものだったか、戦略とは、等々色々考えさせられる。そして多くの経営者が歴史書に学ぶ、というのもこれを読むと納得がいくわけです。それぞれ詳しい人にとっては異論があるのかもしれないけど入門書としては秀逸。
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黒田官兵衛、直江兼続、石田三成、本多忠勝、片倉小十郎、藤堂高虎、細川幽斎。
ナンバー2と呼ばれた男達の生き方を記した一冊。
読心力、直言力、構想実行力、市場開拓力、プレゼンテーション力、転職力、一芸力。
現代のビジネスマンにも十分通用する内容でした。
高虎の理念は正に2013年現在に求められるものだな。
北条早雲の家訓も読んでみたいわ。 -
斜め読み。
様々なナンバー2の中で
今までは片岡小十郎が個人的に好きだったが、藤堂高虎も結構おもしろい生き方してるなぁ、と感心した。主君をころころ変えてることから、あんまりいいイメージはなかったけれど、そうではないね。最後まで侍を通した生き方で、ある意味、今良く教育で言われる「生きる力」は彼から学べるところがあるかと思う。
あと、支倉常長の遣欧使節の話しは興味深かった。ヨーロッパの書物には残ってないのだろうか。調べてみたい。 -
戦国時代ナンバー2のオムニバス本。にわか程度の知識だと知らない舞台裏や主君のドアホウさを窘めて支えているNo.2の大変さが伝わり読み物としても面白い。
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官兵衛、兼続、三成、忠勝、小十郎、高虎、幽斎
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やっぱり、黒田官兵衛かなあ。
サクサク読めるが、全体としてはどうという事はない。
電車のなか向き。 -
戦国武将のうち、ナンバー2を集めたエッセイ。
「リーダーの条件とは?」と現代の経営論にリンクするような書き方になってます。
松平さんのあの語り口が聞こえてくるよう。
史実と逸話の扱い方など、歴史に触れようとする時に大事な基本がさらりと書いてあったりするのが良いです。 -
歴史番組の司会
歴史が本当に好きなんだなっと思える内容でした
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「No.2から見た歴史」という視点が面白かった。
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「そのとき歴史が動いた」のキャスターであった著者が、歴史を影から支えたナンバー2について書き記した本。内容はすごくいいものであるが、この本のおもしろさは著者が楽屋で聞いたことを少しずつ記していること。各歴史家がテレビではかたれなかったタラレバがすごくおもしろい。そんな期待で読んでもらいたい。
著者プロフィール
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